次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2016-12-29

    やってみてわかること

    08:34

     勤務校は,来年度お隣の学校と統合し,新設校としてスタートします。

    お隣の学校,といっても先の大震災で大きな被害を受け,私の勤務校から30㎞近く離れた所にある仮設校舎です。

     今は,次年度の教育計画づくりがスタートしています。

    私は教育課程を編成する担当になっています。Excelが使えないとなかなか苦しい,らしい…。実は私はExcelがよく分からない…。


     ということで,年末の2日間,統合先の学校の職員室に「出向」して,そこの教頭先生,教務の先生と一緒に相談しながら次年度計画を詰め,時数のカウントなどをさせてもらいました。お二方ともよく知った方なので,よかった…。

     

     Excelについて教わりながら,なんですがこれがまた,ある程度は

    「ふんふん…」

    と分かっても,あるレベルを超えるとまるで宇宙語です。耳で聞けても脳内ではつーーーーー,です(笑)

    「??????」

    って感じ。


     それでも,丁寧につきあってくださったり,うまくいかないところは手助けしてもらったり,代わりにやっていただいたり…。本当にお世話になりました。


     最後の集計の時数がぴたっと合わなくて,またその原因を探るのにすったもんだ。

    「な,この作業,なかなか苦労すっぺ?こうやって,今までの教務の先輩方も苦労して教育計画のこのページ,つくってきたわけよ。だけども,学校が始まってみるとこのページを見ないでいて『あの時数はなんでしたっけ?』なんていう人もいるわけさ。『そこに書いてあっペ!』って思うこともあるさね~笑」

     たしかに。当たり前にあるようなものも,そこには様々な人の思いや苦労があるのだなあ・・・・。頭では分かっていたような気になっていたけど,自分事になってみると,身にしみます。


     結局2日間,最後は夜の9時近くまでつきあっていただきました。

    本当にお世話になりました。




     

    鏡をみる

    07:37

     先日,散髪にいきました。

     その時に映っていたテレビではハワイの日系人のおばあさんが出ていました。

    (60代くらいかな)

    と思っていたら,なんと80歳も半ばとのこと。


    「ええ!若い!」

    と言っていたら,床屋のご主人が

    「外国の人は着るものがわかいっちゃ?ほれ,色だってピンクだし。着飾っていると若くなるんじゃない?」

    と。そして

    「あー,そういえば,この業界(理髪業)も,若い人多いよ。毎日鏡みてっちゃ?たぶん,それって関係あると思うんだよねえー。お客さんと一緒に毎日鏡ずっと見てるもの。おらだって,本当の年齢から10は若く見られるどー」

    と。


     な,なるほど…。


     「毎日,鏡見たほうがいいよー」

    と。

    「鏡を見る」

    かあ。

     外見も中身も,客観的に見ることを意識しないと,どんどん古くなってしまうかもなあ。

     

    2016-12-25

    近江さんのインタビュー記事から

    09:11

     近江さん(石巻日日新聞社社長・『学び合い』フォーラム2016in宮城のシンポジウム登壇者)の過去(2012年)のインタビュー記事を発見。

    その中にあった言葉。

    @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

    (子どもたちに伝えたいことは)

    「まず,石巻を大好きになって,そして,人も大好きになってその人たちが喜ぶような地域になるように,それぞれの好きなこと,得意なことで,一緒に町をつくってほしい」

    @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


     大好きになるには,何が必要かな?と考えます。

    今のところのわたしの「こたえ」は,思い出。

    楽しい思い出。

    うれしい思い出。

    「石巻」をいろんな言葉に置き換えられます。

    「クラス」「学校」「職員室(職場)」「地域」…「日本」「世界」。

     楽しい思い出,うれしい思い出になるのは,「成功・失敗」とか「勝ち・負け」とか「合格・不合格」とかそういうことではないと思います。短期的には,そういうことが,「楽しい思い出,うれしい思い出」にならないこともあるでしょうが。

     「楽しい思い出,うれしい思い出」につながる根っこは,自分も大切にされ,相手も大切にできた,そんな経験なんだと思うんです。具体的に言うと,「聴き合う関係」ができること。

     それは,決して相手の言うことを丸呑みすることではなくて,一致点を探る努力を続ける,ということ。自分も相手も両方大切にするということ。そういう関係ができると,遠慮無く「それぞれの好きなこと,得意なことで」助け合い補い合いながら,クラスだったり職員室(職場)だったり,学校だったり,地域だったりがつくっていけるんじゃないかな,と思います。

