信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』を研究しています。
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2017-05-18   心からの叫び

[] 05:56    心からの叫び - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    心からの叫び - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

ご多分に漏れず,中学生の頃に

 ギターを始めました。中学校の時は必修音楽でビオラを弾きました。学校の先生が黒板にギターの弾き方を書いて説明してくれたら,ギターが弾けるようになるでしょうか。少しだけ譲れば,学校の先生が黒板にギターの弾き方を書いて説明してくれて1~2回弾かせてくれたら弾けるようになるでしょうか?私は自信を持って言えます。普通なら,絶対に弾けません。弾ける子はギターをすでに弾ける子です。ビオラなら,すでにビオラを弾けるようになっている子です。つまり,小さい頃から習っていて,学校の先生から敢えて教えてもらわなくても弾ける子だけです。私は音楽の才能がないと自覚しましたのでギターは止めましたが,ビオラは必修音楽だっただけに苦労しました。先生から教えてもらった記憶はありません。何度も何度も友達と音合わせから始めて,繰り返し同じ旋律を練習しました。教えてもらって上達したのではなく(上達とは言えないかもしれませんが一応弦楽四重奏ができるくらいになったものです),友達と一緒に自分で繰り返し練習したのです。

授業に置き換えても同じことが言えます。

 学校の先生が黒板に書いて説明したからと言って,それを1回聞いた子どもたちが理解できるでしょうか。私にはできるとは思えません。1回の説明で理解できるのは,すでに理解している子だけです。授業でも,子どもたちに任せて,させてみる時間を取って上げないことには子どもたちは理解できないで終わってしまいます。授業者が買いたいことだけ黒板に書いて,しゃべりたいことだけしゃべって,させる時間をほとんど取らず,形だけさせているだけでは,目標達成は果たせません。目標達成を果たせる子は,それだけの力を持っている子,授業者と同じ程度の力を持っている子に限ります。子どもたちにさせる時間をたっぷり取らないことには,目標手前で躓くことは目に見えています。

昨日,学部4年生の教育実習の事前指導が

 附属学校でありました。学部4年生の教育実習は,5月29日から2週間の予定で行われます。学部4年生諸君には,ぜひ45分ないしは50分の単位時間の中で,子どもたちに任せる時間をたっぷりとって,彼らに目標達成に向けて練習させてあげてほしいと心から願います。ゼロ次案から始めて何次案までも至る学習指導案を作るからには,その流れで展開したいことでしょう。発問計画もつくることでしょうし,そのためのリハーサルもすることでしょう。板書計画もつくるのでしょうから,万全に授業が行われることと思います。しかし,その中に子どもたちが活動し,彼らが自分で考え判断して学び続けることのできる時間をたっぷりと取ってあげなければダメですよと進言します。『学び合い』はできないでしょうから,せめてみんなができることを願い,具体的な誤解されない目標をしっかり提示して,それに向かわせるために子どもたちに任せる時間を十分に確保できる力量を発揮してください。学ぶ側には,目標達成に向けて練習する,自ら学ぶための時間がたっぷり必要なのです。20年後の未来を幸せに生きる子どもたちのために。心からの叫びです。

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