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イルカたちの夢

 高知県の小学校教員です。 山間の学校の6年生を担任しています。 よろしくお願いいたします。
ご連絡はkochimana7☆gmail.comの☆を@(アットマーク)に直してお送りください(迷惑メール対策です)。

2014-11-21

恵まれた環境で野外学習 05:00

かなり長い通勤距離。

特にドライブが好きというわけでもない私が、思ったよりも苦にならない。

出勤するとき、太平洋の水平線から昇ってきた太陽を眺めることができる。

毎日違う絵を見ているような感覚。

そこから後のくねくねとした山道は対向車の心配などはあるものの、暗くなった夜道では、ときに鹿、猪、兎などに出会うこともあって面白い。

そこからさらに先は、こちらもまた四季折々で表情を変える四万十川沿いをほとんど信号もなく、すいすいと進んで行ける。

沈下橋の見える風景もまた絵になる。


さて、その四万十川へ、昨日は子ども達と河川の様子の観察に。

歩いてすぐなので散歩気分だ。

沈下橋の上に腰掛け、川の様子をスケッチ。


時々通る車に、

「すみませーん。」

とみんなで声をかける(危険ではないスペースはあるものの、沈下橋だから欄干がなく、私達を大きくよけすぎると落ちてしまうからちょっと気を遣わせてしまうので)。


すぐに観察の視点となる必要事項も書きこんでみんなで課題達成。

まあ、いつも見慣れている川のことなので、子ども達にとってはほとんど知っている学習内容。

ただ、見慣れているというのと、意識して見るのとではやはり違いがある。

改めて確認して「なるほど」という面白さはある。


途中、プリントが飛んでしまって河原へ落としてしまった子が。

あわてて拾いに降りて行ったその子に、

「もー。ちゃんと管理してないから。」

と言っている子のプリントがまた飛んでしまって、みんなで大笑い。

拾えたものの今度は水に入ってしまったのでその子が困っていると、他の子が

「これ、もういらんなったプリントやけんあげるわ。この白いとこ使いや。」

とすぐに声をかけていた。


少し時間ができたので、河原へ降りていき「水切り」をみんなでやった。

他の地域でもそう呼ぶのだろうか?

平たい石を水面すれすれに投げて何度もバウンドさせる遊び。


「ああ、1回しかいかんかった。」

「10回いったで。」

などと楽しそうにしている。


とりあえずここで大人の力を見せようと私もやって見せる。

石の選び方や投げる角度は小さいころから身に付けてきた。

何度も水を切って向こう岸まで届いて、カチンという音が聞こえる。

「おお、さすが!」

と、言われちょっとうれしくなる。


それを見てすぐ1人の子が挑戦し、数度目に「カチン」と音を響かせ、また、

「おお!」

とみんなで喜ぶ。


そうこうしているうちに、予定の時間が近づく。

帰りに、

「沈下橋の上から笹舟を落として競争しよう!」

という私の提案が採用されてみんなですることに決定。


「笹舟の作り方知らん。」

という子がわりといた。

自然の中に暮らしていても、伝えないと伝わらなくなるものはある。

「これも日本の文化やから、ちゃんと覚えて伝えていってよ。」

と言った。

「フィリピンに行ったとき、地元の小学生にも教えちゃったがぞ。」

とプチ自慢も付け加える。

滞在しているところの近所に集まって遊んでいる子ども達のところに入っていって遊んでいるときに教えてあげたことがあるのだ。

現地に笹はあるけれど、セブ島に笹舟はないようだった(いや、この子達の場合と同様にあったけれど伝わってない可能性もあるが)。

今度ALTが来たときに、この子達に笹舟の作り方を伝えさせよう。


作り方を知っている子が他の子に教えながら(私も、子ども達の知らない別バージョンのものも教えた)みんなで完成。


「あの鉄道の橋げたまで競争ね。」

「せーの!」

で落とした。

「あー。逆さになった。まあ、ええわ(笑)。」

「おお、おれのが一番。」

「いや、あれ、おれので。」

などとワイワイ言いながら楽しんだ。


帰り道も、葉っぱを空気圧でやぷって音を鳴らしながら遊んだり、子ども達の知らなかった草笛の鳴らし方やススキの葉の鉄砲も教えながら(すぐにはできないものもあるが)帰った。


