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相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2017-10-15

継承語教育は子育ての一部

| 05:45 | 継承語教育は子育ての一部 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 継承語教育は子育ての一部 - 相互依存を追いかける 継承語教育は子育ての一部 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

我が家の子どもたちが通う継承日本語クラス。上のクラスはもう高校生なのですが、これまで教えてくださっていた先生が帰国されたので、現在は日本からの留学生(7名!)に毎週交替で授業を見ていただいています。

今の授業ですが・・・

  • 生徒は目標が定まっている。
  • とにかく普段の高校生活が忙しすぎて日本語にじっくり取り組む時間がない。

  • という状況があるので

  • 朝、生徒達が先生(留学生)に授業スケジュールを連絡し授業時間と休み時間と授業内容を知らせる
  • 質問があるときを除き、自分達で課題に取り組んでいるときは静かに見守ってもらう。
  • おしゃべりの時間も設けて、そのときは目一杯日本語でおしゃべりを楽しむ。
  • という感じで授業を組み立てているようです。大したものだなと思います。

    Endless OS

    | 05:35 | Endless OS - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - Endless OS - 相互依存を追いかける Endless OS - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    そろそろPCを買い換えないと・・と思いハンガリーで売られるPCを見ていたのですがEndless OSが入っているPCがあって目に止まりました。これはリナックスベースの無料OSで(簡単にダウンロードできます。)インターネットにつなげたり高価なPCを購入することが困難な地域でも使えるような工夫がなされています。(例えば人々の多くがwikipediaで調べ物をするということからwikipediaをオフラインで使えるようにしてしまっているとか、教育ソフト、プログラミングソフト、メディアソフト、ゲーム、Officeソフトなど大金を払わないと手に入れられない大量のコンテンツが入っているなど。)日本語の入力も可能みたいです。このEndless OSの入ったEndlessPCもあるみたいです。ネットにつなげなくても、お金をかけなくても、同じことができるというのがコンセプトですが、もちろんネットにつなげることも可能です。

    これまではネットがあれば全世界と繋がれる・・と考えていましたけど、これはかなりのんきな考えなのだということに気づかされました。(Endless OSは「インターネット」をあえて介さないという道を選ぶことで、逆にPCを中継点とした多くのローカルネットワークや、そのネットワーク同士のネットワークを構築する役割を果たしているのだと思います。)

    Endless OSですが、今のバージョンは同じPCでwindowsと並行して利用することができるみたいです。これにより多くの人がEndless OSい触れることができますし、きっと今後のコンテンツの充実・開発のために役立つのだろうと思います。

    2017-05-07

    ミュージカル

    | 21:58 | ミュージカル - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ミュージカル - 相互依存を追いかける ミュージカル - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    ハンガリーの初等学校には音楽学校が併設されているところが多いです。娘も息子もこのタイプの音楽学校に通っています。(娘はもう音楽学校を卒業したのですが引き続き通っています。)音楽学校は楽器にりコースに分かれており、コースにより練習日が変わります。練習は先生と1対1で行うものと、グループで行うものがあります。我が家の子どもたちは2人とも伝統音楽コースでツィテラ(ツィター)という楽器を習っています。

    音楽学校は毎月1回コンサートがあります。コース別コンサートや学校全体のものもあります。この他に音楽学校の先生達によるコンサートもあります。学年の最後には進級試験もあります。

    週末はこの音楽学校によるミュージカルが文化会館で行われました。私たちも(4日講演の3日目に)家族で見に行きました。日本でいうブラスバンド部が音楽を担当し、先生と生徒が役者になり歌あり踊りありの楽しいものでした。

    脚本も音楽もすべて音楽学校の先生が考えつくったようです。主役の先生はアコーデオンを教えているのですが、数年前まで人気テレビドラマで役者をしていた人で今も地元テレビ局でアナウンサーをしています。役者さんだけあって演技もプロ。きっと演技指導もあったのでしょう。全体的に非常にレベルが高いものでした。

    娘も息子も知っている人が出ていることもあり、とても楽しんだようです。学校と地元のこういう交流いいなと思います。

    2017-04-06

    トレーニング週間

    | 07:38 | トレーニング週間 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - トレーニング週間 - 相互依存を追いかける トレーニング週間 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    私の勤める大学は今週は通常の授業はありません。かわりにトレーニング週間の名のもとに学生用、教員用の様々なプログラムが行われます。

    教員は学部の教員が一同に介して行うworld cafe形式の対話、そしてもう1つのプログラムに参加することが義務付けられています。world cafeそのものは個人的にはあまり大きな意味はないですが、5年前からスタートしもう10回参加しているので顔見知り(名前はわからないですけど)の教員も増えてきました。

    私が教員向けのプログラムの中から選んだのは「バーリントグループ」というものです(日本語だと「バリントグループ」)。これはイギリスに移住したハンガリー人の医師がホームドクターを対象に開発したグループ対話活動です。(細かい説明も受けたのですが、忘れてしまいました。)ホームドクターの場合、他のホームドクターと交流する機会はほとんどなく孤独です。更に、常に個々の患者と向き合わなければなりません。そういう点でグループ対話の重要性は高そうです。一方、私の場合、同じ教員室に複数の教員がいますし、他の部屋の教員とも話をする機会がそれなりにあります。また学生と常に個人対個人でやりとりする必要もないです。あと管理職でもないということもあってホームドクターほど孤独ではないな・・・と感じます。(とっても恵まれているってことだと思います。)

