次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2012-10-25もめごと

    【通信№72】

     5時間目が始まって,ちょっとすると,

    「あのさ,センセ…」

    「ん?何?」

    と話をきくと,ある子が

    「これこれしかじかでさ,それってやなんだよね。」

    と。

    「ふむふむ,なるほど,なるほど。そうかあ,それで?」

    と聴いているうちに,他の子も何人かきて

    「そうなんだよね~」

    と。

    「もう少し,詳しく教えて?」

    と聴きながら,彼の言い分を,ホワイトボードに書き出しながら

    「うんうん,つまりこういうことね?」

    と確かめながら聴きました。そうしているうちに,当然勉強を始めていた子たちも

    「なんだ?」

    という感じでそのやりとりを聞き始めます。(他の子にも聴かせるつもりでもいたので。)

     どうやら,友達同士の気持ちがしっくりこないことからくるもめごと?気持ちのずれ

    ?のようです。小さなことのようですが,大事にしたいことです。

     「あのさ,みんなちょっとサークルになって集まってくれる?」

    「あ,2つ。はじめに言っておくね。こういうもめごとって,クラスが成長するときには必ず出てくるものなんだよね。いろんな人が生活するクラスなんだから,ときにはもめること,気持ちがもやもやするような出来事があって当たり前なんだ。そのもやもやの気持ちを,こうやってみんなの前で出せることが実は大事。それがクラスの成長でもあるし,ここを通り抜ければ,また一つ成長できるチャンスってこと。あと,一つは,先生は,決して誰かを責めたり,誰かが悪いなんて言うつもりもないし思ってもいない。だって,クラスで生まれたもめ事は,みんなにも少しずつ関係があるわけで,誰かだけのせいであることはないからね。だから,誰が悪いなんて言う前に,これからどうする?ってことが大事なことだよ。」

     そんな感じで,サークルでの話し合いがスタートしました。その話し合いの中では

    「こんなこと,言われたりするのはいやだな。」

    「こんなふうにされるのはいやだ。」

    などの話も出てきます。

    「ほかにはある?」

    と出させます。(でも,個人攻撃はなしね!とは釘を刺しておきます。だって,だれにだって言い分はありますもん。)

    「で,そうしちゃった人の言い分も聴かないとね!」

    ということも大事。

     そうやって,だしていくと

    「でもさ,ぼくだって,きつく言い返しちゃうこともあるんだよね。」

    と,されていやなことを訴えていた子の中には,自分にもちょっとイケナイところもあっ たことを認められる子もでてきます。すばらしいですね。                   

    「なるほどね。君はさすがだね。自分のいけなかった部分にまで気がつけるんだね。」

    と認めます。だって,なかなかできることではありませんからね。

     今回は,解決策をどうするか?までは話し合いませんでした。だいたいの事実は

    (たしかにそういうことあるなあ…)

    とクラス全体で認めていたようでしたし。

    「じゃ,どうする?今回は,“こういうことをしたり,言ったりするといやな気分になるよね”ってことをみんなで確かめ合えたから,そんなことにならないように,ちょっとしばらくみんなで気をつけてみるってことでどうだい?もし,まだこんなことが続くようだったら,今度はもう少しみんなで考えようよ。」

    と,提案し,子どもたちも

    「それがいい。」

    となったので,そういうことに。

     話題自体は,あまり気分のいい話ではありませんが,それでも言いたかったけどはっきり口にできなかったこと,胸につっかえていたことが言えると,総じて子どもたちはすっきりした表情をします。

     そのあとの掃除に時間に,ある子が

    「すっきりしたな~,言いたいこと言えたしな~。」

    と言っていました。

    「んだべ!よかったね~」

     こんなことを繰り返しながら,子どもたちは一歩一歩大人になっていくのだと思います。同じようなことはこれからもたぶん起きます。そういうものです。でも,今回の一歩があれば,物事の解決の仕方は,結局はお互いに思いを正直に話すとか,関係するみんなで相談することがどうやら一番いいのではないか,という結論に前よりはスムーズに行き着けるでしょう。

