Hatena::Groupmanabiai

相互依存を追いかける このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ハンガリー・カーロリ・ガーシュパール大学の若井誠二(わかいせいじ)です。日本語教師です。10以上年前より学習者自律に関心を持ち、現在は学習者自律を支える「相互依存」を追いかけています。そして『学び合い』が相互依存の1つの形かなと思っています。(ご連絡等はszeidzsiアットマークfreemail.huまでお願いします。)

2017-05-28

ないものねだり

| 20:40 | ないものねだり - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ないものねだり - 相互依存を追いかける ないものねだり - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

クラスで学ぶとき、教師が個人教授の延長でクラス(の1人1人の学習者)を教えようとする、あるいか管理しようとするのは効率もよくないですし、最悪の場合は学習者の学習を乱す結果になります。

クラスで学ぶときはクラスだから可能な(もっとも効率的な、そして学習者が自分に最も合った、そして自分で責任を持って学習できるための)方法を採用すべきです。例えばこの1つが学習者同士の同僚性構築へのサポートと言えます。

この場合でも、教師が個々の学習者に教えることもあるでしょう。でも、それは学習者にとって1つリソースにすぎず、更にその学生を通してクラスにとって利用できる1つのリソースとなればいいな・・と教師が自覚していることが重要です。

個人教授の延長でクラスと接する教師がいる一方で、上記の考えが私自身の規範になっている教師が、(バックにクラスがない)個人に1対1で教えるとどうなるのでしょうか。私自身はそれは苦痛なのですが、どうやってそれを克服すればいいでしょう。

テストのやりかた

| 20:06 | テストのやりかた - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - テストのやりかた - 相互依存を追いかける テストのやりかた - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

私の学科では毎年修士課程の学生が学士課程の学生にアンケート調査を行い学科改善の提言書を日本語で書き、これを教員にあげています。

一昨年「日本語メールの書き方を学ぶ機会がない。これを学習項目に取り入れてほしい」という提言がありました。

これを受けて、現在、私のある1つの授業で「メールの書き方」も扱っています。

語学のテストでも手紙を書くという問題はよく出されます。シチュエーションや文脈を考えて正しく手紙が書けるか・・という問題です。

昔は辞書も使わず書くことが求められることもありましたが、現在は辞書使用が認められることが多いです。

ただ、現実問題を考えると、手書きで手紙を書く機会がほとんどありません。(今の若い人は電子メールを書く機会すら減っていると思います。)また日本人が日本語で手紙を書くときにも「手紙の書き方」に頼ることはまれではありません。ネットが使えるようにいなってからは、ネットを頼りにすることも多いでしょう。

というわけで(幸い私の授業はPC教室でなされることが多いので)今学期の授業では

  • 1.グーグルアカウントをつくる。
  • 2.「シチュエーションや文脈に合わせたメールの書き方」+「メールの基本的なルール」を簡単に説明する(資料を渡す)
  • 3.シチュエーションを提示し、実際に(作成したGメールアドレスに)メールを書かせる。
  • 4.Gメールをスクリーンでうつし、届いたメールを公開チェックする。
  • ことをやりました。メールを書くときは、もちろんネットも自由に使えますし、前の授業に書いたメールのコピペもOKで、クラスメートとも自由に相談してもよしとしました。

    でも今学期もテストでは手書き+辞書になってしまいました。(テストの構成の問題、PCの確保、テスト中の学生同士の情報交換の可能性があり踏み切れませんでした。)

    でも、そろそろ手書きの試験も再考の余地がありそうです。

    2017-05-07

    ミュージカル

    | 21:58 | ミュージカル - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ミュージカル - 相互依存を追いかける ミュージカル - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    ハンガリーの初等学校には音楽学校が併設されているところが多いです。娘も息子もこのタイプの音楽学校に通っています。(娘はもう音楽学校を卒業したのですが引き続き通っています。)音楽学校は楽器にりコースに分かれており、コースにより練習日が変わります。練習は先生と1対1で行うものと、グループで行うものがあります。我が家の子どもたちは2人とも伝統音楽コースでツィテラ(ツィター)という楽器を習っています。

