次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2019-02-28

    「なりたい先生になろう」

    06:28

     例えば,石巻市で取り組もうとしているMLA(マルチレベルアプローチ)

      

     取組の柱は

    ○協同学習(対人関係力と真の学力をつける)

    ○PBIS(肯定的な行動介入と支援)

    ○SEL(社会性と情動の学習)

    ピアサポート(助け合うことを学ぶ)

     それをするってことになると,例えば

    「『協同学習』をしないと…」

    とか

    「『PBIS』をしないと…」

    となる。それで

    「協同学習,PBISってどうやるの?,どうしたらいいの?」

    「SELしなきゃ」

    ってなったりすることもある。

     

     それはそれでいいんだけど,半分は

    「うーん」

    って私は感じてしまう。

     

     反対に

    「協同学習?PBIS?今までもやってるんだよ。だからいいのいいの。今までと同じで。日常やっていることを大事にしよう」

    というパターンもありそう。これもこれで

    「うーん」

    って私は感じてしまう。

     理論や手法だけが先走ってもどうかと思うし,「日常だ」と言いながら今までとずっと同じでいいわけでもない。

    両方じゃないかな?

    理論や手法も学び

    毎日の教室や,子どもたち一人一人をよく見る。

    理論・手法も学び毎日の日常からも学ぶ。

    行ったり来たり。

    過去を見たり,未来を想像したり。

    点で見たり,プロセスを見たり。

    近付いて見たり離れて見たり。

    一人で考えたりみんなと話し合ったり。

    自分の立ち位置を自由に変えながら,いろんなところからいろんな人と見たり考えたり。

    それをずっと私たち大人も続けていく,そんな感じかなあ。

    「こうしたいい」

    って1つの「答え」はなさそう。

    そう思っているから

    「これをすればいい」

    「こうしないと」

    「これじゃだめだ」

    って言葉に出会うと

    (うーん)

    ってなるんだな。

     この日の「鎮魂朝会」

    1年生にはちょっと難しい話だったかもしれない。

    それでも1年生の諸君は,分からない部分もあっただろうけど,

    じっと校長先生の話を聞いていた。

    校長先生も真剣に話していたから。

    1年生諸君,普段は飽きちゃうと今まではきょろきょろしちゃったり,あんまり話を聞いていないこともあったりする。それはそれで仕方のないことでもあるわけで。

     でも,このときは真剣にじっと耳を傾けていたわけ。

     

     だから,そう,だから担任のA先生はすぐに彼らのところにそっとよって

    「うんうん,しっかり聞けているね。」

    とにっこりするんだ。1年生の諸君もにっこり。

     時間にして3秒くらい。普通の日常の風景。

    特別なことではない。

     担任のA先生の,彼らに対する「思い」がそういう行動を生んでいるってことでもある。

     

     でも,これもPBISなんだと思うんだよね。

    A先生は,きっとPBISが身体化してるんだろうなあ,と思う。SELやピアサポート等の感度も。

    日常の中に理論や手法が入るって,こういうことじゃないのかな。

    理論や手法は道具。道具を道具として見える化することも,それがみんなが使いたいときに使えるようになるには大切なことだと思う。

     その道具を使うのは「ひと」。

    「ひと」と「道具」

    あ,そうか,そういうことか。

     どっちかだけでいいわけでもないな。両方だ。

     僕らはみんな「学校の先生になりたくて」なった。

    だから,一人一人が

    「自分がなりたかった先生」

    に,本気でなっていくプロセスを進んでいけばいいんだな。

     そして,そのために,自分に必要な「道具」をそれぞれが獲得していけばいいんだな。

     そっか。

    「なりたい先生」になろう。