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相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2018-07-01

マニュアル化

| 23:05 | マニュアル化 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - マニュアル化 - 相互依存を追いかける マニュアル化 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

日本語教師のための・・という本があります。*結構新しい本です)そこに、学習者のレベルに対応するためには学習者の心理にまで細やかに配慮することが不可欠と書いてありました。具体的には、自分の課題が終わってしまったときの学習者のタイプを3つに分けて、どのような指示を出せばよいか書いています。

とてもわかりやすいのですが、細やかといいながら3タイプへの対応というマニュアルを提示しているところが気になります。

また「課題が終わらせることは作業であり学習ではない」ことの指摘がない点。そして、課題が本当に理解できたかどうか他者とやりとりすること、課題が難しいと感じている人とやりとりすることで、課題の裏の深みを知ることが自らの理解の深化につながることを理解させる点がないのも気になりました。

教師だって、何度も同じこと教えていても教える対象が変わることで新しい発見が常にありますものね・・そういう視点がなくマニュアル化で対応せよというのはどうなのだろう・・と考え込みました。

2017-09-05

読んでみたい・・・

| 07:26 | 読んでみたい・・・ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 読んでみたい・・・ - 相互依存を追いかける 読んでみたい・・・ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

国語教育(日本語教育)でも学習ポートフォリオの利用が盛んになっています。ポートフォリオは自分の学習を管理するメタ認知力を育てるために有効だといわれています。一方、ポートフォリオを書かせる動機づけとして「教師との対話」がうたわれることがあります。この場合、学習者はクラスメートとポートフォリオを記述する際に話し合いを行うことはありますが、(ポートフォリオは先生に提出され)すべてのポートフォリオを読むのは教師となります。そして教師は1人1人のポートフォリオを読みコメントします。こうなると、いつのまにか学習者は教師のためにポートフォリオを書いてしまう危険性があると私は思っています。

ポートフォリオは自分のために書くものですが、(クラス全員の目標達成に向け)クラスメート誰もがすべてのクラスメートのポートフォリオを自由に読めるようにすれば、ポートフォリオは強力なリソースとなるでしょうし、(クラスメートが読みコメントしてくれたり、他者のポートフォリオを読んで気づきが得られれば)より強力なリソースとなるように学習者も記述を工夫する可能性が出てきます。この工夫がメタ認知能力を伸ばすと思います。一方、教師が学習者のポートフォリオを読んだとしても、教師が考えるようなアドバイスはすでにクラスメートによりなされていることを知り、寂しさを覚えつつも学習者の成長を嬉しく思えると思います。

私の立場は以上ですが、先日、ある日本語教育の学会より『英語学習ポートフォリオの理論と実践 自立した学習者をめざして』という本の紹介がありました。目次には「教師の成長のために学習者のポートフォリオ利用」という章もありとても面白そうな本です。が、帯に「教師と生徒の対話を促す」と書いてあるのがちょっと気になりました。例えば授業中ポートフォリオがリソースとして開かれていて、それを教師が学習者の邪魔にならないように読み自己成長に生かしていくようなものなのか、それとも教師に提出させて、教師がそれを1つずつ読んでいくのか・・・読んでみたいと思います。

2016-05-15

アコモデーション理論

| 08:16 | アコモデーション理論 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - アコモデーション理論 - 相互依存を追いかける アコモデーション理論 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

日本語学の簡易用語集というサイト(http://homepage3.nifty.com/recipe_okiba/nifongo/glossa1.html)にある「アコモデーション理論」を見ると以下のように書かれています。

話し手の使用するコード2の選択が、聞き手との関係の社会的・心理的な評価に依存するとする考え方のこと。例えば、自分の通常使用する言語(あるいは言語変種)が聞き手にとって理解不可能である場合、話し手が聞き手と理解しあいたい(あるいは理解する必要がある)と思えば、両者の理解可能な言語(変種)を用いようとするだろう。逆に、話し手が自分の使う言語(変種)を聞き手に近づけようとしない場合には、理解しあいたくない(あるいは理解する必要がない)と思っているのかもしれない。一般に、異なる言語(変種)の話し手が相互に理解を求める場合には、それぞれの言語(変種)が相互に理解可能であっても、互いが相手に対して歩み寄ろうとすることが知られている。

私は『学び合い』を以下のように解釈しています。

「自らの学習目標達成のため多様な他者と関係を構築し活用することは得だし当たり前だ。(だからそうする)」という教室文化(づくり)。

これまで自分の授業でこの教室文化形成がうまくいっているのかの指標として「会話ケース」を使ってきました。この会話ケースの変化とアコモデーション理論はかなり強い関連性があるように感じます。ちょっと調べてみようと思います。

2016-02-23

ハンガリーについてはどう評価されているのか。ポーランドはどうだったのか気になります

| 06:23 | ハンガリーについてはどう評価されているのか。ポーランドはどうだったのか気になります - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ハンガリーについてはどう評価されているのか。ポーランドはどうだったのか気になります - 相互依存を追いかける ハンガリーについてはどう評価されているのか。ポーランドはどうだったのか気になります - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

『海外日本語教育研究』という雑誌が創刊されました。その中のある論文に以下のようなことが書かれています。

1990年代になって、ハンガリーへもポーランドへもJICA協力隊の派遣が始まり、それが、両国のEU加盟を目処に終了するまで15年間ほど続いた。しかし、とくに派遣打ち切り時の方針や方法には無視できない違いがありそうだ。これは、日本が行う海外での日本語教育支援の姿勢を議論するうえで対照しつつ検証する価値のある基調な事例研究となるだろう。

私は協力隊派遣打ち切りの時にハンガリーの教師会会長だったのでまさに当事者なのですが、当時のポーランドの状況については全くわかりません。現在教師会はこれまでの活動を振り返る作業を行っています。この時期のことについても触れることになりますが、まだ客観的に検証できる時期には達しておらずさらっと流す程度で終わるだろうと思います。この論文が何を言いたいのか非常に気になるところです。

2016-02-15

研修の楽しさ

| 19:29 | 研修の楽しさ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 研修の楽しさ - 相互依存を追いかける 研修の楽しさ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

週末に中東欧の日本語教育研修がありました。今回は「人と人とをつなげる」がテーマだったのですが各国の先生方の取り組みはとても参考になりました(個人的には人手不足で悩む日本の村のお祭りに学生を派遣して村祭りを盛り上げるというアイデアにはちょっとうなりました。)また他者の発表を聞いて「こんなアイデアが浮かびました。一緒にやりましょう。」と浮かんできたアイデアをシェアしてくださる先生もいてそれも大いなる刺激となりました。

「人と人がつながる」がテーマなので、できるだけ知らない人に声かけをしようと思ったのですが、こちらは作った名刺の半分ぐらいしか配れませんでした・・・あと3日ぐらいあればなあ・・。それでも周辺諸国の新しい先生方と繋がれたので、そのうち何か面白い話に乗っけてもらえるのでは・・と期待しています。

MurakamiMurakami2016/02/16 22:48ご紹介ありがとうございます!