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yudai7-iの『学び合い』日記

奈良県の小学校で教えています、教員歴3年目のyudai7-iです。『学び合い』の考え方で実践をはじめて2年目です。1年目はまったく思うようにいかず、2年目はその失敗の反省を踏まえて取り組んでいるところです。情報交換をしながら皆さんと学び合い、そして多くの人と繋がりたいです。なお、メールはyudai7.iとgmail.comをアットマークで繋げています。よろしくお願いします。

2017-02-13

全部子どもが知っている

| 19:04

クラスのある女の子が書いた文章です。



〈「学び合い」は、先生が、前に立って、教えるのではなく、自分たちで決められたか題をといていきます。「学び合い」には、いいところがたくさんあります。たとえば「友だちと考えれて、かいけつできる」ということです。中には「先生に聞くのがはずかしい」と思う子がいるかもしれません。わたしはそういうタイプですが、そういうときに「学び合い」があると、すごく心が楽になります。わけは、先生に聞きづらくても、友だちがいるから、聞けるし、助け合うことができます。なので、「学び合い」があると、楽しく、勉強ができます。〉



率直に、研究紀要に『学び合い』のことを書くから、これを読んだ先生が『学び合い』に取り組みたいと思うような文章を書いてくれとお願いしました。その中の1つがこの文章です。

続いて、この子。



〈3年生では学び合いをしています。ふつうのじゅ業より学び合いのほうが友だちに聞けるし友だちの説明のほうが理かいしやすいので私は学び合いのほうがいいと思います。学び合いになるといつも遊んだりしている子いがいにも分からないことをきけるので友だちもふえます。ふつうのじゅ業では前で発表するのがにがてな人が手を上げなかったけど、学び合いになると手を上げるのがにがてな人もすすんで考えを友だちにいえるのでいいと思います。〉



ちなみにこの子は、人前で発表するのが得意な子です。

教える子が暇になるのでは?教える子の時間が無駄だと思われる方もいるでしょう。さらに、教わり続ける子がかわいそうだという声もききます。

最後にこの2人の文章ですが、『全部子どもが知っている』ということを私たちに教えてくれます。



〈3年生では「学び合い」のじゅぎょうをやっています。学び合いのいいところはおしえる方もおしえてもらう方も頭をつかえるところです。〉



〈3年生では「学び合い」という勉強をしています。学び合いのないようは、先生が前に出て教えるのではなく、友だちに聞いたり、教えたりして勉強する事です。学び合いの良いところは、友達に聞いたりしても分かるけど、友達に教えることによってまたそれも勉強になります。〉



こんな子どもたちの様々な変容を生んだ考え方が『学び合い』です。

学び合い』に興味がある方、始めてみたいと思っている方へ参考になれば幸いです。

2017-02-09

全体に対して語る意味

| 19:22

学び合い』の考え方では、教師はクラス集団全体に対して語ることが多いです。


なぜなら、それによって集団のために動いてくれる一定数の子が誰かどうかは教師には分からないから。


さらにその一定数の子は流動的です。


だから全体に語る必要があります。

2016-12-13

初級者だから伝えられる『学び合い』を初めてやる方へ⑦

| 20:34



学び合い』か~。よし、まず試しに取り入れてみるか。

最初の20分は解説して、残り25分は練習問題を『学び合い』でやってみようと。




このような形で『学び合い』を取り入れることは本にも書かれているように、高い確率で失敗します。


やらなかったほうがよかったということになりかねません。


私も同じ失敗をしてきましたので、今回はそこを詳しく書こうと思います。




学び合い』の核となるのは、授業最後の教師の語りです。


自立した集団を育てるために必要なことを子どもたちに語ります。


語りは本ッ当に大切です。


この語りは教師にしかできません。


なぜなら一人も見捨てないことは得だというかなり抽象度の高いこと、そして人の道を折に触れて説くわけなのですから、子どもたちが教科内容を教え合うのとはまったく別です。


