信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
いつでもメールください。メールのやりとりで『学び合い』の考え方を共有しましょう。
メールアドレスは、misakiとshinshu-u.ac.jpを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。
研究室の全体ゼミは参観OKです。
全体ゼミは毎週月曜日18:00-19:30に行っています。
詳しくは,私たちの『学び合い』研究室をご覧ください。

2018-12-19   子どもたちの判断とそれによる行動を待つ授業

[] 06:46    子どもたちの判断とそれによる行動を待つ授業 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    子どもたちの判断とそれによる行動を待つ授業 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

学び合い』の考え方を使って授業をするときの

 授業者が心がけることの特徴がいくつかあります。その典型的な特徴が,「待つ」ことです。『学び合い』の考え方のキー・ワードであり良さであり,そして授業者のこころがけのキー・ポイントです。それを引き出す魔法の言葉が,「いいんだよ」です。子どもたちに対して「いいんだよ」と語りかけるのは,その一方で自分自身に対して「待つんだよ」と言い聞かせている言葉なのです。

授業中に子どもたちに語りかけるのは,

 「おしゃべりしていいんだよ」です。これは自分自身に対して「子どもたちがおしゃべりし始めるまで待つんだよ」と言い聞かせている言葉です。「立ち歩いて動いていいんだよ」は,立ち歩いてうごくまで待つんだよという自分自身への言い聞かせです。そして「遠慮しなくていいんだよ」は,子どもたちが自分で考え判断し行動を起こすまで待つんだよという自分への言い聞かせの言葉なのです。

ですから,『学び合い』の考え方を使った授業は,

 子どもたちの判断とそれによる行動を待つ授業です。

 「おしゃべりしていいんだよ」→「待つ」

 「立ち歩いて動いていいんだよ」→「待つ」

 「遠慮しなくていいんだよ」→「待つ」

教師の思い描く型に

 はめようとして,子どもたちに「させる」ものではなく,子どもたちの持っている能力が表出するのを「待つ」という考え方に立脚するのが,『学び合い』の考え方です。ストレスのたまることもあるでしょうが,そこはじっと我慢して「待つ」のです。子どもたちにはそれだけ力があるのですから。それが『学び合い』です。

2018-12-18   平成30年度日本教職大学院協会研究大会2日目のこと

[] 06:47    平成30年度日本教職大学院協会研究大会2日目のこと - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    平成30年度日本教職大学院協会研究大会2日目のこと - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

ずいぶん前になりますが,

 12月9日の土日の平成30年度日本教職大学院協会研究大会2日目のことです。文科省の基調講演に続き,パネル・ディスカッションとポスター・セッションには本学教職大学院の教員と院生が発表しました。基調講演は教職大学院の強みと期待することです。教職大学院に期待されていることは3点。期待に応えられるよう,我々教職大学院が日本の教育を先導しなければなりませんね。

○Society5.0に向けた人材養成の先導者・挑戦者

○端的で「使える」好事例の集積と発信

10年後を見据えた積極的・自発的な攻めの姿勢

本学発表の前者は,

 本学教職大学院の特徴である,附属学校を中心拠点とした学校拠点方式についてその良さを発信させてもらっています。そのプレゼンテーションの内容の見事さは言うに及ばず,その語り口はまさに語り部そのものです。心にしみいる口調で,聞き手をなるほどなあと納得させてくれる説得直を持ち,事実とともにその素晴らしさを伝えています。実に秀逸です。A先生の中心拠点での活躍が際立っています。

ポスター・セッションでは,

 ほほえみを讃えた柔らかい笑顔のM2が2年間の実績を披露してくれました。その実践の質の高さにしばし聞き惚れます。彼のすごいところは入学以来自らの学びと実践とリフレクションを2冊のノートにびっしり書き留めて綴っていることに尽きます。それも丁寧に読みやすくいつでも公開できるレベルですから頭が下がります。それだけでも報告書に相当します。同僚には,上級CSTに加え,卒業生が2名います。当研究室OBは主体的・対話的で深い学びの生起する授業をしているとか。それを聞いて,一人頬が緩んでしまって嬉しくなりました。一人頬が緩んでしまって嬉しくなりました。教職大学院をリードしてきただけのことはあります。

2018-12-17   変えてくれる魅力

[] 07:18    変えてくれる魅力 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    変えてくれる魅力 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

合同ゼミのとき,

 久しぶりにゆっくりとフェイス・ブックを見ました。2つのゼミの彼らの笑顔を見ながら,彼らのああでもないこうでもないの声を聞きながら,学校現場を取り巻くさまざまな教育情報に触れることは貴重な機会です。ゆとりのある時間と空間はさまざまな思考を促してくれます。ブログに書けることと書けないことがあり,書けないことについての思考は心に余裕が必要です。

