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教師になりたい! このページをアンテナに追加

小さい頃からの夢である教師を目指し日々勉強中。現在大学院1年生。 たくさんの方々と繋がり、多くのことを学ばせて頂けたら嬉しく思います。prismic.st☆gmail.com(☆を@に変えてください)

2013-10-15「一般化のワナ」

「一般化のワナ」

01:14

教員になりたいと思った原点は、人それぞれだと思います。そしてどんな教師を目指すかも、本当に様々な考え方があるのだと思います。私は自分のそういったものが、自らの経験にいかに捉われているのか、ここ数日でとても実感しました。

今日、苫野一徳さんの書かれた『勉強するのは何のため?』という本を読んだのですが、そこに書かれていた「一般化のワナ」という話がとても印象的でした。人は自分の経験を一般化してしまい、それが全ての人にも当てはまるのだと思い込んでしまうというものです。世の中に絶対的な答えなど存在せず、ただ「自分だけの」答えが在るだけなのですね。(万人に共通する本質的な真理を見出すことは可能であるようですが、それは一人の人間が「答え」を見出す際の土台に過ぎないと思います。)

私自身、「一般化のワナ」に陥ってます。抜け出したいのですが中々難しいです。

私は高校時代の経験が、自分の原点となっています。その原点があるからこそ教師を目指しているに、その原点を私は否定せざるを得ないのです。なぜなら、その原点とは今私が目指している教育観とあまりにも矛盾しているからです。無意識のうちにその原点に立ち戻ってしまう時があるから、私は心の底から『学び合い』を理解していると頷いてはいけない気がして、なんだか葛藤してしまうのです。

その「原点」のお話をしようと思います。

当時音楽の教師を目指していて、音大に行くために毎日ひたすら練習漬けの日々を送りました。努力で何とかなると思い音楽科に入学したものの、そう甘い世界ではありませんでした。自分が、クラスの中で一人だけ才能のない異質な存在のように思えました。「努力が足りないからだ」と自分を責め続け、とにかく自分を否定することで向上心を保たせていました。そして、そんな日々の中で音楽に対する拒絶感は取り返しがつかないほどまでに膨れ上がり、でも音楽科なので退学しない限り逃れることは出来ません。ただただ必死に辛さに耐え続ける高校生活を送りました。

そんな中での、唯一の私の支えが「勉強」だったのです。音楽と違って「勉強は楽しい!」「頑張った分絶対成果が出る!」と感じていて、自分を肯定してくれる唯一の希望でした。授業が、学校生活の中での一番の楽しみだったのです。どの先生の授業も本当に大好きで、一言も聞き逃したくないという意思でもって、他の子の何倍もノートをとっていたと思います。

クラスには、勉強が苦手な子が多くいたのを覚えています。私は「やればできるのに、なんでやらないの?」と思っていました。「先生は完璧な授業をしてくれているんだから、真剣に聞けば分かるもん。聞かないから分からないんだよ。」などと、今思うととても偏屈な考えでした。

私が高校三年間で染みついてしまった価値観とは、「自己責任」というものです。音楽が出来ないのなら、辞めればいい。それは自分が出来ない事に責任がある。勉強が出来るようになりたいのなら、自分で頑張ればいい。出来るようになるのも出来ないのも、全て自分の責任である。自分がやりたいと思ったものを、自分の責任でもって頑張ればいい。こう考えるようになってしまったのです。

そしてその「自己責任」という考えと相まって、「学校に行くことの意義は勉強をすることである」という価値観まで染みついてしまいました。私を救ったのは「勉強」だったからです。勉強を頑張ることが自分の存在意義であり、勉強を頑張っていたら新たな夢まで見つけることが出来たからです。学校とは、「勉強を頑張る場所」という考えが根付いてしまったのです。

現在の私は、もうこのように考えてはいません。出来ないことを「自己責任」だと捉えて見捨てたくないし、学校の意義は「学力向上」ではなく人間形成に重きを置くべきだと考えているのです。この考えを得た時、私は教育が今までとは比べ物にならないほど魅力的なものに感じられました。生徒が、学校を卒業した後も心豊かに生き続けられるためにはどんな力を養うべきか。生徒が自分を肯定し、他人を尊重できるようになるためにはそんな教育をするべきか。そんな視点でもって教育というものを捉えるようになりました。学校とは、勉強を生徒に押し付けるだけの場では絶対にない。生徒に生きる力を身に着ける場であってほしい、と心から思います。

だけど「中高の国語教師になる」と決めたあの高校3年の時が、私の紛れもない原点なのです。今の私とは異なる価値観を抱いていたあの時に、教師に対する強い憧れを持ったのです。今でも母校のことが本当に大好きで、恩師に何度も会いに行っています。そして、母校は私がいた時よりも益々「勉強を押し付ける学校」へと変わりつつあります。

私を絶望から救ってくれた「勉強」と母校に対する愛情は、今でも心の中に在り続けています。なので私は、これから自分が目指していく教育観と”自分の経験”とを切り離して考えようと思っています。そう思っていても、時々教育観を深めようとする時「あれ?何か心の底から理解できない...」という葛藤に出会うことがたまにあるのです。

これが「一般化のワナ」なのかなあと思います。

自分では切り離して考えているつもりでも、無意識の内に立ち戻ってしまうのかもしれません。「今自分が信じている指針を、もしかしたら心のどこかでは否定している自分がいるのかもしれない」それは自分が揺らいでしまいそうな程、とても恐い不安です。

だから、自分の考えの隅から隅までを深く知り尽くし、その上で自分の理想とするものを定めて、軸をつくっていこうと思っています。まだ揺らいでばかりのこの軸を、少しでも確固たるものにできるよう多くの事を学んでいきたいのです。

納得できる日が来るのかは分かりませんが、この「ワナ」を乗りこえることが、私の教師として挑戦です。

mei-c5mei-c52013/10/15 21:47はじめまして。とても素敵なブログタイトルですね。タイトルだけ見て、絶対素敵なブログだ、と思いました!
これからもどうぞよろしくお願いします(^^)

自分の考えを知り尽くすことって、簡単なようで難しいですよね。日々、自分は変化しているので。それでも、知りたいと思ってしまいますよね。
swprismさんの挑戦を陰ながら応援しております。

nishinaonishinao2013/10/15 23:06ブログ開設おめでとう。
とてもいい文章で読みやすいしとてもいいね!