手を変え品を変えた語りをし続けることで、子どもたちを本気にさせ、集団を少しずつ育てていくわけですね。



フルで『学び合い』をやると、この語りで全体化すべき子どもたちの良い姿をたくさん見ることができます。



特に後半。あと3人!みたいなことになると


・あと〇人!と全体に呼びかけてくれる子が現れる。

・あと〇分!と残り時間を全体に伝えてくれる子が現れる。

・最後に残る子らに対して必死になって教えようとする子が現れる。

・分からん教えて!と必死になって教わろうとする子が現れる。

・ねえ、そんなに一人のところにたくさんの子が行ったら、その子集中できないよと、高い視点に立って物を言う子が現れる。


これらは『自分だけのためではなくて、みんなのためにやっているのだね』という形で、最後の語りで全体化することができます。


初期段階で子どもたちに伝える必要のある価値観です。


フルでやると、これらの姿を見取れる確率が飛躍的に高まります。




しかし!!!

ここは、『学び合い』を初めてやってみるぞという方、ご注意ください!



中途半端に、つまり短時間の『学び合い』をやると、この最後の語りで子どもたちに伝えられるプラスの情報が限りなく少なくなります。



たとえば、


国語の時間。



最初漢字5分よーいスタート

ピピピピ

はいじゃあ音読いくね~ はいスタート

ピピピピ

読み聞かせだよ、今日は第~章…。



これで残り時間『学び合い』をするよと。



課題は、

教科書〇ページに書かれている2年生で習った漢字を使って~~~(省略)



全員達成するんだよ!全体を見ようね!

さあどうぞ。



とやると、どうなるか。


本に書かれているように『学び合い』は倍々ゲーム。


時間がたつほど、集団の動きは活性化し、課題達成できる子が急激に増えます。特に後半になると全員達成のため必死に動いてくれる子がでてきます。


初期段階においては、この姿をあまり見ることのないまま、制限時間終了となるわけです。


すると、教師は「なんでみんなで協力しないんだ」「なんでもっと全体を見ないんだ」「エンジンがかかるのがおそい」「時間ないぞはやく」と、子どもたちの気になる面ばかり見えてしまいます。


当然ラストの語りでは、そのような点を指摘したくなります。


そして指摘してしまいます。



これを繰り返すと、本当に子どもたちは沈みます。空気が悪くなります。

悪循環。私もこうした失敗の経験がたくさんあります。(今もですが…)



ですので、『学び合い』を初めてやろうとする方は、本にも書かれているようにまずは週一をフルでやることを強くお勧めます。



でないと、高い確率で失敗します。



つい最近、ようやくこのことが腑に落ちたので今日はこのような形でまとめてみました。

2016-11-10

初級者だから伝えられる『学び合い』を初めてやる方へ⑥

| 18:56

続けてみることが大事だと思います。

私がそうです。

続けていくことで、子どもたちではなく自分が変わっていくのを実感します。

そして『学び合い』を長期的に成立させ、より高めていくにはこれが不可欠だと思います。

教師が変わること。

堀先生の本に書いてあってそうかぁ!と思ったのですが、指導力ではなく感化力かと。

2016-11-01

初級者だから伝えられる『学び合い』を初めてやる方へ⑤

| 19:05

前回と同じことを書きますが、やはり課題については学力上位層の子が奮闘するくらいのものを提示し続ける必要があると思います。


だからこそ『学び合い』の初期段階を超えたら教師は、これなら全員達成できるだろうという基準で課題づくりをしないほうがいいと思います。



月単位で出している課題があります。

①漢字については、11月18日までにドリルの指定の範囲までを終え、50問テストで満点を取ること。これについては9月から同じような課題を出してきました。繰り返すごとに子どもたちが自分の学び方をものにしている感触があります。2学期始めは11月末を締め切りにする予定だったのですが、集団として成長してきたこと、そしてやはり上位層に火をつけるという目的で締め切りを早めました。


②計算については、繰り下がりの計算が必要なあまりのあるわり算プリントを18日までに2分30秒以内達成をすること。これについても締め切りを早めました。


今のクラスの子たちにとって全員達成することがかなり難しい課題です。



しかし『学び合い』の目標は、課題を全員達成することではありません。


最終的な目標は、全員達成を目指し続ける集団つまり、一人も見捨てない集団です。


そのためにはやはり上位層を燃えさせないといけない。


現に今その子たちは燃えている。



最近その必要性を強く感じます。