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相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2017-10-15

価値観の押し付けはまずい

| 05:57 | 価値観の押し付けはまずい - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 価値観の押し付けはまずい - 相互依存を追いかける 価値観の押し付けはまずい - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

日本語教授法の授業で教科書分析をやったのですが・・

ビジネス日本語を教える教科書の「あいさつ」関する最初の質問が「同僚よりも早く帰りたいときどうするか」でした。答えの選択肢には「同僚の仕事の邪魔にならないよう静かに挨拶して退社する」というものもあったのですが、正解は「同僚を手伝って一緒に帰る。」でした。

「同僚よりも早く帰りたいときのあいさつは何か」の答えが「同僚を手伝って一緒に帰る」というのは衝撃的でした。(かなり最近の教科書です。)

こういう文脈も何も提示しない状況で価値観を一方的に押し付けるような問題を教科書に載せるとは・・・かなりまずいでしょう。

2017-05-28

ないものねだり

| 20:40 | ないものねだり - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ないものねだり - 相互依存を追いかける ないものねだり - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

クラスで学ぶとき、教師が個人教授の延長でクラス(の1人1人の学習者)を教えようとする、あるいか管理しようとするのは効率もよくないですし、最悪の場合は学習者の学習を乱す結果になります。

クラスで学ぶときはクラスだから可能な(もっとも効率的な、そして学習者が自分に最も合った、そして自分で責任を持って学習できるための)方法を採用すべきです。例えばこの1つが学習者同士の同僚性構築へのサポートと言えます。

この場合でも、教師が個々の学習者に教えることもあるでしょう。でも、それは学習者にとって1つリソースにすぎず、更にその学生を通してクラスにとって利用できる1つのリソースとなればいいな・・と教師が自覚していることが重要です。

個人教授の延長でクラスと接する教師がいる一方で、上記の考えが私自身の規範になっている教師が、(バックにクラスがない)個人に1対1で教えるとどうなるのでしょうか。私自身はそれは苦痛なのですが、どうやってそれを克服すればいいでしょう。

テストのやりかた

| 20:06 | テストのやりかた - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - テストのやりかた - 相互依存を追いかける テストのやりかた - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

私の学科では毎年修士課程の学生が学士課程の学生にアンケート調査を行い学科改善の提言書を日本語で書き、これを教員にあげています。

一昨年「日本語メールの書き方を学ぶ機会がない。これを学習項目に取り入れてほしい」という提言がありました。

これを受けて、現在、私のある1つの授業で「メールの書き方」も扱っています。

語学のテストでも手紙を書くという問題はよく出されます。シチュエーションや文脈を考えて正しく手紙が書けるか・・という問題です。

昔は辞書も使わず書くことが求められることもありましたが、現在は辞書使用が認められることが多いです。

ただ、現実問題を考えると、手書きで手紙を書く機会がほとんどありません。(今の若い人は電子メールを書く機会すら減っていると思います。)また日本人が日本語で手紙を書くときにも「手紙の書き方」に頼ることはまれではありません。ネットが使えるようにいなってからは、ネットを頼りにすることも多いでしょう。

というわけで(幸い私の授業はPC教室でなされることが多いので)今学期の授業では

  • 1.グーグルアカウントをつくる。
  • 2.「シチュエーションや文脈に合わせたメールの書き方」+「メールの基本的なルール」を簡単に説明する(資料を渡す)
  • 3.シチュエーションを提示し、実際に(作成したGメールアドレスに)メールを書かせる。
  • 4.Gメールをスクリーンでうつし、届いたメールを公開チェックする。
  • ことをやりました。メールを書くときは、もちろんネットも自由に使えますし、前の授業に書いたメールのコピペもOKで、クラスメートとも自由に相談してもよしとしました。

    でも今学期もテストでは手書き+辞書になってしまいました。(テストの構成の問題、PCの確保、テスト中の学生同士の情報交換の可能性があり踏み切れませんでした。)