    音楽学校は毎月1回コンサートがあります。コース別コンサートや学校全体のものもあります。この他に音楽学校の先生達によるコンサートもあります。学年の最後には進級試験もあります。

    週末はこの音楽学校によるミュージカルが文化会館で行われました。私たちも(4日講演の3日目に)家族で見に行きました。日本でいうブラスバンド部が音楽を担当し、先生と生徒が役者になり歌あり踊りありの楽しいものでした。

    脚本も音楽もすべて音楽学校の先生が考えつくったようです。主役の先生はアコーデオンを教えているのですが、数年前まで人気テレビドラマで役者をしていた人で今も地元テレビ局でアナウンサーをしています。役者さんだけあって演技もプロ。きっと演技指導もあったのでしょう。全体的に非常にレベルが高いものでした。

    娘も息子も知っている人が出ていることもあり、とても楽しんだようです。学校と地元のこういう交流いいなと思います。

    ハンガリーの高校

    | 21:27 | ハンガリーの高校 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ハンガリーの高校 - 相互依存を追いかける ハンガリーの高校 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    日本にもいろいろな高校があると思います。ですので一般化はできないと思います。しかも私が高校生だった頃とはかなり状況が違うと思います。なので日本との比較は簡単にはできませんが、娘が高校に入ってそろそろ1年になるので、日本とハンガリーはここが違うのかもしれない・・・というところを簡単にまとめてみます。

    1.欠席

    日本では子どもが風邪をひいた場合、例えば病院にはいかず家で治し、治ったら登校させるということもあるかと思います。一方ハンガリーでは初等・中等教育機関では病気で欠席する場合には基本的に医師の証明書が必要となります。これがないと無断欠席となります。科目ごとの無断欠席数の枠を超えると留年の可能性が出てきます。(初等学校1年から留年があります。)

    2.登校

    学校によっては(例えば遊園地に設置されている)ゲートが入り口に置かれ生徒が勝手に外に出られないようにしています。入り口には必ず受付の人がいます。このゲートは外部からの侵入者を防ぐ役割も果たしています。

    3.成績

    初等学校の場合、成績は小さいノートに書かれ、成績をもらうたびに保護者がそれにサインをします。中等学校の場合、成績はオンラインで表示され、保護者もいつでもチェックすることができます。

    4.学年

    日本の普通高校にも例えば数学科のようなクラスが設置されているところがありますし、入学後、進路に合わせてコースが分かれるところもあります。ハンガリーの学校には基本的に入試の段階でコースに分かれます。すべてのクラスに何らかの専門があります。入試の方法も違います。更に年によって構成にも違いがあります。娘の学年の場合、各クラスの構成は以下の通りです。

    A組:初等学校6年生を終えた時点で入学。6年制。英語とラテン語を学ぶクラス

    B組:初等学校6年生を終えた時点で入学。6年制。ドイツ語とラテン語を学ぶクラス。

    C組:音楽、歴史、ハンガリー語コースの混合クラス(4年制)。普通の授業は3つのコースの生とが一緒に受けるが、専門の授業は別になる。(娘のクラスは3つのコースの混在ですが、年によって組み合わせが変わります。地理のコースが入る年もあるようです。ただ音楽コースは毎年設置されています。)

    D組:数学、物理のコースの混合クラス(4年制)。(数学コースは毎年あるようですが、物理の他に情報だったりともう一方のコースは年によって変わるようです。)

    E組:外国語特化クラス(5年制)最初の1年は語学のみを勉強します。娘の学年は英語とドイツ語とスペイン語のコースが混在しているクラスですが、この組み合わせも年によってちがいます。

    5.外国語

    高校の場合、2つの外国語を学ぶことが義務付けられています。第一外国語の場合はクラスの枠を超えてレベル別でクラスを組みなおします。第二外国語の場合は基本的に初心者レベルから始まる場合が多いのでクラスの枠組みを超えて希望する語学を選択します。娘は第一外国語が英語、第二外国語がスペイン語です。