     でも,「聴き合う関係」が構築されるには時間がかかります。その時間が待てなくなると,「聴き合う」ことをすっ飛ばして,権力や数や声の大きさや,暴力,いろんなことで進めてしまいます。時には「民主的」「効率的」という言葉のマジックをまとうこともありますよね。

     世界で起こっていることも,地域で起こっていることも,教室で起こることも,根っこの根っこは同じではないかな。

     だから,教室,学校の在り方は大切だと思うんです。そして,そのモデルになる職員室がとても大事だと思っています。

    2016-12-24

    「遊び」でもあり「学び」でもあり

    09:34

    学び合い』仙南の会に参加しました。

    学び合い』の考え方は「一人も見捨てない」。

     この言葉が表す意味を自問して,その時の状況や環境に応じて一人一人が自分の判断のもと行動し,集団としての最適解を探ることなんだろう,と思います。

     最終的には,「自分で自分を見捨てない」。


    やれることがある自分

    好きなことがある自分

    人の役に立つこともできる自分

    自分の持ち味,強みを感じられるように。


    子どもたちには,そんなことを毎日毎日,ちょっとしたことでいいから実感できる時間を少しずつ積み上げていってほしい。

    私たちのすることは,

    「それでOK!」

    と後押しをしていくこと。


    「自分の持ち味ってどうすると分かりますかね?」

    と話したら

    「遊ぶことかなー。いろんな経験をすること。」

    と。


     だね。好きなこと,やりたいこと,自分で決めたこと,は夢中になれる。夢中になれれば,それは「遊び」でもあり「学び」でもある。どっちでもいいことなんだね。

     解放していくことと「好き勝手」は違う。

     そのバランス感覚も,「みんな」で考えることなんだな。

     その中で,「一人も見捨てない」「自分で自分を見捨てない」を考えたいですね。

    2016-12-16

    教師が一緒に「学習者なる」

    06:37

    教師と子どもが一緒に学ぶと言うこと。

     教師も子どももお互いに

    「勉強になたね!」

    「そうだったのかあ!」

    「初めて知ったね。」

    「いいことに気がついた~」

     そんな感じで毎回の授業や毎日の学校生活がおくれるといい。

     本校は小学生で全校5人しかいません。

     少ない人数なので,

    「なるべく多くの人とかかわりながら,刺激を受けながら学べるといい。」

    「多くの他者とかかわりながら学ぶ経験を積ませたい」

    と思って,子どもたちに書き上がったレポートを友達以外にも,併設中学校の先生も含めて読んでもらう活動も入れていました。

     ところが,実はそれが子どもたちにとっては,予想以上にプレッシャーに感じられていたようでした。

    「先生,その,レポートを読んでもらうのってけっこうきついんですけど…」

    との告白をうけました。


     私も「善意」のつもりだったので,少々気落ちもしました。これをどう考えればいいのか,職員室の仲間とおしゃべりしたり校外の仲間と話したりしました。

     結論は…

    「教師が,評価者になっている。子どもたちにとっては,回ってレポートを読んでもらうのは,楽しい活動というよりも『評価者』が増えていただけじゃないのか?」

    ということ。確かに,

    (これ,説明しても,先生は知っていることでしょ?)

    と思うことを説明するのは,楽しくなさそう…。自分の身に置き換えてみれば明白でしたね。

    「だったら,多様な教師が関わる場面を「評価」の場面でなくて,別なところにすればいいじゃん。」

    とのことに。教師が一緒に学ぶ,一緒に考える。自分が知っていることが相手の役にたったりするとうれしい。「ありがとう!」

    とか

    「へえ!そうなんだ!」

    とか。

     そしてそれがあると,他者からも学べる土台もできる。


     で,今やってみているのが,ゲスト教師を招いてのフリートーク。

    例えば,社会科「県内の特色ある地域のくらし」


    ①ピックアップされた地域を紹介するDVD(10分程度)を子どもたちと教師で一緒に視聴する。(今回は「仙台光のページェント」)

    ②サークルになってフリートーク

      「見てどうだった?」(発散)

      「心に残ったことは?」(収束)

      「これからどうしたい?どうなるといい?」(活用)

      私は,それを聴きながらホワイトボードに可視化していく。

    ③最後に一人ひとことずつ。


     この,教師が一緒に「学習者なる」構成はけっこういい。教師が単なる評価者になるのではなく,共に学ぶ仲間になる,という感じ。

     

