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相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2017-04-06

トレーニング週間

| 07:38 | トレーニング週間 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - トレーニング週間 - 相互依存を追いかける トレーニング週間 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

私の勤める大学は今週は通常の授業はありません。かわりにトレーニング週間の名のもとに学生用、教員用の様々なプログラムが行われます。

教員は学部の教員が一同に介して行うworld cafe形式の対話、そしてもう1つのプログラムに参加することが義務付けられています。world cafeそのものは個人的にはあまり大きな意味はないですが、5年前からスタートしもう10回参加しているので顔見知り(名前はわからないですけど)の教員も増えてきました。

私が教員向けのプログラムの中から選んだのは「バーリントグループ」というものです(日本語だと「バリントグループ」)。これはイギリスに移住したハンガリー人の医師ホームドクターを対象に開発したグループ対話活動です。(細かい説明も受けたのですが、忘れてしまいました。)ホームドクターの場合、他のホームドクターと交流する機会はほとんどなく孤独です。更に、常に個々の患者と向き合わなければなりません。そういう点でグループ対話の重要性は高そうです。一方、私の場合、同じ教員室に複数の教員がいますし、他の部屋の教員とも話をする機会がそれなりにあります。また学生と常に個人個人でやりとりする必要もないです。あと管理職でもないということもあってホームドクターほど孤独ではないな・・・と感じます。(とっても恵まれているってことだと思います。)

教員は学生向けのプログラムを最低1つ行うことが義務付けられています。私が今回企画したプログラムは、日本の企業の社長さんと通訳さんによる、就職説明会の要素も加えた講演と対話です。社長さんは企業理念を熱く語り、通訳さんは通訳業がいかにエキサイティングであるかという話をしてくださいました。おかげさまで定員をはるかに超える学生が集まり、プログラム終了後も学生が社長さんと通訳さんを取り囲んで話をするという状況が生まれました。あとは就職につながればと思います。ここにいたるまで企業側とのメールのやりとりは三桁に近くなり、また社長さんや通訳の方には何度も大学まで足を運んでいただきました。このやりとりを通じて、ある種の奨学金制度も設置してくださるような方向性にもなりました。社長さんが「他の大学にも活動を展開したい」とおっしゃっていたので(ちょっと考えましたが)別の2つの大学の先生を紹介しました。

昔の私は「こいつはワシが育てた」みたいなところが自己評価のポイントとなっているところがありました。なので個々の学生に対する気持ちも強かったと思います。もちろん、今も授業課題で発生するメールのやりとり、留学関係のやりとり、卒論指導など、個々の学生とやりとりをすることは多々あります。そして、ああこの学生はいい学生だな~と思うこともあります。でも今の自己評価は400名を超える学科の学生全体に対して自分は何ができたか・・ってところに置いています。なので個々の学生に対する気持ちが強くなってしまうと(例えばお気に入りの学生などができてしまうと)全員のことを考える気持ちにゆがみがでてしまう恐れがあるぞと自分に語る自分がいます。きっとそういうスタンスをとろうとしていることも、バーリントグループについてホームドクターほどは惹かれない一因なのかもしれないな・・と思いました。(もちろん、バーリングループについて無知だからという点が最大の原因です。)

2017-03-31

動いているけどまだまだ

| 07:22 | 動いているけどまだまだ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 動いているけどまだまだ - 相互依存を追いかける 動いているけどまだまだ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

ここ10年ぐらい少しでも多くの学生が日本に留学できるよう動いています。今月だけでも(わざわざハンガリーまで来てくださった)4つの日本の大学の先生と学生交流について話し合いを持ちました。今週は運良くこれまで奨学金を出せなかった枠にハンガリー政府の奨学金をつける話も進めることができました。まだまだ全然足りませんが、今年は交換留学だけでも12~13名、来年には15名を日本に送れそうです。(動き始める前は0でした。)このほかに文部科学省奨学金枠も含めると20名以上が奨学金で日本に行ける計算になります。

ここ1年ほどは日本でのサマージョブ、ワーキングホリデーを利用しての日本滞在、ハンガリー国内での企業研修など留学以外のチャンスも学生に与えられるよう動いています。こちらの方は大きな壁がいくつもあってなかなか前に進まず、まだ送り出し実績はありません。でも今週も企業の方と話をつめましたし、来週も大学の法律部長や国際部長を相手に交渉を行う予定です。本当に送り出しができるのか・・・とどっと疲れが出ることもありますが、粘り強く交渉を続けようと思っています。

