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相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2015-08-11

満足・不満足

| 19:52 | 満足・不満足 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 満足・不満足 - 相互依存を追いかける 満足・不満足 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

継承日本語の先行研究も結構出ていますが、理論的なものや、アンケートやインタビュー調査によるものがほとんどです。それで昨年から臨床教科教育学で採られている方法(授業の様子を長期間取りデータ化して分析する)を用いて、敬称日本語クラスで何が起こっているか・・ということを追いかけています。もちろん継承日本語を学ぶ子ども(には限りませんが)は多様で継承日本語クラスの様子も一般化はできません。なのであくまでも報告レベルのものです・・

今回は、今年の2月~6月にかけて継承日本語クラスの授業を録画・録音したもの、録画記録を見た先生とのメールでのやりとり、子どもによる授業の感想(数分程度のインタビュー10回分)を文字化したもの、保護者同士のやりとり・・・などを参考にする予定です。(今後、別のデータも加えます。)

現在は子どもたち同士、子どもの先生のやりとりのカテゴリー化をしているところです。それを見ると、ほぼ聴解型バイリンガル(相手の話はわかるが継承語で対応できない)子も、「指示に従って動く」「ジェスチャーで示す」「片言で話す」「他の人の発言をリピートする」というテクニックを駆使して先生やクラスメートとのやりとりを成立させている姿が見えます。一方、まわりの子も例をたくさんあげて聴解型バイリンガルの子が反応できるようにさりげないサポートをしていたり、反応はなくても日本語で話しかけたり・・という姿が見えます。

先生は、聴解型バイリンガルの子が「リピート」という技を使うのを利用して、文の組み立てを授業に取り入れ聴解側バイリンガルの子が自分の言いたいことを文レベルですこしでも正確に伝わるように工夫しています。これとまわりの子の動きによって、「聴解型バイリンガル」の脱却のきっかけとなればよいのですが・・今回のデータではその兆候は見えませんでした。

こういうものはとても長いスパンで見なければなりませんし、そもそも聴解型バイリンガルからの脱却を目指すべきかという問題もありますけどが・・・

2012-04-21

はずかしい・・・

| 06:13 | はずかしい・・・ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - はずかしい・・・ - 相互依存を追いかける はずかしい・・・ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

先月スロベニアで行われた国際会議の討論会を文字化したものが送られてきました。

それを読むと、みなさん理論整然と話しているのに、私のところだけ「文が終わらず」「何を言いたいのかわからない」状況です。会議は英語か日本語で発表でき、英語で発表しなかったことで少し恥ずかしい思いをしていたのですが、母語である日本語に関しても全然だめだということがわかり顔から火が出ました。

討論会に参加した人の半数以上はヨーロッパの先生方です。みなさん英語もたくみに操り、そして日本語も私よりよっぽどうまい・・・。

これからは話し方にももっと気をつけなければなりません。

2012-04-11

何もやらないよりは

| 02:20 | 何もやらないよりは - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 何もやらないよりは - 相互依存を追いかける 何もやらないよりは - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

明日は、オーストリアとの国境にある地方都市で行われる教育学の学会で『学び合い』における、子供同士のコミュニケーションの変化(経験交換ケースへの変化)についての先行研究について話をしてきます。与えられた時間はたったの15分です。しかも私のハンガリー語ではハンガリー人の半分の量しかつめこめませんし、3時間移動して15分話して3時間移動です。

ハンガリーで食いつきがありそうな、OECDの3つのキーコンピテンシーと欧州言語政策の「価値としての複言語主義」をからめて、ちょっとは聞いてくれるようにしたいのですが、どうなるでしょうか。

まあ、何もやらないよりはましですね。

2012-03-30

こちらも無事終了

| 18:12 | こちらも無事終了 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - こちらも無事終了 - 相互依存を追いかける こちらも無事終了 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

私が編集を担当している「第24回日本語教育連絡会議発表論文集」も無事できあがりました。以下のリンクで閲覧・ダウンロードが可能です。

http://goo.gl/M0fjF

ちなみに第25回日本語教育連絡会議は旧東独のエアルフトで行います。興味のある方は(まだ更新されていませんが)ときどき以下のサイトをのぞいてみてください。

http://renrakukaigi.kenkenpa.net/

2012-01-11

語彙集が欲しい。

| 21:06 | 語彙集が欲しい。 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 語彙集が欲しい。 - 相互依存を追いかける 語彙集が欲しい。 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

桜井錠二は「化学」か「舎密」かで化学界が揺れた際、確か決のルールを決めた上で決を取り、「化学」という言葉を正式なものにしました。その後、「化学訳語集」を作りました。

この際、政治的なゴタゴタがしばらく続いたようですが、「語彙集」があったおかげで日本の化学が大きく発展したと本で読んだことがあります。

同じように、例えば「自律」という言葉1つを取っても、学問分野によって、あるいは研究者によってその解釈が異なります。しかもそれぞれの違いは詳しく調べないとわからなかったりします。(その逆に違う言葉を使っているのに中身は同じということもあります。)まなじっか誰でも(自分の知的・経験的バックグラウンドで)解釈できる言葉のために、言葉の理解のずれが生じ、全体の考え方の理解が思っている以上にゆがむということがあったりします。

これらのゆがみは個々の個人レベルの文化の違いともいえます。ただコミュニケーションレベルでは、直接その人と接することで、その違いがわかるようになり「あの人の発言はこういう意味だ」と理解できるようになります。

一方、学問的レベルだとそうはいかないことも多いよな・・と思います。

・・・・

今、論文に「ローカル会話」という語を書き込んで・・「確か日本語教育では別の言葉を使っていたし・・・『ローカル会話』『ローカルな学び』の語彙の出典元を探さなきゃ・・・と思ったところです。「ローカルな学び」は『学びあう教室』、「ローカル会話」は『「静かに!」を言わない授業」でしたよね・・・