元気と勇気は誰でも出せる 

2009-12-08

[]教師の背中

 学部生が二人、面談に来た。彼らは2年生。3年生からゼミに所属するので、研究室訪問を始めた。二人に関心を聞くと、生徒指導やクラスづくりをやりたいという。教科指導を志す学生が多い中で、珍しい存在である。彼らの共通認識は、先生になるためには先生になる勉強が必要であるということだ。それは彼らがどこかで学んできたことかもしれないし、私が余計なことを言ったからかもしれない。

 しかし、先日、1年生の振り分け説明会のときに、200名近くの学生たちに「教科指導」と「人間関係づくり」どっちが大事か?と無茶な質問をしたら、半数近くの学生が「人間関係づくり」と答えた。時代のメッセージを受け取っているのかなと感じた。

 教科のプロフェッショナルになるもよし、人間関係づくりのプロフェッショナルになるもよし、教師になるならどちらもやらねばならないことだ。がんばれやーいと言いたい。最後に彼らに聞いた。「教師にとって一番大事なことってなんだろう?」と。すると「うーん・・・」。だから「だよね。今はいい。でも自分の生き方を背中で見せられる教師になってね」と言った。「いつしか出会う教え子たちに、こんな生き方してみよう、楽しいよ、って示せる教師になってね」と伝えて別れた。「ありがとうございました!」と言って、深々と頭を下げる彼らの姿は、数ヶ月前に授業した姿とは明らかに違っていた。この数ヶ月で驚くほど、成長していた。彼らの吸収力は凄まじい。

 私が繁樹をいただいた。感謝。

[]おや、こんなとこに

 JRで切符を買おうとしたら、「ひょっとしてakasaka先生じゃないですか?」と声を掛けられた。

 ゲゲゲ、こんなところにも手配写真が出回っていたかと脇の下に冷や汗を感じながら、強化プラスチックの壁の向こうを覗くと、JRの制服に身を包んだイケメンが微笑んでいる。

 「あのう・・・失礼ですが、どこかで・・・」と恐れながら言うと「Yです」との答え。おお!思い出した。以前務めた小学校で野球部の監督をしていたときに選手である。彼の妹を担任したこともある。私は素の顔から教師の顔になり、満面の笑みで「おお、久しぶり、びっくりしたな、いや、うれしいなあ」と圧倒的な日常が流れるJRの駅で、一人テンションを上げていた。あの切符とお金をやりとりする小さなかまぼこ形のまどから手を入れ指先で握手した(みなさん、あの窓、意外と小さいですぜ。成人男性の掌は縦に入りませんわ)。

 教え子の成長した姿はただでさえまぶしいのに、制服姿は目を開けていられないくらいまぶしいですわ。ホント。

[]笑顔

 自分を大事にすることは苦手だけど、自分を支えてくれる人、自分の幸せを願う人たちにために自分を大事にすることはできるかもしれない。

 人の笑顔を守るために、自分の笑顔を大事にする、そんなことがあってもいいと思うねえ。

[]がんばれやーい

 教え子の一人から中学受験が受かったと知らせが来た。

 そのメールが面白い。

 「先生、問題です。今日、○○中学校の試験結果がわかりました。受かったでしょうか?落ちたでしょうか?」

 ・・・て、落ちたらそんなメールするかい!(笑)。

 まったくかわいいんだから。

 わたしはすぐに返信した。

 「おめでとう!がんばったね。」

 すぐにまた、来た。

 「どうして、わかったの!」

 わかるわっ!まったくかわいいんだから(笑)。