    でも、そろそろ手書きの試験も再考の余地がありそうです。

    2016-12-15

    今学期も明日で終了

    | 20:06 | 今学期も明日で終了 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 今学期も明日で終了 - 相互依存を追いかける 今学期も明日で終了 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    ある授業。対話とピアリーディングが組み合わさったような授業です。教室には机がなくおりたたみの机がついた椅子があります。授業が始まるときに学生が書いてきた作文を3部ずつコピーして積み重ねたものを教室の真ん中にどんと置きます。すると学生がそこから作文を取ってコメントを入れていきます。途中質問があれば書いた人に聞き、コメントを書き終わったら、それをコピーの山に返し、別の作文を取って読む・・感じです。それを20分ぐらいやったら、自分の作文を取ったりとってもらったりしてコメントを読みます。

    学期の最初は、そんな活動をしているのにもかかわらずみんな椅子を黒板に向けて並べて座っていました。私はあきれて「そんな座り方で、質問があったらどうやって書いた人に声をかけたり、その人のところに行くのさ。」と言いました。今はもちろんそんな座り方はしていません。

    その後、対話に入ります。対話のグルーピングは学生がやります。グループが変わっても、同じ人同士がまざったりするときは、「まるで恋人みたいだ」といって茶化しますが(何か理由があってそうなっているのだろうからと)苦笑いして終わりです。(基本的にメンバーは常に変わります。)

    教室は狭いので私は授業中、大体廊下に椅子を出して座っています。授業には日本人留学生の方が毎週3~4名来てくださっています。公的機関の方や日系企業の方、日本の大学関係者の方がいらしたときも「どうぞ中に入って楽しんでいってください。」という感じで入っていただきました(そんなときも自分は廊下です)。

    ある日、廊下の定位置から教室に入ると、1人の学生が質問をしてきました。てっきり私に質問をしているのだと思い、答えていると自分の目の前にいる学生も答えていました。質問をした学生は私を無視していました。恥ずかしくなってあやまって定位置に戻りました。

    そんな授業も明日で終わりです。

    すべての授業がこんなんだと楽しいですけど、特に学士課程の授業では教室にびっちり学生が入りますので、どうしても演者の時間が長くなります。

    2016-09-18

    添削の仕方も変わる・・

    | 07:13 | 添削の仕方も変わる・・ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 添削の仕方も変わる・・ - 相互依存を追いかける 添削の仕方も変わる・・ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    学期が始まりました。私は作文の授業も担当しているので、毎週たくさん作文が送られてきます。

    以前は間違いを1つずつ添削して終わり・・・ということが多かったのですが、最近は「○○さんの書いた表現をgoogleでチェックすると1例もなかったよ。」とか「○○をgoogleで調べてごらん」みたいな感じの添削が多くなりました。例えば今日は「毛皮で上着を造る」と書いてきた学生がいたので「"毛皮で上着を*"」で検索してみて・・と書きました。

    あと数年したら、どんなアドバイスをするようになるのかな・・と思います。

    2016-05-15

    ホッとする

    | 08:01 | ホッとする - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ホッとする - 相互依存を追いかける ホッとする - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    ハンガリーはペンテコステ(聖霊降臨祭)で月曜日まで3連休です。そして職場では試験期間が始まります。ただ演習系の授業は試験期間が始まるまでに成績を出さなければなりません。特に学士課程の場合1クラスの人数が多くなります。それで試験を受けさせることになります。課題と評価は明確に出しているつもりですし、回答付き模擬試験も作成し可視化しています。ですからあとは機械的に淡々と成績をつけていけばよいのですが、この時期はそれでも胃が痛くなります。そしてかなりイライラしてしまいます。学生の顔を思い出してしまうこともありますし、他者を評価するということに抵抗があるのも事実ですが、一番のストレスは結局テストの採点は自分自身の授業の評価をしていることに他ならないからだと思います。あ~、こうすればよかった・・と思うことばかりです。でも取り合えず終わってホッとしました。