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相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2019-06-01

新しい出会い

| 06:22 | 新しい出会い - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 新しい出会い - 相互依存を追いかける 新しい出会い - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

今日は、日本語教育関係者が集まって話をする企画があり、参加してきました。テーマは作文指導でした。今回私は参加するのが初めてだったので、ちょっとはお役に立ちたいと、過去20年の(日本語教育や英語教育の)作文指導に関する論文でciniiや学会発表論文でpdfで読めたもの(40本ぐらい)や手元にある資料を簡単にレビューして主催者の方に送りました。

話し合いでは、作文指導をする際に困っている先生方もいらっしゃったので、レビューを一緒に見ながら、ここら辺の先行研究のやり方で解決できそうですよ・・・みたいな話をしました。あと先生方が教えている生徒さんたちも来ていたので、生徒さんたちともたくさん話をしました。

作文を書いてくれないと嘆く先生に、生徒さんがアドバイスをします。「作文を一生懸命書いても、間違いがあったら成績は1になるし、自分たちが書きたい事じゃなくて、先生が決めたテーマについて書かなきゃいけないし、書く相手は先生でしょ。作文を書いてくれないのってしょうがないですよね。」と言っていました。先生もうんうんとうなずいていました。

独学で勉強しているという生徒さんもいたのですが、同じテーブルになったときにその生徒さんが「私は自閉症です」と話し始めました。特別支援学校に通っているそうです。学校で外国語を勉強することはないようですが、日本語をアメリカ英語の日本語吹き替え版で勉強していると言っていました。会話練習は自分の声を録音してそれを聞いて話をしているそうです。(初めて聞いたやり方です)でも、これらの内容を全部日本語で話して、私の質問にも普通に受け答えしていまた。

新しい出会いがあって、とても楽しい時間をすごすことができました。

2019-05-21

何とか形にしたい

| 06:08 | 何とか形にしたい - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 何とか形にしたい - 相互依存を追いかける 何とか形にしたい - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

将来の教職課程復活を目指し、理論編に続き、実践編の学術書(実践研究論文集)作成を目指しています。私自身も1本は書きますが、基本的には高校で働いているハンガリー人の日本語先生がメインとなります。ということで、今は高校の先生と会っては構想を練る・・ということをやっています。今日もある高校に行って先生と構想について話ました。とても面白い内容で・・・早く書いてほしい・・と思ってしまいました。話し合いの後、日本語クラスものぞきました。そこにいたのは今月頭に卒業した生徒さんたちで、23日に行われる(卒業試験の科目の1つである)日本語の勉強をしていました。受験生は筆記に関してはもう他の試験科目の受験は終わっているようで、毎日朝から夕方マで学校に集まって試験のための勉強(自習)をしているようです。何もお手伝いできることはありませんでしたが、応援だけしてきました。今週はあと2つの高校の先生と会います。先生たちに頑張ってもらって、私は何とかどこかから執筆費を確保できるよう動かなければ・・との思いを新たにしました。

2018-07-01

マニュアル化

| 23:05 | マニュアル化 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - マニュアル化 - 相互依存を追いかける マニュアル化 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

日本語教師のための・・という本があります。*結構新しい本です)そこに、学習者のレベルに対応するためには学習者の心理にまで細やかに配慮することが不可欠と書いてありました。具体的には、自分の課題が終わってしまったときの学習者のタイプを3つに分けて、どのような指示を出せばよいか書いています。

とてもわかりやすいのですが、細やかといいながら3タイプへの対応というマニュアルを提示しているところが気になります。

また「課題が終わらせることは作業であり学習ではない」ことの指摘がない点。そして、課題が本当に理解できたかどうか他者とやりとりすること、課題が難しいと感じている人とやりとりすることで、課題の裏の深みを知ることが自らの理解の深化につながることを理解させる点がないのも気になりました。

教師だって、何度も同じこと教えていても教える対象が変わることで新しい発見が常にありますものね・・そういう視点がなくマニュアル化で対応せよというのはどうなのだろう・・と考え込みました。

2017-09-05

読んでみたい・・・

| 07:26 | 読んでみたい・・・ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 読んでみたい・・・ - 相互依存を追いかける 読んでみたい・・・ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

国語教育(日本語教育)でも学習ポートフォリオの利用が盛んになっています。ポートフォリオは自分の学習を管理するメタ認知力を育てるために有効だといわれています。一方、ポートフォリオを書かせる動機づけとして「教師との対話」がうたわれることがあります。この場合、学習者はクラスメートとポートフォリオを記述する際に話し合いを行うことはありますが、(ポートフォリオは先生に提出され)すべてのポートフォリオを読むのは教師となります。そして教師は1人1人のポートフォリオを読みコメントします。こうなると、いつのまにか学習者は教師のためにポートフォリオを書いてしまう危険性があると私は思っています。

ポートフォリオは自分のために書くものですが、(クラス全員の目標達成に向け)クラスメート誰もがすべてのクラスメートのポートフォリオを自由に読めるようにすれば、ポートフォリオは強力なリソースとなるでしょうし、(クラスメートが読みコメントしてくれたり、他者のポートフォリオを読んで気づきが得られれば)より強力なリソースとなるように学習者も記述を工夫する可能性が出てきます。この工夫がメタ認知能力を伸ばすと思います。一方、教師が学習者のポートフォリオを読んだとしても、教師が考えるようなアドバイスはすでにクラスメートによりなされていることを知り、寂しさを覚えつつも学習者の成長を嬉しく思えると思います。

私の立場は以上ですが、先日、ある日本語教育の学会より『英語学習ポートフォリオの理論と実践 自立した学習者をめざして』という本の紹介がありました。目次には「教師の成長のために学習者のポートフォリオ利用」という章もありとても面白そうな本です。が、帯に「教師と生徒の対話を促す」と書いてあるのがちょっと気になりました。例えば授業中ポートフォリオがリソースとして開かれていて、それを教師が学習者の邪魔にならないように読み自己成長に生かしていくようなものなのか、それとも教師に提出させて、教師がそれを1つずつ読んでいくのか・・・読んでみたいと思います。

2016-05-15

アコモデーション理論

| 08:16 | アコモデーション理論 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - アコモデーション理論 - 相互依存を追いかける アコモデーション理論 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

日本語学の簡易用語集というサイト(http://homepage3.nifty.com/recipe_okiba/nifongo/glossa1.html)にある「アコモデーション理論」を見ると以下のように書かれています。

話し手の使用するコード2の選択が、聞き手との関係の社会的・心理的な評価に依存するとする考え方のこと。例えば、自分の通常使用する言語(あるいは言語変種)が聞き手にとって理解不可能である場合、話し手が聞き手と理解しあいたい(あるいは理解する必要がある)と思えば、両者の理解可能な言語(変種)を用いようとするだろう。逆に、話し手が自分の使う言語(変種)を聞き手に近づけようとしない場合には、理解しあいたくない(あるいは理解する必要がない)と思っているのかもしれない。一般に、異なる言語(変種)の話し手が相互に理解を求める場合には、それぞれの言語(変種)が相互に理解可能であっても、互いが相手に対して歩み寄ろうとすることが知られている。

私は『学び合い』を以下のように解釈しています。

「自らの学習目標達成のため多様な他者と関係を構築し活用することは得だし当たり前だ。(だからそうする)」という教室文化(づくり)。

これまで自分の授業でこの教室文化形成がうまくいっているのかの指標として「会話ケース」を使ってきました。この会話ケースの変化とアコモデーション理論はかなり強い関連性があるように感じます。ちょっと調べてみようと思います。