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Mizuochiの日記

水落芳明(みずおち よしあき 上越教育大学 教職大学院  教授・学長特別補佐)
E-mail:mizuochi☆juen.ac.jp(☆を@にしてください。)
水落研究室HP
著書紹介

2007-06-20自慢話(学習参観編)

今日は学習参観でした。

学習参観で、『学び合い』に挑戦することにハードルを感じている同志が多いので、

本日の記録を紹介し、保護者の皆様に『学び合い』を理解していただくための方策(その1)を紹介します。

・・・以下、記録です。・・・

新しい単元に入った1時間目ということもあり、

目標設定の話は次のように話しました。(7分間でした)

水落:今日から新しい単元に入ります。

   皆さんは、既に目には見えないけれど、目の前には空気があることを学び学びました。そして、その8割は?

児童:窒素

水落:そうですね。そして2割は?

児童:酸素

水落:はい。残りの0.03%が?

児童:二酸化炭素

水落:その通り。ということを知りましたね。

   目には見えない世界の出来事が見えるようになったり、

   感じられるようになったりすることは、科学の楽しみの1つです。

   はじめにやった「ものの燃え方と空気」の単元は

   ものが燃える時、いわば、エネルギーを消費する時のメカニズムを学び、

   次のじゃがいもの単元では、エネルギーを生産するメカニズムを学びました。

どうするとでんぷんができるんだっけ?

児童:葉に日光があたると

水落:そうだね。何気ない景色の中で、凄いことが起きてるんだよね!

今度は、そのエネルギーを人間はどうやって、吸収するのか、どうやって生きていくのかを学びます。

皆さんが生きていくために、1日も欠かさずにしてきたことと言ったら何がありますか?

児童:息、食事

水落:そうだね。食事は、体に入る時と出てくる時では、別のものになってるからわかりやすいけど・・・

児童:(一同笑)

水落:息、呼吸は、吸う時も吐く時も見えないから、違いを確かめるのが難しい。

児童:知ってるよ!

水落:あっそう!何を吸ってるの?

児童:酸素

水落:ほ~!じゃあ、何を吐いてるの?

児童:二酸化炭素!

水落:はい。おそらく、知識としては知ってる人も多いでしょう。でも実際に確かめたことはありますか?

児童:(一同、沈黙)

水落:それを実験で確かめて欲しいんです。できるかな?

児童:できるよ!

水落:そう!もう皆さんは、ろうそくの実験で目に見えない世界で起きてることを確かめる実験をしたんだもんね。

では、これからは実験の計画を立てましょう。

目的は(板書しながら)「人間が酸素を吸って、二酸化炭素を吐いていることを確かめる」質問はありますか?

児童:酸素を吸ってることと、二酸化炭素を吐いてることを一度に調べなきゃ駄目ですか?

水落:いえ。1つずつでも、どちらでもいいですよ。

でも、今日は学習参観ですから、残り時間等を考えて、できる実験にしてね。

では、いつものように、実験計画ができた班から来てください。誰を指名するかわかりませんが、説明できたところが実験開始です。では、どうぞ!

・・・(ここまで7分)・・・

途中、保護者の前へ行き、自己紹介した後、次のように伝えました。

 ここ(教室の後ろ)で見ていても、つまらないと思います。子供たちが科学を楽しむ様子を近くでご覧ください。きっと、凄いことを話し合ってますよ!

何人かの保護者が移動すると、みな自分の子の近くへ移動。

 そのうちに、実験計画を班で確認する話し合いが始まり、自信をもった班が私のもとへ。

 出てきたプランは4つ。

①水中に沈めた集気瓶にストローで吐息を集め、火のついたろうそくを入れる。

②ビニール袋に、室内の空気と吐息を集め、気体検知管で二酸化炭素の割合を調べる。

③ビニール袋に、室内の空気と吐息を集め、石灰水で二酸化炭素の反応を調べる。

④ビニール袋に、室内の空気と吐息を集め、気体検知管で酸素の割合を調べる。

 想定外の実験(①)もあり、少々、慌てましたが、目を輝かせる子供と、感激する私の姿を見て、保護者の皆様も感激し、子供と一緒に拍手してくださいました。

おそらく、保護者の皆様は次の点に驚き、感動してくださったものと思います。

①保護者も想定していない実験計画(もちろん、教科書には載っていません。)を、子供たちが自信たっぷりに話していること。

②教師が、驚き、感激していることで①のことが可視化され、自分の感動をメタ認知したこと。

③上記のことを可視化するために、教師はあちこちで、何が起きているのか、つぶやき、その価値を保護者に説明し、同時多発的に発生する学びの営みに触れたこと

※ 最後の3分間で、どんな実験を行い、どんな結果で何が分かったのか、発表してもらいました。安心→感動していただけたと思います。

以上、長くなりましたが、今日の自慢を終わります。

kirikiri2007/06/20 16:39この実験方法は、中1の植物で光合成と呼吸の単元で課した私の課題に通じますね。面白い。この気体検知管やっぱり中学でも使おうか、迷うところです。こういうことをやって育った子どもを私は中学で受け取りたいな。

MizuochiMizuochi2007/06/20 21:48閣下、コメントありがとうございます!
私も閣下に引き継いでいただきたい!!!

あべたかあべたか2007/06/21 04:33すごいなと思って読ませていただきました。
あれですよね。前時以前の話になりますが、気体検知管の使い方等は、「学び合い」ではなく「教える」のでしょうか。

あと、鈍いわたしにはよくわからないのですが、理科の授業で班別に実験の計画を立てさせて実験を行わせる授業というのはよくありますし、見ますが、そのような授業と今回の「学び合い」の授業の違いというものを教えてください。すみません。その差異に気づかない、頭の鈍いわたしです。

jun24kawajun24kawa2007/06/21 09:26多謝!
その2、期待しているよ~ん

MizuochiMizuochi2007/06/21 12:52皆様 コメントありがとうございます。
近日中にアップする「その2」にて、返信させていただければと思います。