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自分が目指す幸せな社会を実現するため、理想の学び舎をつくる男のブログです。 社会に対して考えることから日常のくだらないことまで様々なことを書き綴っていきます。  wtjt9858☆gmail.com(☆を@に変えてください。スパムメール対策です。)

2015-01-31

『学び合い』授業初実践

15:38 | 『学び合い』授業初実践 - 普通の会社員が自分の学校をつくる を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』授業初実践 - 普通の会社員が自分の学校をつくる 『学び合い』授業初実践 - 普通の会社員が自分の学校をつくる のブックマークコメント

やってきました。

学び合い』の考え方による授業。

結果は・・・























課題未達成ながらも、衝撃の結果。

まさかの行動や発言が溢れすぎていて、

驚きと感動の連続でした。

その詳細をかいつまんで記録していきます。






~条件~

・生徒:17名(その日の授業に出席していた生徒の数。通い方が違う生徒と、その日の授業に出席できなかった生徒を含めると20名)

(生徒は、朝から投稿できる生徒は少なく、授業途中で参加したり、一日目はいなくて、二日目だけはいる生徒も多数います。)

年齢は14歳から41歳まで。

・時間:一単位時間50分(11時20分から12時10分)の授業を2回。

・上司から与えられた課題:外部講師の先生方5人に感謝の手紙を書く。



これが今回の授業をするにあたっての条件でした。















目標:ここにいる全員が「受け取った相手に感謝の気持ちが伝わり、感動する手紙を書いて、スタッフを含めた5人以上にサインをもらい、清書をすることができる。」

環境:手紙の書き方の掲載された本などが5冊ほど。ネットに接続されたパソコンが5台。スマホや携帯の使用可能。



このようにして授業は開始しました。







まずは語り

5分ほどパワーポイントを用いて語りをしました。

目標の提示

ここにいる全員が「受け取った相手に感謝の気持ちが伝わり、感動する手紙を書いて、スタッフを含めた5人以上にサインをもらい、清書をすることができる。」

願い

一人も見捨てない(自分ができたら終わりではなく、全員ができるように。できない人がいたら、それは全員の責任。)

・チェックをする側の人は、自分がその手紙をもらって感動したらサインをしてください。

また、文章の間違い等あったら指摘してあげて下さい。

パソコン、スマホ、本、知ってる人に聞く等どんな手段を使っても構いません。

・もちろん、席の立ち歩きなど完全自由。

・期限までに目標を達成できれば、どんな要領で進めてもよいです。

・誰かの力を借りて目標を達成しても、それは結果的に自分の力なので、存分に使ってください。


では、どうぞ。














・・・結果は達成者5人。

未達成者15人。ほとんどの生徒が課題を達成することが出来ませんでした。

これは、明らかにこちらの課題設定ミスです。

今回の課題はとても90分間で終えられるような課題ではありませんでした。

そこは生徒に素直に謝りました。


結果は出ませんでしたが、最後の語りではこんなことを語りました



「今回は結果がでなかった。だけど、君たちの一人も見捨てずに全員達成しようとする姿は素晴らしかった。たぶん、今回の活動を疑問に思っている人もたくさんいると思う。分かってくれている人も2割くらいはいると思う。なぜ、おれが全員達成と一人も見捨てないことを求めるかといえば、みんなにとってそれが『得』だから。一人を見捨てる集団は安心して生活できる集団ではない意と思う。それは、次は自分が見捨てられるかもしれないという不安を抱えながら毎日を過ごさなくてはならないから。誰かを見捨てず、ここにいる全員が安心して生活できることが幸せなのではないんだろうか。たぶん、今まで仕方がないと思って、見捨ててしまっていた人間がいることを突き付けられて、それが苦しい人もいると思います。だけど、それがこの集団の真実であり、これから自分たちが何をしていけるのかを考えるためのスタートラインに立ったのだと思います。おれの授業は月に2度ほどしかありません。だけど、おれは

みんなに一人も見捨てないことと、全員達成することを願い続けています。

次、どうしたらいいか。これから何ができるのか。それを真剣に考えてみてください。疑問や不満や聞きたいことなどあれば質問してきてください。数々の研究結果と理論でお答えします。これも、全て、おれがここにいる全員に一生涯幸せに生き続けて欲しいから。だから、真剣に語り続けるし、求め続けます。期待しています。」








もっといい語りがあった気がしますが、今の自分にはこんなとこが精一杯でした。

さて、それでは僕が驚いた彼らの行動や発言を以下に記していきます。









まず、前提として確認しておきたいのが、彼らは人と関わることに苦手意識を持っていたり、トラウマを持っていることです。彼らは就労することや通学することに疑問を感じてこの場所にたどり着いています。

わが学園は、そんな彼らと、集団生活の中で少しづつその苦手を克服し、トラウマを癒していく。そして、精神的な自立と経済的な自立を目指していこうとしています。


そんな学校ですので、基本的に人と関わることを避けようとする傾向のある人間が多くいます。誰かのために行動することに疑問を感じる人もたくさんいます。自分の世界にこもっていた期間が長ければ長いほど、その傾向は強く表れます。

