次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2019-05-26

    子どもたちを数字や記号じゃなくて全人的に見取りたいな

    09:51

     実は,通信表をすべての項目で記述式を中心にしたいな,って思っています。



     教務主任をしていまので,先生方の週案や学級通信,その他懇談資料他,たくさんの子どもたちに関する文章を読む機会があります。

     それを読んでいて思うのは

    「ほんと,よく見ているな!」

    「温かいなあ!」

    ということ。

     だから,こういう日々の先生方の子どもたちに対する温かい見取り(評価)をベースに,「正式に」保護者や子どもたちに返してあげたいな,と思っています。


     子どもたちのことをこんなによく見てくださる先生方ですから,学期末の通信表作成時期には

    「あー,書きたいことありすぎて,この所見欄だけじゃ足りない~」

    なんて声も聞こえてきます。

    (そりゃあ,そうだろうなあ笑)

    と思います。


    「一般的には,各教科の項目があって,それに『よくできた』『できた』「もう少し』みたいなところに○印が付くようになっていて,『生活の様子』もまあ,そんな感じ。所見欄はあるけれど,学期に4,5行っていうのがよくあるパターンだけど…」

    通信表を渡したときに,『よくできた』が何個だ,とか『がんばろう』が何個だ,とかそんな子どもたちの会話を聞きながら(うーん,なんかな~)ともやもやもしていtな~」

    って考えたり。


     「保護者もいい,子どもももいい,そして教師もいい,そんな通信表ってどんなだろう?」

     そんなことを実は年度初めから考え始めたってわけです。




     思いついたことをざくっと列記してみると

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     ○誰にとっても「受け取ってうれしい」通信表にしたい。(子どもにも,保護者にも)

     ○教師にとっても,「書いてうれしい」通信表にしたい。

     ○子ども教師もより成長し合える通信表にしたい。(評価というものは,そもそもそのため)

      →評価の在り方を再考することで,子どもたちは9年間を通して自立した学習者へ

       私たちも授業改善を行いながら,よき学び手となり自分自身の教師としての成長につなげたい。

     ○児童一人一人のもつよさや可能性,進歩の様子などを多様に見取り,温かい評価継続的に行うことで子どもたちのよりよい成長につなげたい。

     ○保護者の方々によりよく子どもたちの成長や頑張りを伝え,子どもたちを共に支えるパートナー関係をより密接に築きたい。(協働教育の視点からも)

     ○時代が大きく変わってきたことに伴い,未来を生きる子どもたちが幸せに生きていくための「学力」の捉えが大きく転換してきている。それが,「育成を目指す資質・能力」として提示されている。「まずは学習する子供の視点に立ち」(「論点整理」)の言葉にあるように学習者主体の考え方にそった学力観に大きく転換してきている。子ども教師もそれに見合った学習(指導)と評価の視点をもつこときっと必要になる。「評価」の視点を変えていく具体のひとつが「通信表」を変えることじゃないのか?と思っている。

     ○小規模少人数小中併設であることの強みを最大限活かしたい。つまり子どもたちの毎日の学習の経過を十分見とれる環境にある。

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     そんなイメージ。



     そして,通信表の学習の評価を「よくできた」「できた」「がんばろう」に丸っこをつけるでなく,「育成を目指す資質・能力」という視点で子どもたちの日々の状況を見取り,エピソードを記録し,それを累積していくことが教師集団の学びになるようなシステムになるといい。



     昨日,この話題で一緒に話していた方との会話から

    「おお!」

    と思ったのは以下。

    子どもたち一人一人の記録シートを作成しパソコンの共有ホルダーに入れておく。

    ②項目は「日時,記録者,エピソード,具体的な教師の関わり,関連する資質・能力,なぜその場面を切り取ったか,備考」(この項目自体は今私が考えた試案だけど)

    ③教職員が「担任」であるかないかに関わらず気付いたことを記入する。

    ④全教職員でそれを見合いながら,子どもたちを全人的に捉える。



     そんなことを継続できると,文字通り,全教職員で全児童生徒を見取る・見守るができることになる。まさにベテランから若手までもが一緒に教師としての力量をあげる,職員室の学びの場になるじゃないかって思う。


     担任だけでなく多くの人の眼でよさやがんばり,成長を見取る。

     みんなで見るから,一人の子どもを「全人的」に偏り少なく見取ることにつながる。

     そういう視点で子どもたちを見取ると,大人としての私たちの「職員室チーム」もより温かくなり,チームとして成長する,きっとそうなる。




     なんだ…いいことばかりじゃないかって思うんだけど。

     どうだろう?小規模校ならでは,の通信表。

     「成長カルテ」って意味合い。


     マイナスな面ってどこかな?

     「変わる」「変える」ことに対する不安?

     そこくらいじゃない?

     そこは乗り越えられる。乗り越えようよ。

     きっと教師であることに誇りをもてることにつながるはず。



     実現は,そんなに難しくないな…。

     

     みんなで考えたいな。

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