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2015年10月から『学び合い』の実践を始めました。 中高の国語で『学び合い』の考え方で授業を実践しています。 授業のことを中心に、気付いたこと、考えたことを綴っています。

2017-03-18

個別指導と共依存関係

| 07:10 | 個別指導と共依存関係 - STAR日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 個別指導と共依存関係 - STAR日記 個別指導と共依存関係 - STAR日記 のブックマークコメント

学習指導では、教師が個別指導をすることがあります。その場合、手取り足取り算数や数学の問題を教えたり、わからないところの質問を受けて懇切丁寧に説明する、ということがあると思います。


学び合い』では原則、教師による個別指導は行いません。その理由は、「上位層の生徒が『あの子を教えるのは先生の仕事だ』と思ってしまう」ということにあると説明されます。


しかし、もう一つ別の弊害があるように感じています。


心理学には「アダルト・チルドレン」という概念があります。ざっくりと言えば、親子関係を起因とし、「いつまでも精神的自立ができない大人」とでも表現できると思います。そこでは、親も子も相互に依存しあって自立できない状態を「共依存」と呼びます。この「共依存」は意外と曲者で、「孤独でいると怖い」などの弊害を起こします。


「共依存」は、親子関係に適用されるものですが、個別指導における教師と子どもの関係も、気をつけないとこの「共依存」に陥ってしまうように思います。つまり、教師が「これとこれをやれば大丈夫」と言っていると、子どもの方はその教師のもとでは勉強するようになります。しかし、他の教師が別な対応を取ったらどうでしょうか。


たとえば、『学び合い』のように「まずは友だちに聞いてみようよ」と言ったら、「(個別指導の)〇〇先生は教えてくれたのに、(『学び合い』の)△△先生は教えてくれなかった」と、いつまでもその教師がいるところでしか学ばないようになると考えられます。


これって、極論ですが、「子どもたちの自立を妨げている」「子どもたちが大人になることを妨げている」と言えると考えます。個別指導の教師のいない場では、子どもたちは勉強しません。


程度問題かもしれませんが、こうした考え方もできるという可能性は知っておいた方がよいと思います。