そんな彼らとの生活では、農業や体を動かす活動を通じて少しづつ集団を意識させていくのが鉄則です。

効率の学校生活に疑問を感じ、その世界に背を向けてきた彼らに、座学での活動で、しかも他人と関わらないと進まない活動を求めることはご法度です。

何が起こるか分からないから、普通の職員は絶対しません。



なので、彼らには、『学び合い』的な考え方のベースがほとんどない状態で毎日の生活が行われているため、初めの語りをした時にはほとんどの生徒が、ぽかーんとした顔をしていました。

「うちらにそんな活動を強いるのか?」と言わんばかりの顔です。



「このまま『学び合い』をしたらこの集団は壊れてしまうんじゃないか?」

正直、語りをしている途中にそんな思考も働いてしまいました。

が、僕はこの1年間彼らと関わってきて、彼らなら絶対にできると確信していたので、信じて突き進みました。



「どうぞ。」

と言ってから、誰も動かないまま1時間が終了してしまうのではないかと不安に感じていた矢先、その不安はすぐに解消されました。

すぐにパソコンに向かって調べ物をしにいく生徒。

開始10分くらい経っても何も書けていない生徒に対して、説明しに回る生徒。

名簿にチェックしていけば、誰が達成しているか分かりやすい。と言って、名簿に丸をしていく生徒。

人に聞くのが苦手なはずだと思っていた生徒が、わからないところを一回り以上年上の先輩に聞きに行く姿。

「さっきの尚輝さんの説明わからなかった人いない?」と大きいとは言えない声で全体に呼びかける生徒。

「明日学校に来れない人いたら、今のうちに言って~。今日のうちにやり切っちゃおう。」と呼びかける生徒。




予想外の光景が広がる教室。

これは本当にみんななのだろうか。いつもと違う人なんじゃないかと疑う程の光景でした。

学び合い』開始1時間目での驚異の動き。こんな姿見たことがない。

大学時代に多くの学級を見てきたけど、1回目からここまで動ける集団は見たことがなかったので、本当にびっくりしました。

彼らはとんでもないパワーを持っています。

僕らが今までしてきたのは、彼らの力を押さえつけていただけなんだと痛感させられました。

しかも、驚いたのは、この集団にはいじめはないのです。

学び合い』をしてもそれはう浮かびあがりませんでした。

そこには本当に驚きました。

しかも、一番驚いたのは、2単位時間では絶対に間に合わないと感じた彼らは、自主的に休み時間や放課後の時間に残って、協力して課題達成に向けて活動していました。

次の日に登校できないことが事前にわかっている生徒は、夜のうちに手紙を書きあげて、友人にそれを託し、翌日は不在ながらも課題達成のしていました。

そんなことをするわけがないと思っていたので、僕は本当にびっくりしました。

また、2日目に学校に来れなかった生徒(普段から毎日投稿できる生徒はあまり多くないのがうちの学校です。)には、教室にいる生徒が電話やメールをして、下書きの原稿を受け取って、全員達成に向けて活動しました。

まさか、ここまでやるとは。僕は本当にびっくりしました。


あんなに、「何で誰かのために自分の労力を使うとか意味が分からいない。」と言っていた生徒が、休んだ人の分の課題を達成するために、一生懸命に動いていました。



とにかく、感動の嵐でした。

奇跡の映像がそこには広がっていました。





が、もちろんうまくいっていないこともあります。

やはり、人に話しかけることができない生徒が、ずっとフリーズしたまま助けを求めることが出来ませんでした。そこに助けに行くけど、助けに行き過ぎて、自分の課題を達成できない人もいました。

また、一番大きなこととして、今まで見て見ぬふりができた、学校になかなか来れない生徒を自分たちが無意識のうちに見捨ててしまっていた事実を知って苦しくなる生徒も多くいました。



授業が終わった後、

「僕は○○こと見捨てていたことに気が付きました。自分には関係ない。仕方がないんだと思っていました。」

「私たちは、農業などで活動していると、楽しくみんなで活動するけれど、スタッフさんたちがいない時になると、まるで駅のホームにいるみたいな関係だったんです。同じ電車に乗るのを待っていて、進む方向は一緒なのだけれど、赤の他人みたいで、みんな別々のことをしている。本当に気持ち悪かったんです。でも、それは仕方がないことだと諦めていたんです。けど、この授業をして、その事実を突き付けられたし、これは自分たちで何とかしていかないといけないことなんだと感じさせられました。」

このように言ってくる生徒もいました。


また、「あの結果に満足してるんですか?もし、あの活動に達成できなかった人への罰ゲームをつけたら一瞬でいじめになりますよ。あなたはそれが分かってこの活動したんですか?」と言ってくる生徒もいました。