・・・

今日、動画サイトで日本のテレビ番組を見たら、私の勤める学科の学生が紹介されていました。そこでは日本への留学を希望したが交換留学枠が1名しかないため枠に入れず韓国に留学することになったという紹介がなされていました。

1名というのは事実に反しますが「狭き門」のメタファーなのだろうと思います。いろいろ動いてはいますが、学生たちからみるとまだまだなんですよね。

私がこれまで26年半もハンガリーで仕事を続けることができたのは、日本語を学びたいという人がいたからです。与えられた(与えてもらった場で)少しでも知恵を絞って更に動かなければと思います。

2017-03-21

申し訳ない気持ち

| 17:13 | 申し訳ない気持ち - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 申し訳ない気持ち - 相互依存を追いかける 申し訳ない気持ち - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

私は、ある日本語教育に関する会議のオンライン発表論文集の編集を毎年行っています。この会議はいわゆる学会ではなく、夏に欧州のどこかに日本語教育関係者が集まり自由に発表をし、それを論文集にまとめるということで、査読などは行っていません。

昨年、ある年の論文執筆者より「データ使用に問題があったので論文を読めなくして欲しい」との依頼がありました。それでそのような措置を取りました。

すると先週、「盗用論文を掲載し、その後削除したにもかかわらず撤回理由を掲載しないのはなぜだ。」とのメッセージをいただきました。同様の内容のブログから情報も拡散されました。

この時点では事実関係がわかりませんでしたが、その後、執筆者や当時所属していた機関に連絡を取り、これが事実であることがわかりました。(所属機関に論文が査読有りと報告した上で他者のデータを自分のものとして使用していました。所属機関の調査もあり文部科学省にも報告がなされていました。執筆者はこれを理由に退職しました。)

それで事務局と相談の上、サイトに今回の問題についての報告と、理由付撤回公告を掲示しました。

これで問題自体は収まりましたが、「査読がない」気楽さから、撤回理由を聞かぬまま、言われるままに論文を読めないようにしてしまった(そしてすぐ撤回公告を出さなかった)のは私の責任です。データを無断で使用されてしまった研究者の方も含めて多くの方に迷惑をかけてしまいました。申し訳ない気持ちで一杯です。

2017-03-08

世の流れ・・

| 07:36 | 世の流れ・・ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 世の流れ・・ - 相互依存を追いかける 世の流れ・・ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

ハンガリー最大の書店チェーンAlexandraが経営難で多くの店舗を閉鎖させました。世界文化遺産にも指定されている大通りにある書店もつぶれました。ここは書店内にすてきな喫茶店(Lotz terem)があり、日本からお客様が来るとよくお連れしたのですが・・残念です。もともとこの書店はブダペストで最も古いデパートなのですが、私がハンガリーに来たときにはもう寂れており、Lotz teremも使われていない薄暗い空間で天井の壁画も見えない状況でした。1度復活したLotz terem.再度の復活はなるでしょうか。

2017-02-28

みんな

| 05:40 | みんな - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - みんな - 相互依存を追いかける みんな - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

オスカーの短編実写映画部門ハンガリーの『合唱』が受賞しました。この映画はハンガリーでは既にテレビでも放映されています。

ストーリーを簡単に説明すると・・・

1991年ブダペストの小学校。転校生が合唱団に入る→みんな楽しく歌える合唱団との話→入ってみると実際には足を引っ張る子は教師指揮者)に口パクを強要されていた。転校生も口パクを強要される。→その事実を知った合唱団のエースが教師に反発→教師に言いくるめられそうになる(口パクの人は退会してもいいけど、ご両親は悲しがるでしょうね~)→転校生とエースがメンバーとこっそり相談→コンクールの日、教師が指揮をすると全員口パク。→教師が怒って退場→その後、合唱団みんなで素晴らしい歌声を響かせる。という感じです。

ということでハンガリー語の題は『合唱』ではなく、『みんな(で)』です。(リンク切れしたので最後の部分だけです。)



「だれでも受け入れます。みんな歌えます」と言いながら気に入らない生徒を裏で排除する教師。それに対抗して「みんなで歌う」を達成する生徒達。歌をうたい始めたところで映画は終わっていますが、その後どうなっていくのかも気になります。(私がハンガリーの小学校で教え始めたのも1991年ということもあって、校舎の様子などなつかしく見ました。)