次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2013-05-30じっと見て

     『学び合い』のような授業をしていると,個人の能力(というか性格といったほうがいいかもしれません)がよく見えます。

     こと,学習の取り組み方から言えば,開始すぐに課題を把握してスタートしすぐにトップスピードにもっていける子もいれば,いつまでもエンジンがかからず,(こちらもやきもきし),最後まで徐行運転を続けてしまう子もいます。または,エコカーのようアイドリングストップ?しちゃう子もいます。

     総じて言えば,前者のような子は勉強が得意になるし,後者のような子は往々にして,勉強が苦手になります。後者の子は,同じ時間取り組んでもこなす量が違うので当然です。とはいえ,後者のような子は私たちから見て

    「集中していない」「しっかりやっていない」と決めつけるのは簡単ですが,その子にはその子の事情があって,今そういう状態になっていると考えるのがよいだろうと思います。そこをサポートするのに,みんなでやろうということ何だと思います。

     一人も見捨てない,ということは前者のような子も後者のような子も,すべて,ということです。いわゆる一斉指導では,後者のような子は目立ちません。しかし,見えなくなっているだけでしょう。前者のような子もバリバリやれて,後者のような子もバリバリやれる。そんな姿が理想です。

     『学び合い』では,子どもの姿がよく見えます。見えすぎるから,教師にはきついところもありますよね。しかし,一人も見捨てないことを思えば,見えないところも見えるようにして,次の一手をうっていく,そんなことが必要です。

     どのこも伸びたいと思っているのは間違いありません。自分の能力が分かり,ぼくにもできる!と思える時がきっとくるし,それを見付けられるきっかけをつくれるように,つらくても(笑)見えないこと,見たくないこと(笑)もじっと見ながら,全体に語ったり,一人に話しかけたりしていきたいです。

    付けたし

    「勉強が苦手になる」と言い方をしましたが、「できない自分」を何度も味わい、できないこと分からないことを「よくないこと」ととらえ、そのことを意識的に無意識的に隠すためにそう行動しちゃうという子もいそうです。見ているとそう感じる子もいます。

    分からないことを「分からない」といえ、

    「ねえ、ちょっと教えてくれる?」

    と堂々といえ、むしろそれが「よいこと」と常にアナウンスできる『学び合い』は、どの子にとってもとっても優しい学びの時間になることができます。

    まずは、勉強ができる子が、「分からないから教えてくれる?」と連発するくらいがんばり出したときに、苦手な子も安心してそう言えるようになるはずです。だから、まずは、トップランナーを育てるってことなんだろうなあ。そして、同時に、勉強が苦手な子にも、「やり続けて行けば、確かに成長できる」という実感を持てるようにする、うん、そういう感じ。だからこそ、じっと見続けないとね。