十人十色・宮城

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 今年度からは全校児童5人の学校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでみたいと思います。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを計画中です。
  • 2017-04-10

    「温故創新」

    06:10

     小中併設統合新設校スタート。

    始業式の中で,校長先生が子どもたちに伝えた言葉。

    「温故知新からの温故創新。一歩前に,創り上げるということ」と話された。この言葉は,最初の職員会議において職員全員に伝えたことと同じ。

    「今までの雄勝小,大須小。雄勝中,大須中の歴史を引き継ぎながら,新しい雄勝小・中学校の歴史をこれから創っていく」ということ。「今まで」に固執するのでもなく,かといって「今まで」を捨てる訳ではない。「今まで」をベースにしながら,「これから」をていねいに創っていく,そういうことだとおもっている。

     一人一人に育ってきた歴史,背景や経験,環境が違うからいろんなことが違うのが当たり前。価値感や考え方も違って当然。それが学校の統合,となると,その一人一人の様々な違いに被さって,学校文化の違いやら地域性の違いやらで,極端なことを言えば「異文化」が混じり合うようなもの。そこに,本校のように小学校と中学校も校舎一体となると,さらに。


     「温故知新からの温故創新」。「今まで」をベースにしながら,「これから」をていねいに創っていく」このことは,子どもたちも教師,地域の方も含めた大人も大事にしたいことだなあ,と思う。決して急がず,丁寧に。

     丁寧,とは,私にとっては「聴き合うこと,対話すること」。この間,それができたときもあったができないこともあったように思う。反省。

    「それもあるけど…。川って,一つの方向にしか流れないじゃない。山の方から海の方にって,目の前を通りすぎちゃたものは,もう二度と戻ってこないでしょ。なんかね,それよりも,ゆーっくり,波が来て,引いて,潮が満ちて,引いて…。そういうほうがいいなあ,って」(重松清:「ポニーテール」より)

    波が来て,引いて,潮が満ちて,引いて…。そんな感じで,ゆっくりと丁寧にコミュニケーションを図っていく感じ。そういえば,そんな風にして地層もできるんじゃなかったっけ?急流では,小さな砂や小石は押し流されて,削られて行くばかり。

     そうか,「温故創新」は地層を積み上げるイメージなんだな。