時々教育観を深めようとする時「あれ?何か心の底から理解できない...」という葛藤に出会う。
おれはこの状態になれるのがすごいと思うな。だって、普通その状態になったら、そこからもっと学んでみようなんて思えないし、それでも学んでいけるのは本当にすごいと思う。
また頑張っているライバルが増えたから、おれも毎日コツコツと頑張っていく決意を新たにしたよ。
お互い高め合って頑張っていこう!

akifune3akifune32013/10/16 00:01ブログついに開設しましたね。これからの活躍に期待しています。
ともに学んでいきましょう。

concert3concert32013/10/16 04:13研究室でお隣に座って自己紹介させていただきました。
ブログ開設おめでとうございます。
自分がswprismと同じ年の頃にはこんなこと考えてもみませんでした。
今後ますますのご活躍を祈念しています。

jun24kawajun24kawa2013/10/16 05:12いらっしゃい、ませませ。
私も同じような経歴を持つものです。
教師になろうとする人は、現在の学校教育にフィットしている人です。
たしかし、そのような人を育てるには、自己の経験が頼りになります。
でも、子どもたちの中でそのような子は多くは無い。
そして、一人一人は違い、抽象的な「子ども」なんてどこにもいない。その発見が、『学び合い』の出発点です。

swprismswprism2013/10/16 16:15mei-c5さん
嬉しいお言葉を本当にありがとうございます!こうして自分の考えを開示するのは始めてでとても不安だったのですが、mei-c5さんの言葉にとても励まされました。
本当に、今の自分の考えですら全て理解できていないのにどんどん変化していくとなると尚更難しいですね。直向きに挑戦し続けていきたいと思います!

i-Kawa-nakajimai-Kawa-nakajima2013/10/16 16:20こんにちは。山梨で小学校の教員をやっています。ぜひ、一緒に学べたらと思います。これからもよろしくお願いします。
ちなみに11月2日(土)に甲府市の社会教育センターで会を開きます。参加してみませんか?

swprismswprism2013/10/16 16:31nishinaoさん
ブログを始める勇気をくれたnishinaoからそんな風に褒めてもらえるなんて、本当に嬉しい。ありがとう。
「すごい」っていって貰えた事が、私にとってはとても意外だったんだけれど、
そういう風にポジティブに捉えれば今よりもっと向上心が出るのかも、と思えたよ。

私もnishinaoと肩を並べられる程の熱意に行き着けるよう、これから頑張っていきたい!
お互い高め合っていこうね。

swprismswprism2013/10/16 18:38akifuna3さん
はい、これから頑張っていきます!
akifuna3さんとサマーキャンプの帰り道にお話出来なかったら、今の自分はないです。 本当に感謝しています。
ブログも声を掛けて頂いてありがとうございました。

これからも、色々な事を教えていただけるととても嬉しいです。

swprismswprism2013/10/16 18:56concertさん
上越では優しく声を掛けて頂いて本当に有難うございました。
温かいお言葉を掛けて頂き、本当に嬉しいです。まだまだ踏み出したばかりなので、これからたくさんのことを学んで成長していきたいと思っております。
これからも宜しくお願い致します。

swprismswprism2013/10/16 19:20jun24kawaさん
有難うございます。
本当に『学び合い』に出会わなければ、自分が現在の学校教育にフィットしていた人間であることも、そうでない子どもがたくさいることも気づけませんでした。
教師の役割が、今までとは違ったものに見えます。私はやっと「出発点」に立てたところであり、そして『学び合い』について深めたい、という意思がどんどん漲ってきます。
どうぞこれから宜しくお願い致します。

swprismswprism2013/10/16 19:43i-Kawa-nakajimaさん
コメントありがとうございます。とても嬉しいです。
みなさんから多くの事を学ばせて頂きたいと思っております。これから宜しくお願い致します。

11/2の会ですが、お誘い頂き本当にありがとうございます。ぜひ参加させて頂きたいです。
何も知らない未熟な者ですので、会に寄与出来るか不安ですが、みなさんと繋がりを持てる事や学ぶ機会を与えていただける事が非常に嬉しいです。
どうぞ宜しくお願い致します。

i-Kawa-nakajimai-Kawa-nakajima2013/10/16 21:07swprismさん 参加、ありがとうございます。これで12名になります。新しいメンバーがたくさんいてとっても嬉しいです。
会に寄与できるかどうか、心配される必要はありませんよ。こうやって参加される姿勢を持っている方と繋がれることだけでもありがたいことです。そして、きっと学ぶべきことがたくさんあります。今までもそうであったように。気楽に来てくださいね。

swprismswprism2013/10/17 01:52i-Kawa-nakajimaさん
わざわざ連絡してくださり本当にありがとうございました。
そういってくださって本当に有り難いです。「たくさんのことを学びたい」という意思はとても強いので、この意気込みでもって11/2ぜひ参加させて頂きたく思います。
お誘い心から感謝致しております。宜しくお願いします。