学校の前で立派なカメラの機材を積んだ車が止まっていて、そばに老夫婦がいた。

おそらく退職後の旅行なのだろう。

「こんにちはー。」

とみんなで声をかけると、

「ああ、さっき沈下橋にいた…。」

と、いう返事が返ってきた。

スケッチしているときに通りかかったのだろう。

車のナンバープレートを見て、

「福山からですか?」

と私が問うと、

「はい。広島から。」

とにこにこして答えてくださった。

いろいろ不便もあるけれど、こうやってわざわざよそから訪れる人達がいるほどのいいものがここにはたくさんある。


いい時間が持てた。

昔は当たり前のようにあったこういった時間がなかなか取れない状況が多くなってきているのではないだろうか?

私自身もこれだけ自然に囲まれながら、少し前まではテストに向けた学習のみに縛られて、忙しく追い立てている中で久しく忘れてしまっていた時間だったように思う。


今は『学び合い』のおかげで、その学習の時間も大切にしながら、こんなにゆったりとした時間も確保できる。


自然環境にも、同僚達にも、地域の方達にも恵まれて子ども達と過ごせる。

本当にありがたい。

ちなみに、この地域は昔から、

「教師が泣いて来て、泣いて帰る場所」

と言われているらしい。

つまり、

「通勤するのに大変なので(時々泊まる宿を借りている人もいる)転勤して来るときはつらくて泣きたくなるが、次の場所に転勤するときにはもっとここにいたくて泣いてしまう」

ということだ。


私だけではない。

校長先生も先日、本校の授業研究の協議会で外部から来ていただいた方々に、

「私は、毎日学校に来るのが楽しくてしょうがない。これ、本当なんです。」

とおっしゃっていた。

私も

「いやいや、だれも疑ってませんよ。」

とツッコミを入れさせてもらった。

scorpion1104scorpion11042014/11/22 05:37九月に四国に行った折りに、研究仲間と人生初の川下りをしました。急流もない川で、ただ水面を静かに移動する船で、浅瀬すべるように乗って楽しみました。私には、こんな大きな川との生活は文化としてないのでとても印象深かったです。daitouirukaさんのブログから、ふと思い出しました。
その土地の文化に触れるのは、子どもたちにとってとても大切な学習だと思います。長崎は、やはり平和教育が全面に出てます。

daitouirukadaitouiruka2014/11/22 07:23川下り、されたんですか?
おそらく屋形船ですよね?
次はカヌーでぜひ。
さらに水面近くからの視点で両側の緑を見上げる景色は最高ですよ。
土地の文化。
大切にしたいですね。
土地の文化は人と人との付き合い方といった「人情」の部分も含まれてくると思います。
だから、昔からのものを受け継ぐだけでなく、これから良いものを作り上げていくこともできる。
それがいずれその土地の「古くからの文化」になっていく。
こんなことを考えながら『学び合い』をしていると楽しくなってきますよね。
scorion1104さんが長崎で始められたこともその学校の、そして、地域の文化になっていってほしいですよね。

bunbun-hbunbun-h2014/11/22 08:51う~、来年の四万十川ウルトラマラソン、やっぱり出ようかなあ~、って思いました♪w

daitouirukadaitouiruka2014/11/22 10:40是非。
川沿いを走るのは気持ちいいですよー。
※私自身はもともと長距離苦手で膝も悪くしてしまっているんであくまでも傍から見ていての勝手な想像(笑)。
沿道の方々の応援も温かいですよ。
これは、私もサポートに行った経験があるので確かです。