    6.オフィスアワー

    学期に1度、保護者会がありますが、この他に保護者が各先生と相談できる日が設けられています。オンラインによる事前登録制です。当日は教師がホールや食堂に机とイスを置きすわっています。保護者はどの先生が何番の机に座っているかの座席表を見ながら決められた時間(1人10~15分)先生と話をします。ちょうど先生が空いている場合には飛び込みでそこに行って話をすることも可能です。(先日は妻と2人で、担任である歴史の先生と、ハンガリー語の先生、そして地理の先生、そして音楽の先生と話をしました。)

    7.進路案内

    ハンガリーはEUにありますので進学先はハンガリーとは限りません。ということで外国に進学するための説明会がかなりの頻度で開かれます。また職場見学ということで、保護者が職場を見せるという試みが行われています。(決められた日に登録した生徒が職場をのぞきにいけるという形です。)入学したての子から参加が可能です。

    8.勉強

    基本的にテストが非常に多いです。1日に複数のテストがあるのも珍しくありません。そのため毎日夜中まで勉強する子が多いです。高校の卒業試験は1科目3時間で、論述式のものが多いため授業ではテストだけではなく議論もかなりあります。

    9.運動

    体育の授業の他にクラブもありますが毎日ではありません。娘は学校ではサッカークラブに入っています。学校のクラブの場合、週末には練習などはありません。あと娘は、町ではハンドボールのクラブにも所属しています。

    10.大会

    学校単位で出るのは学術大会が多いです。(スポーツは学校単位で出場するものもありますが、地域クラブ単位で出る場合の方が多いです。)娘の学校の音楽コースの女子メンバーはオーディションに受かると合唱団に入ります。この場合、音楽の専門授業の他に合唱団の練習もあります(週に2~3回。ただし夏休みなどには練習はありません。)合唱団にはOBもメンバーに入っています。ハンガリーにはこういう学校をベースにした(政府の補助金などももらえる)合唱団は結構たくさんあります。それぞれレベルも高く、テレビやラジオでコンサートの模様が放映されたり、ラジオ局での収録生中継があったりもします。

    11.制服

    娘の学校にはありません。学校によっては制服があるところもありますが、基本的には儀式のときのみ着用します。

    12.塾

    塾というものはありません。語学を学ぶ学校はあります。あとは先生のところに個人的に通うということが多いです。娘は数学と物理をこういう先生に教わっています。

    13.ボランティア

    高校卒業の条件としてボランティア参加が義務付けられています。最低50時間必要です。ボランティアに参加した場合、1日でカウントされるのは2時間のみです。学校側もボランティア募集を頻繁に行っています。20日の夜は「ミュージアムナイト」で、共通入場券を1枚買えば1晩中どこの博物館に入れるのですが、娘はそのとき、数時間博物館でボランティアをするようです。

    まだまだありそうです。

    ほそぼそと・・・

    | 19:00 | ほそぼそと・・・ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - ほそぼそと・・・ - 相互依存を追いかける ほそぼそと・・・ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    私にとって『学び合い』をハンガリーや日本語教育界に紹介する方法の1つとして一番理想的な方法は、所属する大学に日本語教師養成課程を復活させ、日本語教員を育てるときに『学び合い』の考えを伝えるです。しかし私自身の努力が足りない(学位が取れない)ため頓挫しかかっています。

    ということで、とりあえず日本語教育関係の報告書や発表などで触れている・・という感じです。最近では「学校教師の同僚性構築のための環境作りを教室にも導入すべし」という発表・報告書づくりをしました。「同僚性はインフォーマルに発生する様々な形の教師同士のつながりが基礎となり管理職がイニシアチブを持つ設計された同僚性からは生まれない」という主張や、「同僚性を学内にとどめるべきではなく地域社会にもひろめるべきである」という「ラディカルな同僚性」という意見は『学び合い』と非常にシンクロしています。