     子どもたちも

    「今度は,「気仙沼フカヒレ」だね!」

    と楽しみにしてくれているよう。


     子どもと教師が学びのパートナーになる,ともに学ぶことを大事にする,教師が学び手の先輩になる,そんなイメージでやれたらいいなあ,と考えている。

    2016-12-15

    みんなで次に。

    06:26

    2学期の総合最終回。

    http://kodomokisha.net/kodomoshinbun/

    記事づくりにチャレンジした「石巻日日こども新聞」を,発行元のキッズ・メディア・ステーションのOさんと読み合いながらの振り返りの時間。


     一案最後には,みんなでサークルになって「しるらないカード」で

    「2学期の総合,どうだった?」

    で振り返り。

    http://www.pajapan.com/portfolio/shiruranaiset/

     その中で,一緒に授業をしてきた担任の先生の言葉が特に心に残りました。

    彼が選んだカードは2枚。1枚は,石が積み重なったようなイラストのもの。もう一枚は,マインドマップのブランチのようなイラストのもの。

    「先生は,今まで,勉強というのはこの図のように積み重なっていくものだと思っていました。練習して1つのことができるようになってから,また次のこと。みたいな。でも,今回の皆さんの取組を見ていたら,こういう(ブランチ)やり方もあるんだなあ,と感じました。1つのことからいろんな発想を広げていく,1つのことからいろんなアイデアを広げていく,そんな学び方もしりました。」

    というような中身。私たちもお互いに学び合ってきたのかもしれません。


     子どもたちはもちろん,先生たちも,Oさんも一人一人が,

    「やってみてこうだった,こう感じた」

    を交流する時間。なかなか貴重でした。

     中に一人,なんと言っていいか迷い「パス」した低学年の子もいました。次の活動の時には,そこを乗り越えられるようなサポートをみんなでしていこう,というチャレンジも3学期に持ち越しです。


     さあ,次に進みましょう。

    2016-12-14

    「みんなの学校」

    06:22

    現在の勤務校は,来春別の小学校と統合することが決まっています。現在,新校舎を建設中。

     震災の影響で,まちが大きな被害を受け,多くの住人が他地域へ移住したり仮説住宅住まいを余儀なくされた地域での新しい学校となります。

     統合しても,小学校で全校20人程度出のスタートになる予定です。併設される中学校を併せて40人ほどでしょうか。

     へき地の新設校です。

     昨日,所用があり統合相手の小学校に伺い,教頭先生・教務の先生とおしゃべりをしました。

    「新しい学校,しばらくして閉校,なんてことにしたくないよね。」

    「そこに住んでいる人が,ほとんどいない状態だから,その危惧もありますよね。」 

    「よその地域からでも,おらほに通いたい,っていうくらいの学校にしたいね。」

    「そうですよね!」

    「よその地域からでも通いたい,と思えるような学校にすることもそうだし,スタート時の20人が『遠くてもここの学校がいい』『ここの学校に通い続けたい』,そう思えるような学校ですよね。」

    なんていう話をしました。



     「通いし,バス通学が大変だから近くの小学校に転校しよう。」

    ということだって十分考えられのだから。

    「バス通学で遠くても,引き続いてこの学校に通いたい。」「通わせたい」

    と子どもや保護者が思えるような学校づくり。

     私たちは,本当の意味で魅力的な学校をみんなでつくる必要があるのです。

    誰にとっても,居心地が良くて学べる学校。

     その場合の「みんな」はまずは「教職員」「子どもたち」「地域の方々」「行政」かな。

    「みんなの学校」を本当に目指す必然性があるのです。

    2016-12-06

    学習を通して

    06:28

    理科単元のまとめレポート。

     しあがったら

    ①自分で声に出して読んでみる。そして修正箇所を修正

    ②完成したレポートを使って私に説明(練習の位置づけ)

    ③レポートを読んでもらいたい(説明したい)相手を2人程度を決め,説明しに行く。

    (例えばAさんは小中の校長先生に、Bくんは小中の養護の先生に)

     読んでもらいたい相手は友達を選択してもいいのだけど,レポートを作成する段階でお互いに結構話し合っていたので今回は大人を選択。



     レポートと一緒に教科書を持っていき、

    「説明しながら教科書の図や記述が使えるようにしよう」

    というチャレンジも併せて。

     レポートの中に簡単な図示もしてあるのだけど,それで足りない場合や再確認が必要な場合,説明しながら新たな話題が出た場合など,もう一度教科書が使えると便利なので。


     小学生は全校5人。へき地校のよさを活かして,全員で子どもたちのがんばりやよさ,学習状況を知り,それぞれの立場でサポートできる関係を学校の中につくりたいと思う。いろいろなメンバーに、子どもたちの学習のがんばりをしってもらい、励ましてもらえるような環境設定・人間関係づくりも視野に入れて。


