西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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07/07/08(日)

[]特別支援 20:59 特別支援 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 特別支援 - 西川純のメモ 特別支援 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 若い方よりメールの相談が来ました。内容は、新学期になってから『学び合い』でクラスづくりをしていたが、手のかかる子が転校してきたので困っているようです。しかし、私の見立てでは比較的簡単に解決できるケースのようです。次の次の本は特別支援の本を出す予定です(次は国語の『学び合い』です)。その本に書いたことをその方に返信しました。

 『学び合い』は特別支援に関して強力です。おそらく、最も多様な事例に対応して、効果は絶大です。例えば自閉症ダウン症の子の場合は、ごく簡単に解決できます。切れて暴力をふるう子どもや、教室を飛び出す子どもの場合は、1、2ヶ月は介助員の補助を必要とするかもしれませんが、その後は介助員の補助は不必要になると思います。上記ケースの場合は、少なくとも「気にならなくなる」ことは保証できます。更に言えば、今まで知的に問題があると認定された子が算数で100点を取ることも実現できます。もちろん、我々は医者じゃありません。肉体的な問題に由来する障害はどうしようもありません。しかし、肉体的な問題と教師がかってに思いこんでいるだけで、実際は、人間関係の問題に由来しているケースが過半数であると「私」は思っています。

 さて、障害が重度の場合は、問題が解決するまで1ヶ月程度以上かかる場合があります(つまり大抵は数週間で解決します)。その場合、教師が気をつけるべき事は二つです。

 第一は、「その子」を忘れる、といことです。知ってもしょうがないことを、知ってもイライラするだけです。教師がイライラすると、クラスオピニオンリーダーの子が、教師と同様にイライラし「教師の代わりにその子を」攻撃します。良いことがありません。だから、「その子」を忘れます。「その子」を何とか出来るのは教師ではなく、クラスです。だから、教師は「その子」を忘れて、クラスづくりに専念すべきです。そのために、「その子」の情報を積極的に聞かず、忘れることです。更に言えば、「その子」がどうなろうと、自分の家族の生活は守られる、ということを思い出すべきです(かなり誤解を恐れずに言っています)。

 自閉症ダウン症の子の場合、「クラス全員90点以上」という目標は困難である場合があります。しかし、だからといって「しょうがないな~」と目標を下げては駄目です。また、「その子」用の目標を別立てに立てては駄目です。そんなことをしたら、クラス子どもは「その子」を何とかするのは先生だと見透かします。だから、「クラス全員90点以上」という目標を掲げ続ける必要があります。これが第二の注意点です。「クラス全員90点以上」と掲げつつ、絶対に無理である、それではどのように目標を設定すべきでしょう「クラス全員90点以上を実現する「クラス」」を求めて下さい。もし、そのようなクラスが実現したら、子ども達が教師と交渉するはずです。つまり、「これこれの理由からクラス目標をこのように設定して欲しい」とです。イメージ化しづらい方の場合は、もの凄く良い管理職と、もの凄く良い職員集団の学校想像してください。もし、校長がもの凄い目標を設定します。職員集団もそれを納得して一丸として頑張ります。しかし、諸般の事情で実現できないとします。そうしたら、どんなことが起こるでしょう。職員集団は正当な理由を説明し、目標設定を変更するよう校長に正当に交渉するはずです。それがクラスに起こることが願いです。

 さて、最も手のかかるケースは、相手方の気持ちが分からない子どもです。アスペルガーの子が典型的ですが、そこまで行かない子は多数いると思います。このケースの子の場合は、積極的に他の子どもに関わります。が、その結果として、他の子ども不愉快にさせます。こうなると子ども達の中で、手に余ります。このケースの場合、教師が注意すべきは、『学び合い』で目指しているクラスは「仲良し」ではなく、「折り合いをつけて、仕事をする」ことであることを理解することです。従って、「仲良く」無くても結構です。時には無視するということもあっても良いんです。その中で、徐々に互いに関係を結ぶ方法を「理解」し、「その子」はその方法を「覚える」ことによって関係を結びつけることが出来ます。これを理解せず「仲良く」なることを求めると陰湿なイジメに発展します。

 長くなるので、このあたりで。本では、以上のこと(と、他のこと)を事例と学術データで語りたいと思います。