次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2016-02-27

    学習参観

    07:31

     昨日は学習参観日。

     ここのところ,参観日には今学期の子どもたちの日常生活(学習,行事への取組,休み時間の様子など)を取りためた写真をもとにムービーをつくり,親子で振り返りをする,みたいな感じにしています。

     教室の空気感,というか,なるべくリアルに保護者の方々に子どもたちの毎日の息づかいを感じて欲しいと思うから。そして我が子が多くの友達に力にもなっているし,多くの友達からもサポートしてもらっているんだなあ,と実感してほしいからです。

     ムービーを見ながら親子や友達同士でにこやかにおしゃべりする姿もなんか温かい。

     その後の懇談会では,あるお母さんから

    「こんな風に毎日,友達と仲良くいろんなことをしながら過ごせているのはうれしい。こういう経験を今のうちにできていることが安心。」

    みたいなことを言っていただきました。素直にうれしい。

     「この子たちが30才や40才になっても,この仲間といつでも屈託無く話せる,そういうことを思いながらの毎日です。」

    「これからも,新しい仲間を増やしていける,そういう練習を毎日の学校生活で行う,というイメージです。」

    と伝えました。




     

    「もう,家でやってきたよ!」

    07:18

     円の性質を使って,二等辺三角形をかくのが昨日。今日は正三角形

    「先生,もう家でやってきたよ!」

    とはA君。

     昨日もだけど,既に家で予習してかいてきている。

    「おお,いいねえ。じゃあみんながかけるようによろしくね!」

    と声をかける。

     A君は,それほど算数が得意な方ではないけれど,こういう準備をしている姿は立派に「算数が得意」という部類になるよねえ,そういっていいよねえ,と思う。

    2016-02-21

    優しさ

    07:39

    NASAより宇宙に近い町工場

    NASAより宇宙に近い町工場

    「この不景気な社会人必要なのは、優しさと憧れです。この二つを持っていると、絶対に食いっぱぐれません。

    なぜなら、優しさがあると、ひとの苦しみや悲しみを知ることができるからです。そうすると、その問題を解決するしたくなります。問題というものは、必ず新しいビジネスの種になるんです。人の悲しみにも苦しみにも気づくことができない人間は、新しい仕事を見つけ出すことができません。」


     なるほどなあ,と思いました。

     学習でもその他のことに関しても,誰かが困っていたときにさっと手伝ったり声をかけたり,クラスの全体に声を掛けたりできる子がいます。

    (そっかあ,そういう子は「優しい」んだあ。)

     当たり前のようですが,妙に納得です。誰かが困っているサインにとっても敏感で,すぐにその問題の解決に動ける人なんだなあ,と。

     もっとも,「誰かが困っているサイン」に気がつくことができてもなかなか行動に移せない人も(躊躇して,とか,そのなかの関係性の問題で,とかいろいろあるでしょうが)いるし,「誰かが困っているサイン」に気がつけない場合もあるでしょう。

     すべての人にとって,「誰かが困っているサイン」に気がついて行動に移せることは,やはり自分のためでもあります。大切なのは,そのための経験・練習を毎日の学校生活の(もちろん授業を含めて)中で,繰り返し繰り返ししていくことなんだなあ,と思うのです。

     学校だからできること。

    2016-02-20

    感謝です

    09:07

    磁石とか,豆電球とか,ゴムとか,風の力とか,そんなのを使ったおもちゃを作って楽しもうよ。」

     そんな感じの投げかけでスタートした理科。あとは勝手に彼らがあれこれする時間。

     磁石や輪ゴム,カラー厚紙はあったのですがそれ以外は特に準備はしていなくて…

    (あら,どうすっかなー)

    って思っていたんですが。

     それは結果的に子どもたちが職員室にお願いしてもらってきたり,理科室で

    「あ,ここにあった。使っていいですかね?」

    みたいに見付けたりして,まあそれはそれでたくましくやってくれました。OKかなあ。


     私は結構,

    職員室にお願いに行ってみたら?」

    とか,

    「Hさん(業務員さん)なら,分かるかも知れないよ。」

    なんて,いって行かせたりもするんです。いろんな人と関わりながら学ぶという経験を積ませたいからなんですが。

     算数や社会なんかでも,よく

    「このページ,コピーしてもらっていいですか?」

    なんて子どもたちが職員室に行ったりもします

     職員室の先生方も,仕事の手を休めて子どもたちのお願いや相談に乗ってくれています。子どもたちが

    「○○先生にコピーしてもらった!」

    とか

    「○○さんが教えてくれた。」

    「○○さんからもらった!」

    とかうれしそうに教室に帰ってきます。


     職員室の先生方,いつも快く応じてくれていて感謝です。

    2016-02-18

    さすがだなあ。

    20:45

     社会科の「古い道具と昔の暮らし」の学習中。火鉢のような金属製の「もの」をしげしげと見ていた男子数人。

    「ここになんか字がある!なんて書いてあるんだ?」

    という話題に。本体に止めてある商標?のようなものに注目しています。なにせ古いものなので,なんと書いてあるのか分かりません。それでもあきらめない彼らは,字が書かれている部分をこすったり洗ってみたり。うすぼんやりと何となく書いてある字が見えてきました。「和久焜?」(?はよく分からない字)漢字も旧字体かつ複雑でよく分かりません。