    あとはハンガリーの日本語教育について1冊の学術書にまとめる機会を得たので、学習の振り返りを教師のために書くのではなく、クラスのメンバーがお互いに読みあい、お互いを高めるために書く実践の報告を書きました。ハンガリー語ですし学術書なのでどれだけ売れるかわかりませんが、もし自分が教員養成講座を立ち上げられなくとも、講座の参考書としては使ってもらえると思っています。

    とらえず今後は、『学び合い』をごりおししない研修とか、昔オンラインで発行した『学び合い』の手引書の見直しを考えています。

    数年前に研究留学で『学び合い』を学びたいという学生がいて、それを学べる日本の大学を探したのですが結局見つからずこの学生は別のテーマで名古屋大学に入りました。今も修士論文のテーマが日本の教室におけるグループ学習で、研究留学では将来ハンガリーの教育に役立つ研究として『学び合い』をやりたいという学生がいます。個人的にもやってもらえると嬉しいのですが、『学び合い』だけだとまた留学先が見つからない可能性があるので、例えば日本の学校教育におけるアクティブラーニングについて研究する流れで、そのムーブメントの1つとして『学び合い』についても調べるという形で留学する可能性についても検討するようにと伝えました。そうすれば前の学生のように全く別のテーマにする必要はないので・・・・

    2017-04-06

    トレーニング週間

    | 07:38 | トレーニング週間 - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - トレーニング週間 - 相互依存を追いかける トレーニング週間 - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    私の勤める大学は今週は通常の授業はありません。かわりにトレーニング週間の名のもとに学生用、教員用の様々なプログラムが行われます。

    教員は学部の教員が一同に介して行うworld cafe形式の対話、そしてもう1つのプログラムに参加することが義務付けられています。world cafeそのものは個人的にはあまり大きな意味はないですが、5年前からスタートしもう10回参加しているので顔見知り(名前はわからないですけど)の教員も増えてきました。

    私が教員向けのプログラムの中から選んだのは「バーリントグループ」というものです(日本語だと「バリントグループ」)。これはイギリスに移住したハンガリー人の医師がホームドクターを対象に開発したグループ対話活動です。(細かい説明も受けたのですが、忘れてしまいました。)ホームドクターの場合、他のホームドクターと交流する機会はほとんどなく孤独です。更に、常に個々の患者と向き合わなければなりません。そういう点でグループ対話の重要性は高そうです。一方、私の場合、同じ教員室に複数の教員がいますし、他の部屋の教員とも話をする機会がそれなりにあります。また学生と常に個人対個人でやりとりする必要もないです。あと管理職でもないということもあってホームドクターほど孤独ではないな・・・と感じます。(とっても恵まれているってことだと思います。)

    教員は学生向けのプログラムを最低1つ行うことが義務付けられています。私が今回企画したプログラムは、日本の企業の社長さんと通訳さんによる、就職説明会の要素も加えた講演と対話です。社長さんは企業理念を熱く語り、通訳さんは通訳業がいかにエキサイティングであるかという話をしてくださいました。おかげさまで定員をはるかに超える学生が集まり、プログラム終了後も学生が社長さんと通訳さんを取り囲んで話をするという状況が生まれました。あとは就職につながればと思います。ここにいたるまで企業側とのメールのやりとりは三桁に近くなり、また社長さんや通訳の方には何度も大学まで足を運んでいただきました。このやりとりを通じて、ある種の奨学金制度も設置してくださるような方向性にもなりました。社長さんが「他の大学にも活動を展開したい」とおっしゃっていたので(ちょっと考えましたが)別の2つの大学の先生を紹介しました。

    昔の私は「こいつはワシが育てた」みたいなところが自己評価のポイントとなっているところがありました。なので個々の学生に対する気持ちも強かったと思います。もちろん、今も授業課題で発生するメールのやりとり、留学関係のやりとり、卒論指導など、個々の学生とやりとりをすることは多々あります。そして、ああこの学生はいい学生だな~と思うこともあります。でも今の自己評価は400名を超える学科の学生全体に対して自分は何ができたか・・ってところに置いています。なので個々の学生に対する気持ちが強くなってしまうと(例えばお気に入りの学生などができてしまうと)全員のことを考える気持ちにゆがみがでてしまう恐れがあるぞと自分に語る自分がいます。きっとそういうスタンスをとろうとしていることも、バーリントグループについてホームドクターほどは惹かれない一因なのかもしれないな・・と思いました。(もちろん、バーリングループについて無知だからという点が最大の原因です。)

