十人十色・宮城

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 今年度からは全校児童5人の学校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでみたいと思います。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを計画中です。
  • 2017-08-06

    物語を続ける

    09:16

    「ここまできた」

     『学び合い』フォーラム。

     西川先生の話は,これが教育フォーラムか,と思うくらい。

     その内容は,これから予想される未来社会の話。

    学び合い』を知らずに参加されている方にとっては,あまりにもぶっ飛んだ話で,

    「え,何何??」

    だったかもしれない。「刺激」ですな。

     こういう話を,教育系フォーラム,研修会でもうじき語られるようにになっていくのだろうとも思う。

     さて,西川先生の講演の後は,ちょんせいこさん

    https://wbmf.info/と阿部隆幸さん(あべたかさん)の対談。

     

     ちょんさんと,あべたかさんが,

     『学び合い』フォーラムで

     ファシリテーションを語る

     「ファシリテーション6つの技術」を語りながら

     『学び合い』を語りながら,

     ホワイトボードに書いている

     オープンクエスチョンを語っている

     ホワイトボード・ミーティング®のフレームで対話の場をつくっている

     

     このシーンは,私に取っては感動的です。

     思えば震災後,東北青年塾の阿部さんから連絡をいただき,宮城・東松島市でせいこさんの講座開催仲介をしたのでした。

    「震災後の宮城の先生方,子どもたちに,幸せな子ども時代につながるファシリテーションを届けたい」

    というせいこさんの気持ちで,その後何度も宮城に足を運び種をまいてくださり,今があります。

     西川先生もそう。震災後に石巻河北総合センターに来てくださり,『学び合い』の考え方を集まった先生がたに伝えてくださった。その中に,今宮城・東北で『学び合い』の中心的な役割をしてくださっている仙南の五嶋さんもいたことも,私にとっては物語。

     『学び合い』の「一人も見捨てない」は,震災後の宮城・石巻にとっては,まさにリアルな現実。

     昨年の『学び合い』宮城フォーラムでは,震災直後から石巻入りしてくれたプロジェクト結・中川さんと,同じく震災支援の一環で宮城で登壇してくださった岩瀬さんが対談。

     もちろん,人が人を呼び,つながり,今となっているから,きりがないのでここには書かないけれど,本当に様々な人の思いと活動が形になり重なり合っての「『学び合い』フォーラム舞台上のせいこさん・あべたかさん」だった。私の中では震災を背景にした,昨年フォーラムの続き,という感覚。

     これは,「私の中」の物語。

     震災では,私は信任のころからサークル活動でお世話になっていた,尊敬するY先生をなくしました。本当に尊敬すべき方。その方から学びたい,と思い,私は当時の沿岸部雄勝小から大川小に転任すべく異動願いをしましたが,かなわず,内陸の学校に転任。そこで震災。大川小はもちろん,私がそれまで赴任した全ての学校は津波で大きな被害を受けました。

     そこから,私の,私の中の勝手な物語は始まっているんですよね。

    「震災であれだけ多くの方々が命を落とし,被害をうけた東北。震災直後は,『生きて学校に通い,友だちと学べる』ことがどれほど価値のあることかを,石巻の学校関係者は味わいました。だからこそ,震災前に戻るのでは足りない。震災より一歩前に進まないと,多くの方々に申し訳ない。」

     そんな中で,その方向性を示してくれたのが『学び合い』の「一人も見捨てない」と,学級ファシリテーションの「幸せな子ども時代」でした。

     まさに,一人でできることではないから,「みんなで」であり,お互いに「エンパワーし合う関係づくり」を通して長く長く続けていくしかないことです。

     そんなことを思い返しながら,舞台上のせいこさんとあべたかさんを見ていたのでした。確実にお二人とお二人につながる本当にたくさんの方々は東北を支えるベースをつくってくれている,と感じるのです。

     もちろん,これは「私の」見える世界,物語。違う方には違う見える世界があるし物語があります。だからこそ,その世界・物語を対話を通して共有しましょう。そして,それぞれの「一歩前に」を実現するイメージ。

     私の「物語」の軸は震災。それはたまたまその当時,石巻で学校の教員をしていて,大事な方を失い,お世話になった地域が大きな被害を受けたから。他者には他者の物語がもちろんあります。

     物語の共有。エピソードの共有。情景の共有=情報の共有。

     西川先生の講演は,教育フォーラムとして,ぶっ飛んでいました(笑)。でもそこには西川先生の物語,エピソードがあるから,説得力があるし,何よりも迫力がありました。だから参加した方々の中には

    「現実的にその「ぶっ飛んだ」世界をイメージして学校や教室,地域を見ていく必要があるんだな…」

    と伝わった方もいるでしょう。

     無理だと思うことも,みんながその気になればきっとできそう。そんな風に思います。

    「楽しいクラスをつくりたい?できるんじゃない?みんなが一人残らずそう思えばできるよ。それぞれがそれぞれの『楽しい』って何か話したり,楽しかったら『何で楽しかったのか』,楽しくないことがあったら『何で楽しく亡かったのか』を話したりしながらやっていけば。少なくとも前には進めるよ」

     そんな風に,子どもたちには言ってきましたし。たぶん,それって何でもそうだと思うんですよね。

    「みんなでやればなんとかなる」

     一人一人の強みを活かす,活かせるような場とプロセス」をつくる。

     やっぱり,『学び合い』×ファシリテーションになった』笑

     「ここまで来た。さあ,次いこー」

     私の,そう,私の物語は次のページに入ります。