    「なんて読むんだ??」

    子どもたち。私も

    「どらどら,見せてみ」

    と読もうとしましたが,分かりません。

    「うー,気になる~」

    という彼ら。それで私は

    「私じゃ分からんなあ。これが読めそうな人,どっかにいないかなあ??」

    「校長先生なら分かるんじゃね?」

    子どもたち。そういうので,私もなんだかおもしろくなってきて,

    「お,じゃあ聞きに行っておいでよ~」

    と送り出しました。

     そこで彼らは

    「じゃ,校長先生に聞こう!」

    と校長室に。


     10分ほどして戻ってきた彼らは

    「校長先生も分からないって。」

    と。それは仕方がありません。そもそもなんと書いてあるのかすらよく見えないのですから。

    「そっかあ。そうだよなあ。校長先生の時代よりもきっともっと前だよ。これ。それに字がみえないもんねえ。」

    「でも気になるね~」

     しかし,それから20分ぐらい後。校長先生がやってきて,

    「みなさん,分かりました!それは『こんろ』です。インターネットや,校長室の大辞典とか,それから校長先生の少ない知恵を駆使してついに分かりました!!それは『和久焜爐』。和久,はたぶん会社名ですね!」

    「おおー!」

    「そっかあ,だからなんか鍋とかおけそうなんだあ。」

    「空気孔もあるしね-。

     

     そして,校長先生を囲んで記念撮影。

    「イイェーイ!!!」

     朝会などで子どもたちに「出会い・発見・チャレンジ」を大切に!と語る校長先生。 まさに「出会い・発見・チャレンジ」のモデルを示してくれました。いやあ,すごい。

     「出会い・発見・チャレンジ」がぐんと子どもにしみた出来事でした。

    いやあ,すごい。さすがです,校長先生!

     あー,おもしろかった!(^^)

    2016-02-14

    「学力とお金と笑いは大事なんだよねえ」

    08:54

    学力とお金と笑いは大事なんだよねえ。大人になった子どもたちを見ていると,ホント,そう思う。」

     今まで多くの現場を見てきたし,今も学校現場にかかわってくださるとおしゃべりしている中で,私が拾った言葉。

     学力の捉えは,まあいろいろあるでしょうが,単純に言えば「勉強ができる」ということでしょう。(「勉強」が指すものは,それこそ個人によって様々かもしれません。)


     ああ,自分は結構やれている,前に進めているという成長実感だったり。学校でお金は稼げないけれど,友達からの「ありがとう」とか「すごいね~」とか笑顔という承認の言葉や態度。そしてみんなでいつでも笑いあえる良好な関係。

     そんなことを,毎日の日常の中で,ちょっとずつ積み上げて行くことを大切にしたいなあ。うん,ちょっとずつがポイント。

     それを普通に保持していくこと。特別になってはむしろダメかな。どこかに圧がかかりそう。ゆっくりゆっくり。

     別に「すごい」クラスじゃなくても,

    「なんとなく楽しい」

    「まあ,やなこともあるけど,まあ毎日がそこそこ楽しいよ」

    それくらいでいいかなーって思ってしまうし,そのくらいの方がいいじゃない?って実は思っている。

     でも,教師としては,彼らが大人になったときのことはちゃんと考え続けている必要性は,うん,すごく感じるんですよね。

    2016-02-13

    全校ホワイトボードミーティング

    11:40

     体育館の長机上にならんだ90㎝×60㎝ホワイトボード24枚。全校によるホワイトボードミーティング練習。縦割り班を3分割した班ごとに分かれています。1~6年生の混合。そちこちで,異学年での話し合いが行われています。ほぼ初めての1,2年生がいてもなんとかやれることが,案外すごいことかもしれません。講師はちょんせいこ先生。

     5,6年生はしっかりと立ち,下級生を見守ってくれています。だから下級生も安心。上級生の目が温かいのが本当にうれしい。身をかがめて1年生の話を聞いている5,6年生。すてきだなあ。ファシリテーターとしてすくっと立ってくれているのが,単純にうれしい。


