次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館でおこないます。7月に内容をお伝えします。
  • 2018-04-22

    大げさだけど,「学級懇談から『私には力がある』を考える」

    11:16

    学校と保護者,地域が同じ方向を向けないはずがない,と思っています。というか,同じ方向をむくのが「自然でしょ?」と思っています。

     だって,親は子どもの幸せを願い

     教師も子どもたちの幸せを願い

     地域社会も同じ。

     だから,クラス担任をしているときは,学級懇談会の持ち方をいろいろ考えていたんです。

    http://manabiai.g.hatena.ne.jp/motoryou/20151128

    http://manabiai.g.hatena.ne.jp/motoryou/20151031

    http://manabiai.g.hatena.ne.jp/motoryou/20150426


     願いや思いが一緒なら,同じ協力・協働できるのが自然。

    でも現実には,なかなか残念な感じになってしまうこともあるようです。


    (そういう時って,きっと対話が足りないんだろうな~)

    (場の持ち方に問題があったのかなあ?)

    (狭い範囲で考えちゃったりしたかなあ?)

    (願いや思いの共有が十分じゃないのかもなあ)

    と感じていました。


     現在は,全校35人(小21名・中14名)の校舎一体型小中併設小規模校に勤めています。今年度で開校2年目です。

     全校35人とはいえ,複式学級はないので,全部で9クラスあります。だから開校直後の学級(学年)懇談というと,同時並行的に9クラスが学級懇談を行うことになります。そうなると,兄弟姉妹関係もありますから,保護者の方々はあっちの教室,こっちの教室と渡り歩かないといけなくなります。教師の方も教室でぽつんと待つ,という時間も生まれてしまったり(笑)

     なんとかしたいなあ,と思って小中で時間をずらしたりしましたが根本的な解決には至りません。

    そこで昨年度の後半は,小学校は(私は小学校の教務主任なので)多目的ホールに全員が集まって行う形態にしてみました。

    (1)子ども,保護者,教師参加の全体会

     ①校長先生挨拶

     ②「今学期の子どもたちの学校生活」ムービー視聴

     ③各学級担任からの学期振り返り2分間スピーチ

     ④諸連絡

    (2)保護者,教師参加の学級(学年)懇談会

     ・学級担任を中心としたサークル対話

     職員会議でのシャベリカ,研究授業の事後検討会などでの「えんたくん」を使っての話し合いを何度も経験していた先生方なので,この形態にはあまり抵抗感もなく,むしろ好意的に受け取ってもらえたように感じました。


     前置きが長くなりましたが,今年度最初の学級(学年)懇談会は,小中9クラスが多目的ホールに集まっての全クラスサークル対話の「形態」の試行。同じ多目的ホールで,小1から中3までの各学級がそれぞれサークルになって,それぞれの学級の話し合う雰囲気をお互いの感じながらの役60分フリートーク。

     時々笑い合う声が聞こえる,和やかな空気が流れていたような気がします。この様子を見ながら (もしかしたら活発な対話の生まれるPTA総会の初めの一歩になるかも…)

    とさえ感じました。

     各教室に別れて学級(学年)懇談をすると,保護者の方々もあっちの教室,こっちの教室と渡り歩かないと行けないし,参加している学級が今誰が集まっていてどんな話をどんな雰囲気でしているか分かりません。先生方も,入れ替わり立ち替わり保護者が訪れ,個人面談のようになってしまう懇談会をなんとかしたいなあ,という思いもあったところでのこの試行でした。

     そういう運営上の理由もあったんですが,そのほかに私が考えていたのは,

    ○そこに集まっている人がみんなで同じ目的をもって話し合っている,という雰囲気や空気感をそこ に集まっている参加者が感じやすいような環境をつくること

     「ああ,ここにあつまっている人は,みんな仲間だな…」

    という言葉にならないような,なんとはなしの感覚。もちろんそれぞれの考え方や感じ方は違っていてOKだし,当たり前。ただ,この学校に通う子どもたちの幸せを願う「仲間」という感覚を感じる,そういうこと。向かい合う関係ではなくて,同じ方向を向く「仲間」であることを体感できる場づくり。

     今回は,小中9クラスが多目的ホールに集まっての全クラスサークル対話の「形態」の試行ができたことが大きな一歩。

     次の段階は,学級で行っている懇談会,それを教師からの学級経営方針の「説明」だけ,保護者はそれを聞くだけ,になるんじゃなくて,「どんな学級,どんな学校にしたい?」というテーマをもって話し,それぞれの思いを共有し合い一致点を見付け,それぞれが実際にできること,することを確認し合う対話の場にしていくこと・そしてオフィシャルでは学期毎,その他でも雑談の中で時々振り返る機会を意識的にもつサイクルを回すことかなあ,と思っています。そう,保護者と教師がつくる「学級目標づくり」と「ときどき振り返り」みたいなもの。簡単にいうと,「保護者との協働」の仕組み,サイクル。

     それは,授業で子どもたちが行う学びのサイクル,そして教師の研修のサイクルと同じ。

     それぞれ願いや思いを出し合い共有・尊重し,目的や目標を見える化。そして,それぞれがしたいこと,できること,したほうがいいこと分担する,そして時々振り返る。そういうサイクル。

     PTAだって,そういうサイクルを回す。そこに十分な対話の場をデザインする,そんなイメージ。

     同じフロアで行う学級懇談はこれでまず一回経験。次は学級懇談やPTA総会を「えんたくん」で行うとかの,十分な対話の生まれる場をもう一回経験してみることが次のチャレンジ。自分の意見が他者や環境に影響を与えることができることを実感できる場づくりって感じかなー。

     それって,結局「私には力がある」ことを実感することでもあり,それぞれが主体者になるってことでもあると,私は思っています。

    さ,次,いこう。