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2014-02-16

語り。

| 01:56 | 語り。 - 幸福論 を含むブックマーク


社会構成主義のお話。

前回は、社会構成主義の研究では、<対話>に関心が集まっていて、

対話ってどんなもの?その1

ということで、構造化されたもののメタファー(比喩)とナラティヴ(語り)のうち、メタファーについてお話しさせていただきました。

今回はナラティヴ(語り)の方についてメモしていきたいので、

対話ってどんなもの?その1.5

てところですかねえ。


「語り」というと、思い浮かぶものはなんでしょう?

日本昔ばなし、イソップ童話、グリム童話、アンデルセン童話……テレビのナレーションなんかも「語り」ですよね。

それから、『学び合い』でも「語り」という言葉は出てきます。

そんな、日常でもよく目にする「語り」ですが、やっぱり語り方によって「これはうまいなあ」と思うものもあれば、「???」となってしまう語り方もあると思います。

では、一般的によくできている、とされる「語り」はどんなものでしょうか?

ここでは4点が挙げられていました。




①収束ポイントが設定されている

いわゆる、落ちどころのある話ってことでしょうか。


②収束ポイントに関係するできごとが述べられている

これは確かに。

何かの事件で事情聴取をされるとなったときに、全く関係のない、例えば朝歯をみがいた話をする人なんていませんからね。


③できごとの順序にしたがった並べ方

一般的に、よく用いられるのは、時間に沿った並べ方だそうです。

わたしの話は内容が方々へ飛んでいってしまうので分かりにくい、と言われたことがありますが、こういうことだったのかもしれません。。。


④因果的関連

これは、ある出来事と出来事同士が結びついている、ということです。

牛乳をこぼしてしまった → 慌てて布巾で拭く

みたいなことですね。



この4点の中でも、①②④は真実味を持たせるためには重要だと言われています。

これらの要素が入っていると、相手に伝わりやすい「語り」が構成できていることになるのです。


このように「語り」を構成する作業は、自分の過去を作り出しているのと同じだと言えます。

わたしがこうして日記に学んだことをメモしておこうと思うのも、これがあるからかもしれません。

どこかへ出かけて学びがあっても、メモをしないまま、そのことを思い出さずにいると、

記憶はどんどんと色褪せてしまって、大切だと思っていたことすらも忘れてしまいます。

でも、こうして文章にしようとすると、まず、どんなことがあったっけ?と思い出そうとします。

その「思い出す」ことが、自分の過去がどうであったかを作っているのです。

つまり


「語り」を構成すること = 過去そのものを作ること


と言っても過言ではないかもしれないですね。


セラピーをするときも、そうです。

セラピストはクライアントの過去に起きた実際の出来事ではなく、クライアントの「語り」を聞きます。

その「語り」は、おそらく、クライアントが精神分析をするために必要だと思う要素を選んで語っています。

ということは、セラピーでは、セラピストとクライアントの間で精神分析をするための物語を作り出しているということになります。




このように見てみると、メタファー(比喩)やナラティヴ(語り)は、

自分の存在を固定しておく役割を果たしているのかもしれません。

あ、これは、構造化されたもののまとめ部分なのですが。

うーん。どう言えばいいんでしょう。

役割を果たす、というと良いように聞こえてしまうような……。

でも、必ずしも良いことばかりではないんです。

自分というものが全く固定されなければ、不安定で落ち着かなくなるかもしれないので、その点では大切ですが、

逆に「自分ってこういうもの!」と決めつけすぎると、身動きが取りづらくなってしまいますよね。

なので、


良くも悪くも、自己が固定される


というのが、この構造化されたものという点から見た対話のまとめになるのかなあ??

このへん、少し微妙なので、また考えが変われば書き直します!

次は、レトリック(説得)から見た対話についてメモします。

FlipperKFlipperK2014/02/17 22:36みんな難しい本を読んでいるんですねぇ。私も勉強しなきゃなぁ、とは思うんですけど。これを読んで勉強した気にだけなったりして…。

mei-c5mei-c52014/02/18 18:39>>FlipperKさん
ほんとうに、睡眠導入剤みたいな本です!
わたしもFlipperKさんや、他の方々のブログでクラスの様子が書かれてあるのを見て、一緒に嬉しくなったり、どうなんだろう…?と悩んだりして、勝手にクラスの一員になったような気がしてしまいます(笑)