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相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2018-03-10

ちょっと残念

| 21:20 | ちょっと残念 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ちょっと残念 - 相互依存を追いかける ちょっと残念 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

ハンガリーの学校制度は4-8制、6-6制、8-4制の混在型です。ただ多くの場合は、4(初等教育低学年:担任の先生がすべての教科を教える)-4(初等学校高学年:教科別に教師が教える)-4(中等教育)のように分かれています。

ということで、何か新しい教育政策を導入するときは、4-4-4で分けて、初年度は1年生、5年生、9年生(あるいはそのうちのどかかの学年)に導入していくのが普通です。

ハンガリーでは今年の9月より、5年生に「教科書のデジタルバージョンをインストールしたタブレットを支給することを決めました。これで生徒達も重いカバンともおさらばできます。

ただ我が家の下の息子は9月からは6年生なんです。結局息子はずっと重い荷物を持って学校にいかなければならないみたいです。(この前持たせてもらいましたが、私が持ってもかなり重いと思ってしまいました。)

2018-02-28

デモ

| 19:08 | デモ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - デモ - 相互依存を追いかける デモ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

1月、2月と高校生と教員が国の教育制度に反対するデモを行いました。(暴力などはない平和なデモです。スマホのライトを光らせるのが団結の証になっています。)週の授業数の減少(初等教育は週25時間、中等教育は週30時間)、朝7時から始まる0時間目の廃止、批判的思考を持つ市民教育、公開教員評価制度の制定などを要求しています。また、ADE講習なども要求しています。

生徒や教員は首相との直接対話を求めていますが、これまで政府は完全無視をしてきました。しかしここに来て、「一部検討に値する項目もある」と発言が少しずつ変わってきています。(のらりくらりとかわす可能性もありますが)

日本もそうですが、ハンガリーでも18歳から投票権があります。教員だけなら票はたかが知れていますが、高校生も入るとなるとかなりの数です。

政教分離の原則は守るべきですが、教員と生徒が一緒になって教育制度について検討し案を出そうという動きは評価できると思います。

2018-02-08

大学院に進学しない理由

| 19:28 | 大学院に進学しない理由 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 大学院に進学しない理由 - 相互依存を追いかける 大学院に進学しない理由 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

ここ数年、日本学科の学生の修士課程への進学熱が下がってきています。学科会議でもこれが話題となりました。

1つの理由として「人材不足による賃金の上昇」があるのかなと思います。

最近ハンガリーでは、どこもかしこも人手不足で賃金が上がってきています。昨日のニュースでスーパーの店員さんの初任給について紹介されていましたが、日本の大学教授にあたる准教授(教授職は大統領から任命されるポジションです)の給与とさほど変わりませんでした。

今も、中等教育機関の教員は必ず修士号が必要です。研究職になりたい人は博士号も必要です。でも、金銭面を考えたら全く割りに合いません。(あとハンガリーは教員を含めた公務員も簡単に解雇できますので安定性という利点もありません。)

もちろん、どうすれば魅力的な修士課程となるのか、もっと頭を悩ませる必要はありますが、ちょっと考えどころです。

2018-01-24

我が家の困った問題

| 19:40 | 我が家の困った問題 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 我が家の困った問題 - 相互依存を追いかける 我が家の困った問題 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

細かく書くと長くなるので避けますが、ハンガリーの学校は基本的に4年間、クラスメートも担任も同じです。クラスごとにカリキュラムが違うのでクラスを変えることも簡単ではありません。担任やクラスメートとうまくやっていければ問題ありませんが、問題が発生したら我慢して4年をすごすか、転校するしか方法はありません。

ハンガリーの法律では初等学校の場合(恐らく中等学校も)1クラスの生徒の人数は14~27名に定められています。(様々な理由でクラスが増やせない場合、27名の120%までは同じクラスで学べるようです。)

なので様々な事情で転校したくても、受け入れ先のクラスの人数が27名かそれ以上であれば断られてしまいます。一方、転校する生徒が相次ぎ、クラスの人数が14名を割ってしまったら、そのクラスの存続は危うくなります。

