西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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06/10/31(火)

[]同志 18:24 同志 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 同志 - 西川純のメモ 同志 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 同志より以下のメールを頂きました。

西川先生

○○@○○市立○○小学校です。ご無沙汰しております。先日,全国小学校理科研究大会学び合いをいかした実践について発表してきました。そのことについては,後日報告したいと思いますが,参加された先生方は,その良さはわかるが,果たして本当にできるのか?という感じの反応を示されました。本当にできるんだけどなあ。

 さて,本日6年生の「水溶液の性質とはたらき」の学習の最後に金属が塩酸に溶けて別なものにかわるということをみんながわかり説明できるようになるということで学習を行いました。これは難しいのではと思ったのですが・・・・・。一応,塩酸がHClとしめされることや水素がHという元素記号であることなども示しました。

 2時間同じ内容をやって今日が2時間目だったのですが,今日感動してしまいました。子どもたちは,自分たちが成長していることをあまり意識していないようで「何で驚いてんの?」という反応でしたが,

 まず,端的に言うと最後にみんなに対して説明する時間を今回は設定しました。

 すると,成績が最下位子どもが,「先生,ぼく説明できるからさせてください」といいました。

 また,ある子たちは,マグネットを使わせてくれといいそれを使って非常にわかりやすく説明してくれました。

もっと反応が大きかったのは,劇で示してくれた子たちです。鉄を速水もこみちにたとえ,塩酸水素塩素が分かれて,鉄と塩素がくっつくというたとえです。そして水素は,海外へ飛び立つというとってもぶっとんだたとえでしたが,子どもたちの反応はとってもよく授業後もそのことについて話をしていたり,ノートに式で表して

先生,式でもあらわせるよ」といってもってくる子もしました。

 学び合いをはじめて今に至るまで

○一番感動したのは,みんながわかるための説明を考えられるようになったこと。

○どんな問題でも「やってみよう」という意欲をもつようになったこと。

○下位の子たちが,ものすごく自信を持っていること。

○わからないことを堂々と「わからない」しかも「○○ってどういうこと」と具体的にわからない点を聞けるようになったこと。

○黒板や小黒板にほかの子と一緒にかき表しながら考える子がふえたこと。

○ほかの子たちがかいた図などを使って説明できるようになったこと

 などなどです。

 先生,あらためてありがとうございました。

 今日感動しました!!』

 私は『同志、○○さん。既に、あなたのクラスの問題は解決詰みです。次は、あなたが実感していることを伝えることです。おわかりですよね!』と返信しました。メールの中の『参加された先生方は,その良さはわかるが,果たして本当にできるのか?という感じの反応を示されました。本当にできるんだけどなあ。』から、我々と同じいらだちを感じられていることを分かったからです。

[]大化け 18:24 大化け - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大化け - 西川純のメモ 大化け - 西川純のメモ のブックマークコメント


 本日は、楽しみであり不安な日でした。

 先週の木曜日にN小学校に行きました。そこでは学び合いを理解しようとする先生の授業でした。ところが、子どもが動きません。その先生に聞いたところ、そのクラスはその先生の担任クラスではありません。教科指導のために再編成されたクラスです。それらの再編成されたクラス群は、教員がローテーションして担当しています。そして、そのクラスは、直前まで別の先生担当されていました。その先生は、教師の指導の重要性を大事にする先生です。

 木曜日の授業の後、学び合いを理解しようとする先生と話し合ったところ、自分のクラスとの違いを驚かれていました。とにかく、動かないいことを、驚かれていました(その先生の担任のクラスでは、子ども達は学び合っています)。そこで、学校教育は何のためにあるのかを語るべきだと言いました。「学び合う教室」にも書きましたが、教師の「腹」は子どもは見透かします。何も語らずとも、子どもは教師の「腹」を見透かします。だから、子どもを有能と思う教師のクラスでは、何も語らずも子どもは動きます。ただし、教師の「腹」を探る期間が必要です。そのため、2ヶ月ぐらいかかります。ところが、教師の方針を明確にすれば、そのロスが省けます。そこで、ちゃんと語るべきだとお話しした次第です。私は、語れば子どもは変わると確信しました。だって、その先生は「いい先生」ですから。でも、木曜日に見た子どもの姿を思い起こせば不安です。だって、木曜後の時間は、金曜日月曜日の二日だけなんです。

 本日、その先生の授業を見ました。初めの2分で大化けしていることが分かりました。5分後には表出し、10分後には確信に変わりました。本当に、同じクラスとは全く思えません。先週の木曜日には動かなかった子ども達が、じゃんじゃん動いて勉強します。木曜日には、そのクラス勉強の出来る子が黙々と一人で勉強していました。ところが、今日は、その子の周りに固まりが出来て、ニコニコしながら教えています。大小の子どもの集団が出来上がり、それが烏合集散しているんです。授業後にその先生と話しましたが、ニコニコしながら「先生(つまり私)が言ったので、学校教育意味を熱く語りました」とおっしゃっていました。そして、それを言った後、子ども達が「説明して良いのか分からなかった」と言っていたと教えてくれました。さもありなんと思います。子ども学び合いたいのに、教師が駄目だというと思って学び合わないだけのことです。教師がハッキリと学校教育目的を語れば、学び合うのは理の当然です。

 私は小学校の実践経験はありません。小学校の授業を参観する度に、「すごいな~」と先生方を思います。その凄い先生方に「偉そう」に「こうすべきだ」と語ります。本当に、申し訳なく、不遜であると恥じます。でも、私が「偉そう」に語ることは、尊敬すべき小学校先生方が私に教えてくれたことの「受け売り」です。だから、語ります。そして、本日も、尊敬すべき小学校先生方から私が教えてもらったこと(そして偉そうに語ること)は、凄いことであることを、実感しました。本当に、魔法 みたいです。