電子出版は

 出版社からの依頼があって応じるものだと思っていた自分に,キンドル本の話題が新鮮です。すでに何冊か電子出版していますが,キンドル本は魅力に写ります。挑戦してみる価値は十分に感じますし,ぜひ薦められるものの一つです。『学び合い』出版も創立されたとのこと,一緒にやってみようと思わせてくれる社会的文脈があります。これからの地方の書籍文化を変えてくれる魅力が秘められています。それは我々が道を創るのです。

考えは巡ります。

 目の前で展開する異年齢での若者の闊達な議論を見て聞いてしながら,かつて自分が学部4年のときに地団研の支部長を務めていましたが,今目の前で展開してるような光景と同じような光景が,イベント企画で企業家の人達と一緒に議論を重ねたときにあったことを思い出しました。若いときだからこそできることがあり,年齢を重ねてきたからこそできることがあり,それらが融合してできることがあり,時代を創っていく作業というのは常に進化し続けることであることには異論は持ちません。合同ゼミの彼らは今,時代を創っています。それを見ることのできる幸せがあります。

2018-12-16   初回の合同ゼミ

[] 09:02    初回の合同ゼミ - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    初回の合同ゼミ - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

本年度初回の合同ゼミ

 に上教大に行ってきました。道中,雪に驚き,冷たい雨に当たったせいではないでしょうが,13名の西川研のゼミ生のみなさんに例年以上に温かく迎えていただき,心に染みました。会場もいつものところではなく歓迎の度合いを強く感じたことも倍加させてくれたようです。初めての我々を温かく迎えてくれるということは,彼ら自身が研究室に温かく迎えてもらっている何よりの証であり,周りのみなさんからの愛に包まれているからに他ならないからでしょう。みなさんの歓迎の笑顔から勇気と元気をもらいました。どうもありがとうございました。

広い日本の中で,

 『学び合い』の考え方を共に学び共有できる合同ゼミを開催できる環境が近隣で整っていることは恵まれていることです。この会の驚きは,終始全体が盛り上がっていることです。一部ではなく,声が聞こえない子がいないこと。『学び合い』の考え方を共有するゼミ同士の学びの機会は,その目的を共有できる点がいちばんの魅力と言えます。サイバー空間をさらに活用した合同ゼミの進化を予感させてもらえた3時間です。ゼミ生たちが,主役になって誰一人置いてきぼりにされることなく活動している姿をそばで見ることができるのは幸せです。彼らにとっては,つながることが生きる上でいかに必要なことなのかを知る良い機会です。

2018-12-15   コンピテンシー・ベースの授業を先導

[] 07:21    コンピテンシー・ベースの授業を先導 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    コンピテンシー・ベースの授業を先導 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

昨日は『学び合い』フォーラム第2回拡大委員会。

 18名のみなさんが雪降る中,忙しい時間を割いて平日の夜に集ってくださいました。感謝です。お陰様で,主だった事柄に合意を見ることができ,いよいよ11ヶ月後に向けて本格的に動き出すことになります。原点に帰る基本理念,スケジュールの概要,分科会,講演,SNS,宿泊,学生企画,懇親会・昼食,予算を次々に決めていきます。委員の皆さんの尽力の賜です。有り難いことです。

私はと言えば,

 会場に入る数分前にプログラムを見たら,なんと「委員長挨拶10分」の文字を見つけてしまいました。何を話そうかと熟考した末に,時代が我々の付けた道をついてきていることを語ることにしました。

学び合い』の考え方を

 論議するときには,アクティブ・ラーニングの側面から取り上げることが多くあります。現象論から,アクティブに学ぶ子どもたちの様子がまさにアクティブ・ラーニングの現象として注目に値することに依るものです。ですから,『学び合い』の考え方を使って行われる授業は,アクティブ・ラーニングの一つの試みとして市民権を得つつあります。『学び合い』の考え方は,アクティブ・ラーニングの成果を如実に具現化させる近道の一つであると言って間違いありません。

しかし,『学び合い』の考え方が注目されるのは,

 それだけではありません。今,新しい学習指導要領が告示され,学校現場ではコンテンツ・ベースからコンピテンシー・ベースへの転換が図られています。『学び合い』の考え方を使って行われる授業は,単元および単位時間ごとに子どもたちにコンピテンシーを求める授業です。単元終了時及び単位時間終了時に,子どもたちに対してどのようなコンピテンシーを持つに至ってほしいのかを授業前に明確に持ち,誤解の生じない具体的な表現に置きかえて子どもたちに提示します。その意味に於いては,『学び合い』の考え方を使って行う授業は,コンピテンシー・ベースの授業そのものであると言えます。

学び合い』の考え方を使うと,

 各単位時間終了時に明確なコンピテンシーとして修得可能な能力が可視化されます。それは全国の同志が,告示前から継続的に取り組み,成果を発信してきたものであることは周知の事実です。新しい学習指導要領が,我々の『学び合い』の考え方にやっと追いついてきた証とも言えます。時代がようやくここまでやってきたのです。自信を持って,コンピテンシー・ベースの授業を先導しましょう。

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