今困っているのは息子のクラスです。クラスメートや担任、あるいは学校の教師とうまくやっていけないという理由で転校してしまう人が後を絶たず(年度の途中でも抜けていきます。)現在はもう16名しか生徒がいません。さらに後期から1名がクラスを離れることが決まっており、1人の子が「もうこんな学校には来たくない」と転校を希望する学校とすでにやりとりを始めています。というわけで、クラスが成り立つ最低限の14名となります。息子も仲がよい友達がどんどん離れていってしまうので学校がつまらなくなり始めています。

このような状況の中、保護者が学校側に強く要求して緊急保護者会を開いてもらいました。ただ何か対策が取られたということもなく、沈みかけた船からいつどのタイミングで逃げるかという感じになってきています。

我が家から学校までは歩いて5分です。でも転校するとバスに乗せて通学させなければなりません。転校させようと思っても、相手先に場所がなければ転校させることもできません。

日本の学校だと「学校全体で対応します」・・・ということになるのかもしれませんが、ここはハンガリー。学校関係者からも「個人の決定を尊重します。」「こんなところ、早く逃げたほうがいい。」「こんな悪い子たちには教えられない。私は悪くない。」という話が入ってくるだけです。

娘のときはこんな問題はなかったのですが・・・保護者会で「私はこのクラスでそんな問題があるなんて知らなかった!」と言い切り、その後も何もしない担任の先生をちょこっとうらみます。

やっぱりどこかで見切りをつけないとダメでしょうね・・。

2016-09-23

諸刃の剣

| 05:34 | 諸刃の剣 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 諸刃の剣 - 相互依存を追いかける 諸刃の剣 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

日本の今の状況はわかりませんが、ハンガリーでは公教育機関の教員を含む公務員もリストラの対象になります。経済的な理由でリストラされる場合もあります(以前、すべての学校で、初等教育機関から高等教育機関まで一律数パーセントのリストラが義務付けられたこともありました。そのときはリストラに合わなかった教員もすべて賃金がカットされました。)

一方、(特に最近)ある一定の年齢(55歳)を超えた者に対しては「再就職が難しい」との理由から解雇対象から外される(解雇しにくい)ことになっています。長年頑張って働いてきた人にとってはありがたい法律ですが、一方でとんでもない人を組織内に残さざるを得ないという状況にも陥ります。

残念ながら「とんでもない教員」の多くが、この解雇対象から外された年配の教員たちのようです。ネット上でもとんでもこれらの教員について情報が出ています。

例えばハンガリーでは、先生が質問をしてその答えに成績をつけるというものがありますが、生徒が手をあげれば「お前は昨夜たまたま勉強したから、いい成績がほしくて手をあげているのだろう。普段は何もやらないくせに。」とののしり、完璧に答えても悪い成績を出すという教員。聞き取りにくい質問をしては、答えられない生徒に赤点を出しまくる教員、ちょっと答えにつまると「この学校はお前のようなやつが来るところではない。」とどなりちらす教員、さんざん生徒をいじめて生徒が泣き出して教室の外に飛び出すと「勝手にしろ!でも自殺すんなよ、迷惑だから」と言う教員。これがすべて9月に年度が始まってからのネット上での情報なので驚きです。ハンガリーの学校内でのパラハラもひどいものだと思います。

おそらく学校側もこういう問題があるのは把握しているでしょう。ただ、年配なので解雇はできないし、無理やり解雇しようとすれば、それは「解雇されない権利」が守られないことを意味しますから、同僚が前例を作りたくないとそれを阻止してきます。一方、解雇しなければ法律で定められた授業数を持たなければなりませんから、被害が更に拡大していきます。

私自身もいつ解雇されるかわからない状況の中で働いていますから、「解雇対象からは外される」という法律が自分にも適用されるのならホッとします。(その直線に解雇される可能性はありますが)でも、それに胡坐をかくようなことをするのはひどい話だなと思います。せめて自分はそんな教員にはならないよう気をつけなければ・・