次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2019-06-29

    「分かる」にもいろいろだね~アナハゼとキヌバリ,そしてホヤ?~

    08:24

     本校には,職員室前に大型水槽があります。

    稲垣潤一東北サポート基金のご支援と横浜「海をつくる会」「雄勝湾漁協を支援する会」のご協力で,設置されたもの。

     この水槽を大人子どもも毎日のようにチェックしています。

     この水槽,はじめは

    アマモキヌバリ,アナハゼクサフグヤドカリカニ,巻き貝少々が入っていました。

     

     「わあ,きれい~,水族館みたい~」

    なんて見ていたんです。

     キヌバリなんて,黒白の縞模様で,おまけになんか透明感とかもあって観賞魚みたい。アマモだって,光合成を促進するランプ?のおかげで葉っぱからぷつぷつと気泡を出していて

    「わあ,光合成だよね~」

    なんていいながら。


     しかししかし,その状態は長くは続かなかった訳で。

    「あれ?キヌバリって4匹いなかったけ?3匹しかいなくない?」

    「え?そう?気のせいじゃない?はじめから3匹じかないの?」

     それが,2匹になっていりのが分かるとさすがに気付いて

    キヌバリどこいった?まさかカニに食べられた?まさかね?」

    カニが捕まえることなんてないんじゃない?」

    「じゃ,キヌバリはどうしたのさ?」

    なんて言っていた。


     ところが,ある日。

    「・・・・犯人は,アナハゼでした。」

    と。

     アナハゼが,キヌバリを飲み込んでいるところを見たらしい。

    キヌバリがアナハゼより小さいとは言え,3割くらい小さいだけ。

    「え?飲み込めるの?」

    と思うサイズ。


     その後,そのアナハゼくん,

    「ばれたからにはしょうがない!」

    と思ったのか思わなかったか分からないが,その横暴ぶりが際立ち,とうとうキヌバリは1匹もいなくなり,そしてついに,もう1匹いた小さめのアナハゼまでも飲み込んで…。


     ひえー。


     すっかり,そのアナハゼ水槽のヒール役に。


    「よく見ると憎らしい顔だよねえー」

    「色もなんか,悪者っぽい,」

    ひどい言われようです。


     その間,カニはせっせとアマモを食べてしまい,すっかりアマモは消滅…。がーん。


     アナハゼカニを出せば,まあよかったんでしょうが,あえてそれをしなかったので,結果リアルな食物連鎖というか自然の仕組みというか,そんなもののほんの一端を毎日見ることになったんだなあ,と思います。


     教科書だったりテレビだったり,そういう知識や映像はたくさんあるから,知っている,分かってはいると思います。でも,毎日気にして見ている水槽で起きていることを目の前にすると,その「分かる」感ってまったく違う者だなあ,と思います。

     

     水槽は所詮「水槽」なのですが,「授業」でもなく「勉強」でもなく,なんか気になるから見る,「どうなってるんだ?」と気になって見るところから感じるものってやっぱり違うなあ,と思うのです。


     なんか,スポンジの中に水が染みこんでいくような,そんな分かり感。


     一つの水槽ですが,

    「世の中,まだまだ分からないこと,分かったつもりになっていることってたっくさんだなあ…」

    と感じます。



     そして,最近,アマモもなくなり,アナハゼと貝とカニだけになってしまった水槽になんと校長先生が生きたホヤを入れてみた,という…。


     今は子どもたちは,水をすったりはいたりするホヤに大注目。

    大人は

    「いつ食べる?笑」

    と。

     いやいや食べませんー。


     この水槽,これからどうなるんだろー。


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