    2017-03-31

    動いているけどまだまだ

    | 07:22 | 動いているけどまだまだ - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 動いているけどまだまだ - 相互依存を追いかける 動いているけどまだまだ - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    ここ10年ぐらい少しでも多くの学生が日本に留学できるよう動いています。今月だけでも(わざわざハンガリーまで来てくださった)4つの日本の大学の先生と学生交流について話し合いを持ちました。今週は運良くこれまで奨学金を出せなかった枠にハンガリー政府の奨学金をつける話も進めることができました。まだまだ全然足りませんが、今年は交換留学だけでも12~13名、来年には15名を日本に送れそうです。(動き始める前は0でした。)このほかに文部科学省の奨学金枠も含めると20名以上が奨学金で日本に行ける計算になります。

    ここ1年ほどは日本でのサマージョブ、ワーキングホリデーを利用しての日本滞在、ハンガリー国内での企業研修など留学以外のチャンスも学生に与えられるよう動いています。こちらの方は大きな壁がいくつもあってなかなか前に進まず、まだ送り出し実績はありません。でも今週も企業の方と話をつめましたし、来週も大学の法律部長や国際部長を相手に交渉を行う予定です。本当に送り出しができるのか・・・とどっと疲れが出ることもありますが、粘り強く交渉を続けようと思っています。

    ・・・

    今日、動画サイトで日本のテレビ番組を見たら、私の勤める学科の学生が紹介されていました。そこでは日本への留学を希望したが交換留学枠が1名しかないため枠に入れず韓国に留学することになったという紹介がなされていました。

    1名というのは事実に反しますが「狭き門」のメタファーなのだろうと思います。いろいろ動いてはいますが、学生たちからみるとまだまだなんですよね。

    私がこれまで26年半もハンガリーで仕事を続けることができたのは、日本語を学びたいという人がいたからです。与えられた(与えてもらった場で)少しでも知恵を絞って更に動かなければと思います。

    2017-03-21

    申し訳ない気持ち

    | 17:13 | 申し訳ない気持ち - 相互依存を追いかける を含むブックマーク はてなブックマーク - 申し訳ない気持ち - 相互依存を追いかける 申し訳ない気持ち - 相互依存を追いかける のブックマークコメント

    私は、ある日本語教育に関する会議のオンライン発表論文集の編集を毎年行っています。この会議はいわゆる学会ではなく、夏に欧州のどこかに日本語教育関係者が集まり自由に発表をし、それを論文集にまとめるということで、査読などは行っていません。

    昨年、ある年の論文執筆者より「データ使用に問題があったので論文を読めなくして欲しい」との依頼がありました。それでそのような措置を取りました。

    すると先週、「盗用論文を掲載し、その後削除したにもかかわらず撤回理由を掲載しないのはなぜだ。」とのメッセージをいただきました。同様の内容のブログから情報も拡散されました。

    この時点では事実関係がわかりませんでしたが、その後、執筆者や当時所属していた機関に連絡を取り、これが事実であることがわかりました。(所属機関に論文が査読有りと報告した上で他者のデータを自分のものとして使用していました。所属機関の調査もあり文部科学省にも報告がなされていました。執筆者はこれを理由に退職しました。)

    それで事務局と相談の上、サイトに今回の問題についての報告と、理由付撤回公告を掲示しました。

    これで問題自体は収まりましたが、「査読がない」気楽さから、撤回理由を聞かぬまま、言われるままに論文を読めないようにしてしまった(そしてすぐ撤回公告を出さなかった)のは私の責任です。データを無断で使用されてしまった研究者の方も含めて多くの方に迷惑をかけてしまいました。申し訳ない気持ちで一杯です。