信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
いつでもメールください。メールのやりとりで『学び合い』の考え方を共有しましょう。
メールアドレスは、misakiとshinshu-u.ac.jpを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。
研究室の全体ゼミは参観OKです。
全体ゼミは2019年度から毎週月曜日18:30-19:30に行っています。
詳しくは,私たちの『学び合い』研究室をご覧ください。

2020-01-14   リフレクションの重要性

[][] 07:12    リフレクションの重要性 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    リフレクションの重要性 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

本研究科の修士課程には

 学校臨床演習という臨床経験科目があります。学校現場で120h以上の臨床経験を積んできてリフレクションをする科目です。来年度から教職大学院1本化への大学院改組のため、本年後で幕を閉じます。そのリフレクションでの受講生の議論を聞いていると,まさに新採用の教員が日々の教育実践の中で感じ悩み葛藤している様子を生き写しているように思われるほどです。答えがない上に現実に即しているだけに,生々しい議論が続きます。リフレクションの重要性を実感する瞬間です。

学び合い』の考え方も,

 リフレクションが命です。リフレクションをする様子を参観すると,授業者の真剣度,本気度が如実に伝わってきます。形だけをなぞっているのか,本気に語っているのかがすぐに分かります。模擬授業の場合,形をなぞっているだけの場合が多く,表面的で心に響くことはなかなかありません。学校現場を知らないわけですから,致し方ないといえば致し方ないです。リフレクションの重要性を実感する瞬間です。

2020-01-09   行動分析

[] 06:47    行動分析 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    行動分析 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

行動分析が実態把握の一つとして

 よく採用されます。行動はウソをつかないとよく言われますが,様々な過程を経るにせよ,自ら考え判断した結果の一つとして現れることに依ります。語るだけなら自由に語れますから,理想論でも表現できます。しかし,現実的に行動によってそれを裏付けることができるかどうかはなかなか難しいことであることは,自分の経験からだけではなく,よく分かります。

アンケートや自由記述には

 どうしても揺らぎが包含されますから,そこからだけでは判断できない本音を探り出すことができる点で,実態を把握する上で有効に機能すると言えます。しかし,その分析には結構な時間を要します。地道な努力によって解明される行動分析ですから,そこから探り出せる実態は我々に興味深い事実をもたらしてくれます。そこに着目できる眼力を持ちたいものです。

2020-01-08   目的と手段

[] 07:00    目的と手段 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    目的と手段 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

目的と手段が

 明確になっていないと後悔することが多いものです。なんのために用いるのかを十分に理解しないうちに用いていると,いつの間にかそれを用いること自体が目的化してしまっていることがあります。それに気がつけばまだ良いのですが,気がつかずに用いる期間を終了すると,後からリフレクションをしたときに後悔することになります。後から後悔しても仕方がないことを先人はよく言ったものです。何を目的にしてどの手段を採用するのかを,用いる前にしっかりと理解することが肝要です。しかし,一般的に目的が語られることはまずあり得ないので,どうしても抜け落ちてしまいます。目的を語りたい。

2020-01-04   勘違い

[] 07:18    勘違い - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    勘違い - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

学び合い』の考え方とその考え方を共有して行う授業では,

 分からなくて困っている子が誰なのかを分からない子が誰もいなくなる環境構成とするのが特徴です。少し言い方を変えるとすれば,分かっている子が誰なのかを分からない子が誰もいなくなる環境構成にすることも特徴です。そのために,黒板の一角に「できた人コーナー」を作ったり目標達成した人が自分のネームプレートをひっくり返したりすることがあります。

それらの試みはすべて,

 上記の環境構成にするが為です。けっして,誰が目標を達成したのかを競うために使うものではありませんし,誰がいちばんに目標達成したのかを可視化するために使うものでもありません。誰が目標達成したのかよりも,誰が困っているのかを知らない子が誰もいない状況を作ることの方が大切でかつ重要です。誰を助けなければならないのか,誰に助けを求めればいいのかを可視化するのです。可視化することだけを目的にしてしまうと,大きな勘違いをしてしまいます。そこを語らなければ意味はない。

2020-01-03   授業展開

[] 20:42    授業展開 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    授業展開 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

学び合い』の考え方は

 あくまでも指導技術・指導方法ではなく,理念であるだけに,学習者観・授業観・学校観を授業者と学習者が共有して行われる授業であり,課題提示の後,教育活動を学習者の選択に委ね,終了時に全員の目標達成を評価しリフレクションする授業として行われている授業のことを指します。したがって,『学び合い』の考え方とそれを共有して行う授業は,次のような授業展開を示します。

(1)最初の語り(5分)

今日の授業の目標とゴールを示します。「みんなができることが大切だ」と語ります。

活動の終了時刻を板書します。黒板の一角に,「できた!」コーナーを作ります。そのコーナーに全員分の番号を書いて準備します。

(2)探究活動を子どもたちに委ねる(約35~40分)

教師の「はい,どうぞ」によって,子どもたちの探究活動が始まります。

数人のグループになって,一緒に学びます。

分からない人はいませんか?」と,困っている友だちを探して,立ち歩きます。

向こうにもこちらにもグループができて,OKになると解消され,また新しく別なところにできます。答え合わせを自分たちでして,学びの和を広げます。

分かる子できる子がどんどん増えていきます。「チームで学修する力」が発揮されます。

(3)最後の語り(5分)

時間になると席に戻ります。最後に全員の目標達成を評価して,みんなでその結果を確認します。そして,みんなができるために自分には何ができたのかをリフレクションします(三崎隆:「はじめての人のための中学校理科の『学び合い』」,大学教育出版,114p,2018.から一部引用)。したがって,『学び合い』の考え方とそれを共有して行う授業には,さまざまな形はありません。

5gatu