    教員は学生向けのプログラムを最低1つ行うことが義務付けられています。私が今回企画したプログラムは、日本の企業の社長さんと通訳さんによる、就職説明会の要素も加えた講演と対話です。社長さんは企業理念を熱く語り、通訳さんは通訳業がいかにエキサイティングであるかという話をしてくださいました。おかげさまで定員をはるかに超える学生が集まり、プログラム終了後も学生が社長さんと通訳さんを取り囲んで話をするという状況が生まれました。あとは就職につながればと思います。ここにいたるまで企業側とのメールのやりとりは三桁に近くなり、また社長さんや通訳の方には何度も大学まで足を運んでいただきました。このやりとりを通じて、ある種の奨学金制度も設置してくださるような方向性にもなりました。社長さんが「他の大学にも活動を展開したい」とおっしゃっていたので(ちょっと考えましたが)別の2つの大学の先生を紹介しました。

    昔の私は「こいつはワシが育てた」みたいなところが自己評価のポイントとなっているところがありました。なので個々の学生に対する気持ちも強かったと思います。もちろん、今も授業課題で発生するメールのやりとり、留学関係のやりとり、卒論指導など、個々の学生とやりとりをすることは多々あります。そして、ああこの学生はいい学生だな~と思うこともあります。でも今の自己評価は400名を超える学科の学生全体に対して自分は何ができたか・・ってところに置いています。なので個々の学生に対する気持ちが強くなってしまうと(例えばお気に入りの学生などができてしまうと)全員のことを考える気持ちにゆがみがでてしまう恐れがあるぞと自分に語る自分がいます。きっとそういうスタンスをとろうとしていることも、バーリントグループについてホームドクターほどは惹かれない一因なのかもしれないな・・と思いました。(もちろん、バーリングループについて無知だからという点が最大の原因です。)

    2017-03-31

    動いているけどまだまだ

    | 07:22 | 動いているけどまだまだ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 動いているけどまだまだ - 相互依存を追いかける 動いているけどまだまだ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    ここ10年ぐらい少しでも多くの学生が日本に留学できるよう動いています。今月だけでも(わざわざハンガリーまで来てくださった)4つの日本の大学の先生と学生交流について話し合いを持ちました。今週は運良くこれまで奨学金を出せなかった枠にハンガリー政府の奨学金をつける話も進めることができました。まだまだ全然足りませんが、今年は交換留学だけでも12~13名、来年には15名を日本に送れそうです。(動き始める前は0でした。)このほかに文部科学省の奨学金枠も含めると20名以上が奨学金で日本に行ける計算になります。

    ここ1年ほどは日本でのサマージョブ、ワーキングホリデーを利用しての日本滞在、ハンガリー国内での企業研修など留学以外のチャンスも学生に与えられるよう動いています。こちらの方は大きな壁がいくつもあってなかなか前に進まず、まだ送り出し実績はありません。でも今週も企業の方と話をつめましたし、来週も大学の法律部長や国際部長を相手に交渉を行う予定です。本当に送り出しができるのか・・・とどっと疲れが出ることもありますが、粘り強く交渉を続けようと思っています。

    ・・・

    今日、動画サイトで日本のテレビ番組を見たら、私の勤める学科の学生が紹介されていました。そこでは日本への留学を希望したが交換留学枠が1名しかないため枠に入れず韓国に留学することになったという紹介がなされていました。

    1名というのは事実に反しますが「狭き門」のメタファーなのだろうと思います。いろいろ動いてはいますが、学生たちからみるとまだまだなんですよね。

    私がこれまで26年半もハンガリーで仕事を続けることができたのは、日本語を学びたいという人がいたからです。与えられた(与えてもらった場で)少しでも知恵を絞って更に動かなければと思います。

    2017-03-21

    申し訳ない気持ち

    | 17:13 | 申し訳ない気持ち - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 申し訳ない気持ち - 相互依存を追いかける 申し訳ない気持ち - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    私は、ある日本語教育に関する会議のオンライン発表論文集の編集を毎年行っています。この会議はいわゆる学会ではなく、夏に欧州のどこかに日本語教育関係者が集まり自由に発表をし、それを論文集にまとめるということで、査読などは行っていません。

    昨年、ある年の論文執筆者より「データ使用に問題があったので論文を読めなくして欲しい」との依頼がありました。それでそのような措置を取りました。

    すると先週、「盗用論文を掲載し、その後削除したにもかかわらず撤回理由を掲載しないのはなぜだ。」とのメッセージをいただきました。同様の内容のブログから情報も拡散されました。

    この時点では事実関係がわかりませんでしたが、その後、執筆者や当時所属していた機関に連絡を取り、これが事実であることがわかりました。(所属機関に論文が査読有りと報告した上で他者のデータを自分のものとして使用していました。所属機関の調査もあり文部科学省にも報告がなされていました。執筆者はこれを理由に退職しました。)

    それで事務局と相談の上、サイトに今回の問題についての報告と、理由付撤回公告を掲示しました。

    これで問題自体は収まりましたが、「査読がない」気楽さから、撤回理由を聞かぬまま、言われるままに論文を読めないようにしてしまった(そしてすぐ撤回公告を出さなかった)のは私の責任です。データを無断で使用されてしまった研究者の方も含めて多くの方に迷惑をかけてしまいました。申し訳ない気持ちで一杯です。