「一回しかやっていないのに、何でこんな本質的な質問をしてくるんだ?」

僕は本当にびっくりしました。

だけれど、これこそが、彼らが普段から抱いていた思いだと知りました。

様々な現実を見せつけられて、僕も少し辛くなってしまいました。




ですが、一番うれしいことがありました。

「僕は尚輝さんの願いをこの場所で叶えたい。そのために何ができると思いますか?」と聞いてきてくれた生徒がいました。


あぁ、本当に2割の人には強烈に思いが届くのだと思いました。

この集団は確実に変わる。この2割がいれば変わると確信しました。

全員の一生涯の幸せを願う集団になれると思います。




だって、授業が終わった後も、放課後の時間にぎりぎりまで残って、全員達成のために活動し、残り1人以外が提出するまでになったのですから。その一人も、明らかに感動しない手紙を書いてしまい、ほかのみんなからのチェックの段階で、「こんな手紙じゃ感動しないよ。書き直さないと相手に失礼だよ。」と言われた、2日目欠席してしまった生徒でした。

また月曜日に学校来てみんなで相談しながら手紙書こうよ。学校で待ってるよ。」といったメールも送ったそうです。











まとめ方が下手ですいません。

よくわからないところは質問してください。

丁寧にお答えいたします。











今回、不安ながらもやってみて、世間一般に、引きこもり・社会不適合者と言われてしまっている人間の方が、普通に社会生活をしている大人たちより、ずっとパワーのある優秀な人材なのだと確信しました。

この場所でも『学び合い』はできます。普通よりもすごい結果が出ます。

これは研究にまとめた方がいいかもしれません。

僕には、どうやってまとめたらいいか分かりません。誰か教えてください。

scorpion1104scorpion1104 2015/01/31 19:47 その生徒さんたちを特別な人たちだと思っている人には、同じことをしても同じ結果にはなりませんよ。

『僕はこの1年間彼らと関わってきて、彼らなら絶対にできると確信していた』
この気持ちが、生徒さんたちに十分動くエネルギーを与えていたと思うし、nishinaoさんが活動の邪魔をしないって始めに理解できたのだと思います。信頼関係の上で安心して動けたのだと思いました。

固まっている人だって、外から見えないだけで気持ちは動いているんです…。(^.^)
後日、聞いてみてくださいね。

人間関係がうまくいかない自分を十分しっているからこそ、相手の気持にも敏感になるのかもしれませんね。

nishinaoさんが、
(その気持ちを出していいんだよ。今。ここで。あなたが考えていることをな~~~んも心配ないから…)
という表情と声と動きでと皆さんの背中を押してあげたのだと思います。

1年間、本当に頑張ってこられましたね。
素晴らしいです。

研究のまとめ方は・・・わかりません。ごめんなさい。

ogymogym 2015/01/31 22:28 >>「私たちは、農業などで活動していると、楽しくみんなで活動するけれど、スタッフさんたちがいない時になると、まるで駅のホームにいるみたいな関係だったんです。同じ電車に乗るのを待っていて、進む方向は一緒なのだけれど、赤の他人みたいで、みんな別々のことをしている。本当に気持ち悪かったんです。でも、それは仕方がないことだと諦めていたんです。けど、この授業をして、その事実を突き付けられたし、これは自分たちで何とかしていかないといけないことなんだと感じさせられました。」
非常に的確な表現だな、と思いました。実践読んでいろいろ考えました。ワクワクしました。

nishinaonishinao 2015/02/01 08:56 scorpion1104さん
正直、僕はこの場所で働くまで、彼らを特別な人だと感じていました。それを変えてくれたのは彼らでした。本当に人って素晴らしいですし、感謝しか生まれません。


>固まっている人だって、外から見えないだけで気持ちは動いているんです…。(^.^)
普段、自分が出来ないことには固まってしまい、完全に動けなくなってしまう生徒が、授業中ではなく、放課後に誰かに助けを求めて課題を達成しようとしていました。本当にその通りなんだなと思いました。ぜひ話を聞いてみたいと思います。

これからも、当たり前のことを語り続けていきたいと思います。僕にはそれしかできませんから。けど、それが一番大切なことだと確信しています。

これからもよろしくお願いします。

nishinaonishinao 2015/02/01 15:53 ogymさん
読んでくださってありがとうございます。
僕も聞いた時には的確すぎてびっくりしました。そう感じている人もいるのだなと知ることができて楽しかったです。
これからも、当たり前のことを語り続けたいと思います。

ogymogym 2015/02/02 00:35 実践は単発でしょうか。今後も繰り返すのでしょうか。西川先生がよく書かれているように、ブログにまとめていったら本になる? そんなことも思いました。

nishinaonishinao 2015/02/02 19:14 ogymさん
当たり前のことを求め続ける姿勢は何も変わらないので、今後も継続していきます。ただ、月に2度ほどしか自分に与えられた授業の時間はないので、頻度は月2になってしまいます。
本にすることは考えていませんでしたが、たしかに実践をまとめていけばなるかもしれませんね。情報をありがとうございます!

ogymogym 2015/05/06 14:24 続報待ってます^^;

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