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相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2016-05-15

アコモデーション理論

| 08:16 | アコモデーション理論 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - アコモデーション理論 - 相互依存を追いかける アコモデーション理論 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

日本語学の簡易用語集というサイト(http://homepage3.nifty.com/recipe_okiba/nifongo/glossa1.html)にある「アコモデーション理論」を見ると以下のように書かれています。

話し手の使用するコード2の選択が、聞き手との関係の社会的・心理的な評価に依存するとする考え方のこと。例えば、自分の通常使用する言語(あるいは言語変種)が聞き手にとって理解不可能である場合、話し手が聞き手と理解しあいたい(あるいは理解する必要がある)と思えば、両者の理解可能な言語(変種)を用いようとするだろう。逆に、話し手が自分の使う言語(変種)を聞き手に近づけようとしない場合には、理解しあいたくない(あるいは理解する必要がない)と思っているのかもしれない。一般に、異なる言語(変種)の話し手が相互に理解を求める場合には、それぞれの言語(変種)が相互に理解可能であっても、互いが相手に対して歩み寄ろうとすることが知られている。

私は『学び合い』を以下のように解釈しています。

「自らの学習目標達成のため多様な他者と関係を構築し活用することは得だし当たり前だ。(だからそうする)」という教室文化(づくり)。

これまで自分の授業でこの教室文化形成がうまくいっているのかの指標として「会話ケース」を使ってきました。この会話ケースの変化とアコモデーション理論はかなり強い関連性があるように感じます。ちょっと調べてみようと思います。

2016-02-23

ハンガリーについてはどう評価されているのか。ポーランドはどうだったのか気になります

| 06:23 | ハンガリーについてはどう評価されているのか。ポーランドはどうだったのか気になります - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ハンガリーについてはどう評価されているのか。ポーランドはどうだったのか気になります - 相互依存を追いかける ハンガリーについてはどう評価されているのか。ポーランドはどうだったのか気になります - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

『海外日本語教育研究』という雑誌が創刊されました。その中のある論文に以下のようなことが書かれています。

1990年代になって、ハンガリーへもポーランドへもJICA協力隊の派遣が始まり、それが、両国のEU加盟を目処に終了するまで15年間ほど続いた。しかし、とくに派遣打ち切り時の方針や方法には無視できない違いがありそうだ。これは、日本が行う海外での日本語教育支援の姿勢を議論するうえで対照しつつ検証する価値のある基調な事例研究となるだろう。

私は協力隊派遣打ち切りの時にハンガリーの教師会会長だったのでまさに当事者なのですが、当時のポーランドの状況については全くわかりません。現在教師会はこれまでの活動を振り返る作業を行っています。この時期のことについても触れることになりますが、まだ客観的に検証できる時期には達しておらずさらっと流す程度で終わるだろうと思います。この論文が何を言いたいのか非常に気になるところです。

2016-02-15

研修の楽しさ

| 19:29 | 研修の楽しさ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 研修の楽しさ - 相互依存を追いかける 研修の楽しさ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

週末に中東欧の日本語教育研修がありました。今回は「人と人とをつなげる」がテーマだったのですが各国の先生方の取り組みはとても参考になりました(個人的には人手不足で悩む日本の村のお祭りに学生を派遣して村祭りを盛り上げるというアイデアにはちょっとうなりました。)また他者の発表を聞いて「こんなアイデアが浮かびました。一緒にやりましょう。」と浮かんできたアイデアをシェアしてくださる先生もいてそれも大いなる刺激となりました。

「人と人がつながる」がテーマなので、できるだけ知らない人に声かけをしようと思ったのですが、こちらは作った名刺の半分ぐらいしか配れませんでした・・・あと3日ぐらいあればなあ・・。それでも周辺諸国の新しい先生方と繋がれたので、そのうち何か面白い話に乗っけてもらえるのでは・・と期待しています。

MurakamiMurakami2016/02/16 22:48ご紹介ありがとうございます!

2016-01-15

説明が必要な部分

| 18:56 | 説明が必要な部分 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 説明が必要な部分 - 相互依存を追いかける 説明が必要な部分 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

購読しているメールマガジンに、日本語教育の実践研究の専門家が論文査読をして感じたことが書いてありました。要約すると以下のような感じです。

授業のグループワークにおける教科書を離れた学習者同士の自由な会話を分析した論文を読んだ。執筆者の姿勢には賛同する。

ただ、なぜ学生たちがそのような自由会話をするのかという問いがこの教室活動にはなかった。そして、教科書の学習項目と自由会話の間にはどのような関係があるのかも書かれていなかった。執筆者である教師が行っている授業にもかかわらず、なぜ教科書の学習項目を学ぶのか、なぜその活動(グループ活動)を行ったのかに関する問いがない。

この状況のもとでグループワークを観察してデータをとっても、それは論文のためのデータにすぎない。授業担当者の授業設計の意図を横におき、目の前の現象をニュートラルに観察するだけでは活動の意味が理解できない。

この論文がどんなものなのかとても興味があります。日本の学校教育の場合、学習指導要領がありますが、日本語教育の場合はそうではありません。ですので、地域、国、組織、教師レベルでのニーズというものも確かに論文に盛り込まないといけないなと思います。自分の論文を見直すポイントが1つ増えました。

2015-11-16

よい刺激

| 07:01 | よい刺激 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - よい刺激 - 相互依存を追いかける よい刺激 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

週末に日本語教育の研修会がありました。基調講演や発表はどれも刺激的でした。特に刺激的だったのが「ゲストの方も学習者と一緒に学ぶ教室」という発表でした。私の勤める学科では「ハンガリーにいて異文化に悩む日本人の方にアドバイスができる人になる」という目標があります。それで授業でゲストの方がいらっしゃるときも、学生側がハンガリーに関する情報を日本人の方に提供するような方向付けをとっていました。(あるいは答えがない問題について対話するという方向付け)一方、発表者の方は「日本語のしくみを知る」ということで日本語を学ぶハンガリー人と母語として日本語を使っている日本人の方が一緒に日本語のしくみについて考えていくという方向付けをとっていました。活動上「教師が答えを持っている」という前提で活動が行われているようでしたが、「ああ、これだったらゲストの方も知的好奇心が刺激されて楽しいだろな」と感心しました。日本人とハンガリー人がともに学ぶという場は授業外ではクラブ活動で場を提供してきましたが、私も今度授業で試してみようと思います。