次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2016-07-03

    学校図書館

    09:30

     先日は,「第2回せんなん図書館&図書室をもっと活用し隊の会」に参加した。

     この会は,教室『学び合い』フォーラム2016の準備プロセスの中でつながった,主に図書館・図書室関係の方々との会。こういう広がりが生まれることがうれしい。

     様々な気付きをいただいた。参加された方々は小中教員の他に図書館司書の方,大学図書館勤務の方。立場の違う方々との情報交換はやはりいい。

    「図書館とは,バランス」という言葉が印象的。図書館は「読むところ」でもあり「集うところ」でもあり「調べるところ,学ぶところ」でもある,ということ。

    「どれかの機能に特化することはむしろマイナス。そういう意味でバランス。」

    とのこと。

     図書館の特性は「本があること」「整理されていること」「一覧性があること」。そこを軸としながらのバランス。


     文科省の「学校図書館の位置付けと機能・役割」には

    ○児童生徒の「読書センター」としての機能

    ○「学習・情報センター」としての機能

    ○教員へのサポート機能

    ○その他の機能(ア 子どもたちの「居場所」の提供 イ 家庭・地域における読書活動の支援)

    が上げられている。

     学校図書館が学校の中心(センター)にある位置づけ。実はこれはデューイ「学校と社会」にもある考え方らしい。となるとかなり昔からそういう考えはあったということ。様々な情報が整理され集まっているところが学校図書館であるから,当たり前と言えば当たり前である。

     ところが実際の学校図書館はどうか?という話をしたのだが,昨日の参加者の話からは

    「廊下の突き当たりにある」

    「行こうと思わないといけない位置に…」

    などなど「センター」とは言えない現状が多い。

     

     読書を初めとする本の活用はそもそもパーソナルな学習活動。一斉指導を中心に考えたときには馴染みにくい面がある思う。そんなことも関係しての今の「位置」かな?とも感じたりした。

     文科省の位置づけと異なり,学校図書館の校内での「地位」は高いとは言えない。図書館長という役職は聞いたことがないし,図書館主任だって他の「重要な」役職との兼務であることが多い。職員会議でも「生徒指導」とか「校内研究」とか「保健室から」「事務から」という項目はあっても「図書館から」というのは,そういえば聞いたことがない。図書館を専門に管理・運営する人がそもそもほとんど(まだ)配置されていないところにも表れている。

     とはいえ,

    「司書さんが配置されていないから仕方がない。」

    と言っていても仕方がない。できることは何か?

     そうか,図書室で授業をすればいいのか,と。前任校でも図書室でよく授業をしていたけれどそれは「大きなテーブルがあって,作業しやすい」とか「大きなホワイトボードがある」とか,「じゃまなものがない」「広い」(笑)みたいな理由。今は,極小規模校だから,全校相手に授業をしても5人。場所が重なることもない。併設中学校と重なったとしても,むしろ好都合。ならば,そこで授業をすればいいのか!と。資料はそこに集まっているし,パソコンもある,いろんな人が使う場だから多様な人とも関わりやすい。

     小規模校でなくても,図書室で授業をする頻度を上げることで,教師の授業に対する考え方も,子どもたちの学び方も当然変わってくるだろうなあ,と思う。

     「図書館を学校の中心に」は,位置的な中心だけで無く意識の中心に置く,ということだなあ。それなら,その気になればできること。