2008-03-19
実存的能力についての記述2(自分へのメモ)
勉強, CEFR, 『学び合い』で解決するかも?, プロジェクトワーク | |
実存的能力は、例えば、自己イメージ、他人に対する見方、他の人たちと社会的交際を行う際の積極性などに関係してくる。このタイプの能力が入れ替えの効かない個人的性格に由来するものだと単純には言いけれない。それは様々な種類の文化的適応がもたらした面が多分にあり、従って変わることもありうるのである。
こうした人格の特色・姿勢・態度・気質は言語学習と教育の際、考慮すべき用件である。(中略)例えば、一つの言語または複数の言語を学習することによって、またその言語を使うことによって、姿勢・態度を学習・習得することが可能であり、またそれらを変えることができる。その限りにおいて、「態度の形成」は教育の対象となりうるであろう。
(中略)実存的能力は文化との関連性が強い。それ故に異文化間における互いの認知と関係把握の点に関わる微妙な問題を含む領域である。ある特定の文化で友情と関心を示す方法が他の文化では攻撃的あるいは侮辱と受け取られるかもしれないのである。(続く)(CEF 第2章「CEFの理論的背景」pp.13-14)
異文化の問題は最後の数行に書いてある点が強調されています。これは確かに大きな問題ですが、同じ日本でも地域によって習慣が違いますし、家庭によっても習慣・文化が違います。同じ文化に育っても、人はそれぞれです。・・・ということは外国語を学ぶときに、目標言語を話す人たちはこういう態度をとると知識だけ入れるより、目の前にいる自分と異質の人とどうつきあっていくかを学んでいく方が有益ということになるかと思います。
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