次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2015-08-10

    「おもろいなー」と思える余裕

    22:37

    ある冊子でみつけた,すごく印象的な文章。

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     ひるがえって,人が『幸せにある』のはどんな時だろうか。幸せにある=両者,あるいはその場にいる人みなにとって,その他者との関係をよいものと感じること。これを,ともにある,という状態と仮にいう。子どもとともに暮らしていることが楽しい=バカで,悪で,汚くて,危なくて,うるさいということを,おもしろいと思える,ということ(「おもろいなあー」)。ともにある,とは,排除したい,と思わないこと。「違和感」を「おもろいなあー」と感じられるということ,かもしれない。「違和感」を味わう,ということができないと,相手を排除するか,または相手の現在を否定してしまう。だから,余裕(気持ちのなかのアソビ)がないときはかなり難しい。そんなとき,大人は福祉や保育や教育という言葉に逃げ込む。相手(子ども)が悪い,と簡単に言う。そして,「見る」(測る)。いまいる目の前の子どもに対する異質性を楽しむことができない。       ( 「遊ぶ」を「学ぶ」より)

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     「みんなちがってみんないい」なんて,よく言いますけど,いつでもそうかっていうと実はそうじゃないときもある。

     違和感を楽しむ,っていうのを教師がしていないと,それは子どもには分かってしまうんだよね。

     口で言っていることと,行動を一致させたいなあ。

     おもろいなあーと違和感を楽しめほうだと,わりと思うけど,余裕がないときはけっこう,出来ないこともあります。それを自覚することも必要かな。

    遊ぶように学び,学ぶように遊ぶ,を目指したい

    07:28

    1学期の総合的な学習は,近所の保育所との交流を中心においた学習でした。年間計画を作り変えることを踏まえての,新しい取組です。2学期は中心のねらいはそのままに,学習の場を,保育所向かいの特養老人ホームに移して行います。

     単学級である本校は,1学年の人数も20人くらい。少ないところは10人ちょっとです。なので,この総合の学習も今年度は3/4年合同での実施にしています。また,先輩後輩が入り乱れて学習する意義もあると思うので。3年生にとっては総合的な学習の入門期。1年先に総合を経験した4年生と一緒にやれることは,3年生にとっても4年生にとってもメリットがあります。

     1学期の学習を,保育所での4回の訪問と「信頼ベース」の第一ステップから第3ステップの流れを組み合わせました。最終的なゴールは「保育所友だち新聞をつくって,保育所の友だちや先生,お父さんお母さんに読んでもらう。喜んでもらう」です。そこに向けて,オープンクエスチョンの練習,聴きながら書くの練習,ホワイトボードミーティングの練習も3,4年生で実施。その間に,「一緒に遊ぶ」「新聞づくりに向けてのインタビュー活動&遊ぶ」×2,「完成した新聞を届け,読み聞かせ&発表,フィードバックをもらう」という保育所訪問。

     遊ぶように学び,学ぶように遊ぶ,を目指します。

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     ■子どもたちの学習の振り返り

    ○「上手にまとめていていいし,見やすくまとめていました。●ちゃんのこと,いろいろ書いていていいと思うよ。」とコメントをもらって,先生に「上手にまとめているし,見やすくまとめてくれたね。」と言われてがんばったかいがあったなあ,と思いました。●ちゃんも笑顔でよかったです。

     楽しいけれど難しかった。完成して●ちゃんが喜んでくれたから嬉しかった。●ちゃんはまだ2才だから,何が書いてあるのか分からないと思っていたけど意外と分かっていたからすごいなと思ったし,うれしかった。新聞に絵とかも描いていたから,その効果もあったと思う。次は年上の人なので,言葉遣いに気をつけて仲良くなりたいです。(4年)

    ○すごい楽しかった。うれしい。よかったなあ,▲くんをえらんでよかった。

     大変だし,字を丁寧にかかないとお家の人にみせられないから,大変だった。持っていく日が決まっているから大変。下書き,清書があるから大変だった。▲くんに「うれしい」っていわれて嬉しかった。保育所のことを振り返って,ダメなところは次の課題で頑張る。(4年)

    ○「楽しかったです。また来て欲しい」と言われてうれしかったです。■くんは,やさしいと思った。また来たいです。

     難しかった。新聞は読むのが長いからきちんと字を書いて読みやすいように作ってあげた。ぼくの取材した■君が読めるように書きました。また行きたいです。次はレベルが高いので,また行って,耳が聞こえない人に優しく読んであげたいです。(3年)

    ○「楽しかった。大好きだから。うれしかったから。」。△くんにこんなことを言われて嬉しかったです。△くんは良い子で楽しかったです。

     新聞は書くのが長かったけれどすぐに終わって良かったです。友達新聞はとくちょうとかも重要だから見なきゃだめだけど,だからいろいろ分かりました。△くんが外で遊ぶのが好きだと思います。これからは年上でも年下でも仲良くしていきたいです。(3年)

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     誰かに喜んでもらう,ありがとうといってもらえる,自分も誰かを喜ばせることが出来るし,力になることもできる。そんなことを毎日の学校生活の中で味わったりさせたいな,と思うのです。もちろんそううまくいくことばかりではなくて,反対に人を怒らせてしまったり悲しませてしまったりすることもあります。でも,それでも,「自分には人を喜ばせる力がある」って分かっていたり,周りからもそれを認めてもらえていたりすれば,失敗しても「どうしたらよかったかな,今回はごめんね」って思えるんじゃないかなあって思っています。だから学校にきて学ぶんだとも。

     保育所にいって,子どもたちの活動を見ながら他の引率の先生と話したことが印象的です。

    「なんかさ,保育所の子たちのほうが,彼らのよさを引き出すのがうまいよね。」

     本当にそうだなあ,と思いました。

     全ての子が今回の学習を「楽しかった」など肯定的に捉えてくれました。活動の場所が保育所だったこともあり,より遊びと学びが融合した環境であったからかもしれません。

     2学期は,活動のステージを老人ホームに移します。「遊ぶように学び,学ぶように遊ぶ」を,そこでもできるでしょうか。チャレンジ。

     夏休み中に,もう少しプランを練りたいです