     以前、Aさんがマッチをするのをチャレンジしたときのエピソードを校長先生に話していたので、校長先生はレポートを読みながら

    「マッチもすれるようになったし,アルコールランプも使えるようになったんですね。」

    と,Aさんのがんばりを認め励ましてくれていた。

     B君は中学校の職員室で、養護の先生だけでなく理科の先生にも読んでもらったようだ。こんなふうにいろんな方々に彼らの学習のがんばりを知ってもらい、「けっこうやれている自分」を感じてくれればいいなあ、と思う。

     レポートを読んでほしい人,かかわりを深めたい人を、学習を通してどんどん自分で広げていけるようにサポートしていきたい。

    2016-12-04

    満足する時間を

    12:16

    「もう慣れてきたから、この時間に書ききることができる?」

    そういうチャレンジ。

    受け持っているのは理科と社会。単元のまとめにはレポートを書く,みたいなかんじでやっています。



    「書ききれなくても、宿題とかにはしないけどね〜。書き切れるようにチャレンジしてみてね」

    と伝えます。

     そういう一言って実は重要なのではないかと思っています。

    「終わらないと、宿題なのかなあ…」

    という心配のもとでのスタートはやっぱり残念な感じがします。

    書き切ることが目的になってしまうと,それはそれでつまらないし。

    「よっしゃ,この時間に書き切る」

    のは子どもたち自身の課題。 書かせる,のではないですよね。

     もちろん書きれるようにサポートするのは,こちらの役割。

    「書ききれなかったら、続きは今度ね。」

    と言ってもそれでパフォーマンスが下がるわけではありません。


     むしろ、今日はパフォーマンスがさらにアップしています。時間をかけて自分が満足できるものが書けたら,それはそれでOKでしょう。


     「ねえ,この場合,こう書くのとこう書くのとどっちがいいと思う?」

    「あ,なるほど,ありがと!」

    なんて言いながら書いている二人を見ています。

    「20年後の君たちも,きっといい大人になるね~。」

    と言いながら。

    満足する時間をみんなでつくる,少しずつ積み上げていくチャレンジ,ということかなー。

    2016-12-01

    「安全運転」

    17:40

     今朝のラジオ。

     ゲストは風見しんごさん。

    風見さんは,交通事故で娘さんを亡くされた。


    お話を聞きながら,いたたまれない気持ちになった。


    「安全運運転だ。」

    そう思った。



     午後から,近隣の学校が集まっての研修会。

    車椅子バスケットボールの強豪チーム,宮城マックスの監督さんや選手をお招きしてのもの。宮城マックスはパラリンピックの日本代表選手なども輩出しているくらいのチームである。

     研修会の中では,実際に競技用車椅子に乗ってみたり,実際にゲームにチャレンジしたり,という「楽しい」時間もあった。実際に体験してみて,その競技がぐんと身近になったり興味が湧いたりすることはすることはあるなあ,と感じ体験のもつ魅力も味わうことができた。


     でも,実は印象的だったのは,閉会式のときのこと。短い時間ではあったけれど,選手の方にむけての質問する機会が与えられた。ある方が

    「車椅子バスケットボールとの出会いは?」

    「苦しい練習をやり続けるパワーはどこから?」

    というような質問をされた。

     

     「中,高とスポーツはしていたんです。高校の時にバイクで事故を起こしてしまって。それで車椅子の生活になりました。それから,宮城マックスのチームのことを知って…」

    「そこで活躍している先輩たちの姿をみて,よし私も,と感じた。試合に出たい,勝ちたい,なるべく上位を目指したい,そうやりながらの今です。」

    「目標に向かってやっていると,次の目標が見えてきます。だから,辛いこともあるけれどやってこられた。」

    と。


    (あ,交通事故だったんだ。)

    研修中,自由自在に車椅子を操りプレー-する選手の方々の姿に魅了されこそ,そこまでの背景にはとんと意識が向いていなかった自分に気がつかされます。それぐらいプレーがすごかったし,生き生きして自信にあふれているように見えたから。

     もう一人の選手の方も,また同じように交通事故で,と話しておられました。


     この選手の方々の努力や頑張りを子どもたちに話して伝えて「目標をもたせる」とか「目標を貫かせる」とか「がんばらせる」じゃ,ない。


     車椅子バスケ,子どもたちの学習指導その他。やることは違うけれど,「しっかりやりなよ,自分」ってことなんだと思う。

     

     人に「がんばれ」というんじゃなくて,自分が「がんばる」にならないとね。やることは違っても。

     大人が真剣にやらないと,子どもたちの前にエラソーなこと言えないもの。

    なかなかうまくいかないことがあっても,ね。


     そして,安全運転,だ。