次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2015-05-03

    「死ね,消えろ」事件 笑

    09:16

    「Aちゃんに,『死ね,消えろ』って言われました。」

    と2年生の子2人(B君,C君)が私のところにやってきました。

    「そっかあ。それで?」

    と聞いてみたら,

    「ブランコに勝手に乗っていて,『どけて』って言ったら,『死ね』って言ってきた。」

    と。

    「じゃあさ,今ここにAちゃんがいないと,よく分からないから,Aちゃんと一緒に話を聞くからそれでいいかな?」

    と言うと,

    「うん」

    というので,あとから話をあらためて聞くことになりました。

     それでそのあと。ホワイトボードがある図書室で3人が集まってくれました。そのあと,うちのクラスの子と4年生もそこで学習だったので,結果的にギャラリー付き。(わたしは,けっこう,こういうのはオープンにやってしまうほうがいい場合が多い気がするので,あえて『出て待っていて』とは言いませんでした。)

    「どうだったのか,教えてくれる?」

    って感じで,Aちゃんもふくめた3人の話を聞きながら,ホワイトボードに書いて聞きました。

    「なるほど,なるほど」

    「そっかあ」

    「うんうん,そのときなんて言ったの?」

    とか相づちを打ちながら「聴きながら書く」で。

    どうやら,こういうこと。

    B君の家にC君が遊びに行っていた。B君とC君が家から出てきたら庭にあるブランコにAちゃんが乗っていた。(かなりオープンな庭でもあるので)それを見たB君は(なんで勝手に乗ってるの?)と思った。おまけに,靴をぬいで乗っているそのブランコにAちゃんは靴を履いたまま乗っていた。だから

    「(そんなふうに勝手に乗ったり,靴を履いたまま乗るんだったら)もうこないで!」

    と言った。

    そう言われたので,Aちゃんは(はじめは「そんなこと言っていない」と否定していたんだけど)

    「帰れっとか言われたから…。」

    と。

    「なるほど,こういうことでいい?」

    と一応確認。

    「じゃあ,B君やC君が怒っているのはこのホワイトボードの中にあるどこのところ?」

    と尋ねてみると

    「勝手に乗っていることと,靴のままのっていること。」

    「なるほど。Aちゃんは?」

    「帰れって言われたこと。」

    「そっかあ。これからはそうしたらいいかなあ?」

    と私。

    B君C君「乗るときには言ってね,って言う?靴のままのらないでねって言うとか?」

    Aちゃん「乗りたいときは言う?くつを脱いで乗る?」

    私「なるほどね。そうすれば,けんかにはならなかった?」

    みんな「うん。たぶん。」

    「ここは自分が悪かったなあ…。って思うところある?」

    と尋ねてみたら

    B君とC君は

    「すぐ,『帰れ』っていったこと。」

    Aちゃんは

    「勝手にのったこと。靴でのったこと。」

    と。(子どもたちはちゃんと分かるんだなあ。)

    「うんうん,そうかもね。そこを次はうまくやればいいんだよね。じゃあさ,次からはうまくやれるかなあ?やれそう?」

    と尋ねた後に,

    「まあ,お互いにここは悪いなあ,と思うことがあったら謝りなよ。悪くないって思えば謝る必要ないし。あとは君たちの問題だからね。(^^)」

    で,終了。

    B君,C君は言い足りなかったことを謝ったようだけど,Aちゃんは謝れず,みたいでした。まあ,Aちゃんは今までもいろんな事で注意されたり指摘されたりしてきた多かった子だから,そんない簡単に自己の非を認めることは簡単では無いのかもしれません。B君もC君もAちゃんが,「ごめんさない」と言葉にしなかったことに特別こだわっている風でもなかったし,それはそれでいいのだと判断しました。

     お互いに言い分もあれば,足りなかったこともある。ほとんどのけんかは多分そう。どっちかが一方的に悪いということはほとんどありません。売り言葉に買い言葉ってこともあります。

     こういうやりとりを多くのみんなの前で出来たことも,それはそれで意味のあることだったと思います。

     ホワイトボードでの可視化,これは手段としてはかなり有効ですね。