     「1年生や2年生もいるのに,こんなに落ち着いて話し合いが続けらなんて,この子たちすごいなあ!」

     「上級生も立派だけど,実は3,4年生がしっかりしているから1,2年生も参加できているんだよ。5,6年生だけでは場をホールドできないからね。」

     会場全体を一緒に俯瞰しながら,せいこさんが私に伝えてくれます。

    「なるほど,そういうものか。」

    と。言われてみればそうだと思うけれど,言われないとそこに思いが至らなかったなあ。そっか。3,4年生,いいじゃないか。サイドワーカーとして立派に役割を果たしているじゃないか。笑

     午後からは,せいこさんを講師に職員ホワイトボードケース会議。全員で情報を共有して見立てと改善・支援のための具体策を考えます。

    「困った子は,実は困っている子なんだよね。」

    「実は,みんなそれぞれの立場で悩んでいるんだよね。」

    「それぞれの立場でできることは何だろう?」

     教職員それぞれが,子どもたちのためになにができるか,それぞれの持ち味を活かしてなにができるか,これからどうしていくかが話し合えた,本当に良い時間でした。2時間にわたるケース会議演習でしたが,みんなであれこれ話ながらなので,あっという間に感じます。

     最後に校長先生からは

    「教師がファシリテーターになることが,必要であることを感じます。」

    との挨拶。

     学校の教職員子どもたち全員がファシリテーターとしてチャレンジし続ける,そんな学校になるといいなあ。もうその一歩は踏み出せているなあ。

     次のステップは,それを広めていくこと。学校を超えて,地域社会に広がっていくこと。それは「ホワイトボードミーティング」というよりもその「考え方」。

    2016-02-10

    なんだかうれしい

    23:29

     毎朝早めに体育館を開け,子どもたちがくるのを待ちます。

     縄跳び大会が近づく1月下旬からの毎日のこと。

     登校してきた子どもたちから順に,体育館に集まってきて,思い思いに練習をスタートさせます。

     

     そういうことを繰り返しての,今日の」「縄跳び大会」。

    上級生や下級生,保護者の皆さんに応援してもらっての今日。


     大会後は,クラスで「オープンクエスチョン」を使いながらミニホワイトボードを使ってのペアトーク。そこからの「振り返りジャーナル」

     自分ががんばったことを友達に聞いてもらい,共感してもらえるってうれしいんだろうなあ。できなかった技ができるようになったことも,たくさん跳べるようになったことも,最後までやりきれたことも,うれしいんだろうけど,友達にそれを話して聞いてもらったってことがなんともいいんじゃないないのかなあ,と子どもたちの書いたジャーナルを読みながら感じました。

     5時間目,ちょっと課題が早く終わった子が,

    「縄跳びしてきていい?」

    って聞くから

    「練習したいの?いいよ。」

    っていったら,ほとんど全員が外にでて練習を始めていました。大会は終わったんですけどね。

     教室の窓から,外で縄跳びに興じる子どもたちを見ながら,なんだかその姿がうれしい今日でした。

     

    2016-02-09

    職場作りがあってクラス作りもあるんだな

    23:56

     先日,機会をいただいて「クラス作り」に関するワークショップを担当させていただきました。

     そのために」,自分なりに今までを振り返ったり,自分の立場で行っていることをもう一度整理することを行ってみました。

     その過程の中で感じたことは

    「職場作りがあって,クラス作りがあるんだなあ。少なくとも,クラスのことだけ見ていてもクラス作りはできないなあ。」

    ということです。

     クラス作りは「誰のために」「誰がするのか」ということを考えると,やはり自分たちが職員室という場でのあり方が,そのままクラス作りにダイレクトにつながっています。

     職員室で,それぞれの教師が自分の持ち味を生かすことができ,お互いにエンパワーし合う関係性が築けていれば,教室でも教師は自分らしさを発揮できます。自分の持ち味を発揮できている教師は子どもたちの持ち味も大切にできる気がします。

     職員室の中で自分が承認されていれば,それが教室にも投影されるような気がします。

     本日,生徒指導協議会がありました。そこでは教職員3,4人でずつでホワイトボードを囲み,「いじめをうまないためにはどうだといい?」というテーマで意見交換がなされました。

     そこで出た話は,

    「私たちの職員室ってなかなかいいじゃない!」

    という,満足できるもの。(笑)

     「みんなが,気軽におしゃべりできる」

    「いろんなメンバーと話せる。」

    「困ったときには,相談できる。」

    「笑いが多い」

    「威圧しない。」

    「言葉遣いが丁寧」

    「話を聴き合う」

    「いろんな教師がいろんな子どもに声をかける,励ます」

    などなど。


     自分たちで自分たちをエンパワーできる「いい会議」でした。笑


     これって,そのままクラスに持ち込まれます。

    今の校長先生が赴任したときに会議での最初の言葉は

    「職場の風通しをよくしましょう」

    でした。

     前にちゃんと進んでいます。職場作りがあってクラス作りもあるんだな。どっちか,ではない。