次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2015-01-27

    「わかってもらえてよかった~」

    21:35

    「○ページの問題,どうやって解いたのか説明できることが課題ね。もちろん,みんながね。」

    とした算数。

    「答えだけわかってもだめね。どうやって解いたか,私にわかるように説明すること。」

    と。

     算数が苦手なTくんも考えます。時々周りの子に聞いたり,TTの先生に

    「こう?」

    なんて質問したりします。

     こんなふうに質問できるようになったことだって貴重なことです。

     しばらくして,やってきたTくん。

    「説明できるかも。」

    と。

    「よっしゃ,チャレンジ!」

     なかなか見事に説明します。

    「ここ,何で150で割ったの?」

    と尋ねても,

    「ここは…。」

    とさらに説明できました。

    「合格ー!」

    と。うれしい。

     その後彼は,教室をぐるっと一回りし,他の友達Sくんの脇にいきました。どちらかというと,普段はその子から力を借りることのほうが多い友達です。わたしは,

    (あれ,ほっとしておしゃべりにいったのかなあ。Tくんはまだ残っている課題があるんだから,そっちを進めてほしいなあ。声かかけるかなあ)

    と実は内心思っていました。なぜなら,算数でその子に教える,ってことはないだろうなあ,と思ってしまったから。

     (それでも,ちょっと様子を見てみよう。)

    と思って,そのままにしていました。

     何分たったでしょうか,そのSくんが私のところに説明にやってきました。するとTくんも駈け寄ってきて,一緒にSくんの説明を聞いています。Sくんの説明が終わり,私が

    「OK!合格~」

    というと,Tくん

    「あーよかった。わかってもらえてよかった~。」

    と言うではありませんか。

     そうかあ,ちゃんとSくんにわかってもらえるように説明していたんですね。あのとき,余計な声をかけないで本当によかったなあ。

     毎日の学習の中に,こんなことがちょこちょこと,私の知らないところで起こっているんだろうなあ。

     教室のうれしい一場面です。