十人十色・宮城

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 今年度からは全校児童5人の学校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでみたいと思います。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを計画中です。
  • 2017-05-20

    「神輿は一人じゃ上がらない。でもみんなとなら神輿は上がる」

    08:57

     雄勝小学校・中学校では,開校初年度の今年,地域の複合体験施設モリウミアスhttp://moriumius.jp/にもご協力をいただきながら「生活科・総合的な学習の時間」の新しいカリキュラムづくりに着手しています。今まで小中4校それぞれの取組はあったのですが,統合し地域に唯一の学校となったこと,新しい場所に校舎が建つということ,小中9年間を通した教育課程となることなどを踏まえ,カリキュラムを再編する必要があるからです。

     事前に,基本的なプランはつくってはいましたが,それはあくまで机上のものですから,実際に運用するとなると当然修正や変更も出てきます。プランを考え実践し,また修正し・・の新しいカリキュラムづくりを目標にした,教師にとっても「総合的な学習の時間」になってきます。

     さて,先日はモリウミアススタッフの方に学校まで来ていただき,一緒に話し合いを行いました。

    目的は以下。

    ① 質疑応答をしながら年間プランの見通しを共有する。

    ② 5月末の体験活動プランを練る。

     ホワイトボードを正面に,半円形に集まりながらの対話の時間。でてきた意見やつぶやきは,ホワイトボードに書いて可視化します。

    「どんなことを,子どもに味わわせたい?」

    「それは,なぜ?」

    「どんなことができそう?」

    「どんなイメージ?」

    などなど。

    「こういうものは,あるんですか?」

    「こういうことは可能ですか?」

    という具体的なことも。

    「分からない」ということが不安になるのは子どもも大人も同じ。

     一つ一つ,聞きたいこと確かめたいことをその場で解決できる場です。

     5月の体験活動についても,具体的なイメージが固まりました。スタッフの方とも教職員も時間をとって話すことができました。モリウミアスに「お任せ」するのではなく,協働して活動を創る,そんなスタートにつく時間となったと思います。


     雄勝小学校にとって,モリウミアスは強力なパートナーです。なぜか。それは,雄勝小学校の教育目標とモリウミアスの目指していること,理念,考え方の方向が同じだからです。

    (以下モリウミアスのパンフP4,5より)

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    1 モリウミアスでの学びの教材,それは雄勝町です。

    2 雄勝で暮らす人々と豊かな自然をとふれあうことで,モリウミアスに滞在する子どもたちの未来が拓けるきっかけをつくりたい。

    3 新しい教育のカタチを世界に発信したい。

    4 雄勝復興に役立てたい。

    5 それらを通じて,豊かな社会をつくることが,モリウミアスの願いです。

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     目指していることと,方向が同じである,ということはとても大きなことです。

     学校運営の基本方針と,モリウミアスの理念。それがお互いに,きちんとした「文面」で共有できていること。それはつまり,イメージを共有するための,「共通言語」をはじめからもってるということ。ここから,始めることができるから。迷ったら,ここに戻ることができるから。同時に,その「共通言語」のイメージをどんどん共有いていくこと,目の前の子どもたちの姿,様子,エピソードをため込んでいくこと,それを,「みんなで一緒に」やっていくこと。その先に,学校教育目標もモリウミアスの願いも,あるような気がします。

     「神輿は一人じゃ上がらない。でもみんなとなら神輿は上がる」まさに,そんなイメージ。お互いに前に進む,そのスタートラインに今たっている,とすると嬉しいし,振り返った時に

    「あの日がスタートラインだったね。」

    と思えるようにように,これからしたい。