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相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2018-08-15

ジェンダー学

| 07:48 | ジェンダー学 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ジェンダー学 - 相互依存を追いかける ジェンダー学 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

今月、日本の文科省にあたる人材省が「ジェンダー学科」の廃止を決定しました。これを受け、政府も人材省の決定を支持しました。

ジェンダー学科は、ハンガリーを代表する国立大学が2017年に修士課程に設置したのですが、当初より廃止を求める声があったようです。

今回の決定の背景には、入学希望者の少なさもありますが、労働市場のニーズに合わないという点もあるとニュースでは報じられていました。

大学側は自治が侵害されていると反発していますが、政府は大学自治は国の予算配分決定の上位にあるものではないとコメントしています。恐らく、昨年と今年の入学者については修了させ、来年度からの募集がなくなることになると思います。

大学には大学が選ぶ学長の他に、お金の流れを管理する総長が国から送られています。最近は、科学アカデミーの運営に関しても、予算配布の決定の主導権を国が握ろうとしていることがニュースとなっています。今回の件も、この流れの1つかもしれません。

ジェンダー学に関しては去年にスキャンダラスな出来事がありました。

http://tocana.jp/2017/05/post_13325_entry.html

実際には有益な研究も出ているとは思いますが、もしかするとこういうことも影響にあるのかもしれません。

日本学に関しては、受験希望者数は現在も非常に多く競争率も高いので今は国が廃止せよという状況にはありません。ただ、「そんなに多くの学生を抱える必要があるか」という批判はいつおこってもおかしくないような状況にあります。私のレベルだとできることは本当に限られますが、危機感を持って動いていかなければならないなと思います。

2018-03-10

ちょっと残念

| 21:20 | ちょっと残念 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ちょっと残念 - 相互依存を追いかける ちょっと残念 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

ハンガリーの学校制度は4-8制、6-6制、8-4制の混在型です。ただ多くの場合は、4(初等教育低学年:担任の先生がすべての教科を教える)-4(初等学校高学年:教科別に教師が教える)-4(中等教育)のように分かれています。

ということで、何か新しい教育政策を導入するときは、4-4-4で分けて、初年度は1年生、5年生、9年生(あるいはそのうちのどかかの学年)に導入していくのが普通です。

ハンガリーでは今年の9月より、5年生に「教科書のデジタルバージョンをインストールしたタブレットを支給することを決めました。これで生徒達も重いカバンともおさらばできます。

ただ我が家の下の息子は9月からは6年生なんです。結局息子はずっと重い荷物を持って学校にいかなければならないみたいです。(この前持たせてもらいましたが、私が持ってもかなり重いと思ってしまいました。)

2018-02-28

デモ

| 19:08 | デモ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - デモ - 相互依存を追いかける デモ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

1月、2月と高校生と教員が国の教育制度に反対するデモを行いました。(暴力などはない平和なデモです。スマホのライトを光らせるのが団結の証になっています。)週の授業数の減少(初等教育は週25時間、中等教育は週30時間)、朝7時から始まる0時間目の廃止、批判的思考を持つ市民教育、公開教員評価制度の制定などを要求しています。また、ADE講習なども要求しています。

生徒や教員は首相との直接対話を求めていますが、これまで政府は完全無視をしてきました。しかしここに来て、「一部検討に値する項目もある」と発言が少しずつ変わってきています。(のらりくらりとかわす可能性もありますが)

日本もそうですが、ハンガリーでも18歳から投票権があります。教員だけなら票はたかが知れていますが、高校生も入るとなるとかなりの数です。

政教分離の原則は守るべきですが、教員と生徒が一緒になって教育制度について検討し案を出そうという動きは評価できると思います。

2018-02-08

大学院に進学しない理由

| 19:28 | 大学院に進学しない理由 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 大学院に進学しない理由 - 相互依存を追いかける 大学院に進学しない理由 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

ここ数年、日本学科の学生の修士課程への進学熱が下がってきています。学科会議でもこれが話題となりました。

1つの理由として「人材不足による賃金の上昇」があるのかなと思います。

最近ハンガリーでは、どこもかしこも人手不足で賃金が上がってきています。昨日のニュースでスーパーの店員さんの初任給について紹介されていましたが、日本の大学教授にあたる准教授(教授職は大統領から任命されるポジションです)の給与とさほど変わりませんでした。

今も、中等教育機関の教員は必ず修士号が必要です。研究職になりたい人は博士号も必要です。でも、金銭面を考えたら全く割りに合いません。(あとハンガリーは教員を含めた公務員も簡単に解雇できますので安定性という利点もありません。)

もちろん、どうすれば魅力的な修士課程となるのか、もっと頭を悩ませる必要はありますが、ちょっと考えどころです。

2018-01-24

我が家の困った問題

| 19:40 | 我が家の困った問題 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 我が家の困った問題 - 相互依存を追いかける 我が家の困った問題 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

細かく書くと長くなるので避けますが、ハンガリーの学校は基本的に4年間、クラスメートも担任も同じです。クラスごとにカリキュラムが違うのでクラスを変えることも簡単ではありません。担任やクラスメートとうまくやっていければ問題ありませんが、問題が発生したら我慢して4年をすごすか、転校するしか方法はありません。

ハンガリーの法律では初等学校の場合(恐らく中等学校も)1クラスの生徒の人数は14~27名に定められています。(様々な理由でクラスが増やせない場合、27名の120%までは同じクラスで学べるようです。)

なので様々な事情で転校したくても、受け入れ先のクラスの人数が27名かそれ以上であれば断られてしまいます。一方、転校する生徒が相次ぎ、クラスの人数が14名を割ってしまったら、そのクラスの存続は危うくなります。

今困っているのは息子のクラスです。クラスメートや担任、あるいは学校の教師とうまくやっていけないという理由で転校してしまう人が後を絶たず(年度の途中でも抜けていきます。)現在はもう16名しか生徒がいません。さらに後期から1名がクラスを離れることが決まっており、1人の子が「もうこんな学校には来たくない」と転校を希望する学校とすでにやりとりを始めています。というわけで、クラスが成り立つ最低限の14名となります。息子も仲がよい友達がどんどん離れていってしまうので学校がつまらなくなり始めています。

このような状況の中、保護者が学校側に強く要求して緊急保護者会を開いてもらいました。ただ何か対策が取られたということもなく、沈みかけた船からいつどのタイミングで逃げるかという感じになってきています。

我が家から学校までは歩いて5分です。でも転校するとバスに乗せて通学させなければなりません。転校させようと思っても、相手先に場所がなければ転校させることもできません。

日本の学校だと「学校全体で対応します」・・・ということになるのかもしれませんが、ここはハンガリー。学校関係者からも「個人の決定を尊重します。」「こんなところ、早く逃げたほうがいい。」「こんな悪い子たちには教えられない。私は悪くない。」という話が入ってくるだけです。

娘のときはこんな問題はなかったのですが・・・保護者会で「私はこのクラスでそんな問題があるなんて知らなかった!」と言い切り、その後も何もしない担任の先生をちょこっとうらみます。

やっぱりどこかで見切りをつけないとダメでしょうね・・。