     つくづく急がば回れだな,と思います。子どもたちが成長してきたからこそ目に見えてくる「もめごと」もあります。そういう「もめごと」を楽しみにしたいものです。(笑)

    2012-10-19日曜日は学芸会

    日曜日は学芸会です。

    楽しみだな~、とジャーナルに多くの子が書いてくれます。

    「明日が楽しみ!」

    と言ってくれるこどもたちに、私たちは元気をもらえます。

    2012-10-08持ち味 強み

     先日,A先生としばらく話しました。

    「クラスがうまくいかなくなっている。崩壊するんじゃないかと不安。」

    とのこと。

     (そのA先生は,「学び合い」ではありませんが)

     その先生は,私から見るととってもすてきな方で,いつも笑顔で明るくて担任だったら楽しいだろうなあ,と思うような先生。クラスが崩れるなんて,とてもイメージが出来ません。

     何人か,ちょっとやんちゃな子がいて,その子に同調するその他何人か手を焼いているようでした。

     でも,話しているうちに,問題はそのこと以上に

    「ほかのクラスに比べて,私のクラスは…。」とか「ほかのクラスの迷惑になっていたらどうしよう」

    とか,そっちの不安の方が大きそうでした。どうやら,ほかの先生は,バリバリ?で,子どもたいをビシとさせるのがうまい?先生なようで,学校全体としても,そこに規準があるような感じらしく思いました。(もちろん,そういう面を否定しているわけではありませんよ。状況によっては必要な時もあるかもしれませんし。まあ,私はイメージ的には好きではない,それだけです。)

    「ほかの先生みたいにビシとやんなくちゃいけないのだろうか。そうでないから,子どもがうるさくなるのではないだろうか…。」そういう不安が,本来のA先生の持ち味であるおおらかさや,明るさを出せないでいる原因のような気がしました。

     「A先生の持ち味は,笑顔とか元気だと思う。そこは,ほかの人はまねできないと思うんだ。だから,A先生の持ち味で勝負したほうがいいんじゃない?もちろん,状況によってそうも言っていられないときもあるかもしれないけど,自分の持ち味は?強みは?って心のどこかで持っていた方がいいと思うな。」

     そういいながら,それは自分に向けての気づきでもあります。人のふんどしでは,相撲はとれないということ。自分のふんどしは何か,そこを考えたいなあと思いました。

     それは,子どもたちにも言えること。他人と比べていいとかダメとか,どうでもいいこと。自分の強みは何か,自分が好きなことは何か,それを見つけた人は強くなるし,伸びるよ,そう言えるようになりたい。

     だから,私は,もっともっと子どもの「強み」だったり「持ち味」だったりをフィードバックしてあげなくちゃね。

     

     人と話していると,自分が気づけるものだなあ。

    2012-10-07学力とは ,むむむ

    「学力」とは,何か。これに「答え」はないのだろう。

    でも,一昔前よりも,確実に「学力」観は多様になっているはず。

    最後は「自分が好き」であったり,「自分の可能性を信じられる」とか。

    そして,だから「学ぶことがすき」になる。私の学力観はこんな感じ。

    どの子も,自分の好きなことに思い切りチャレンジして,可能性をのばしてほしい。苦手なことにもチャレンジできる自分に気づいてほしい。

    「相手はまだ,(発達途上の)子どもなのだ。」

    こういうことを言うと,甘やかし?って言われるかな。でも,大人だって発達途上でいっぱい失敗するからね。

     みんなが,それぞれ,つながり合いながらも自分のチャレンジを満足するまでやれる,そんな学校,教室のイメージ。

    2012-10-02小中連携?

     さて,国語のスピーチ大会をしようか,としていたら,廊下に昨年の6年生が。(つまり中1)どうやら,新人戦の振替休日で,小学校に遊びに来てくれたようです。

     チャンス!

    「ねえ,2年生のスピーチ大会,聞いていってよ。あれが目標ね。で,君たち,ゲストとしてコメントもよろしくね!」

    と頼んでみたら,快く引き受けてくれました。

    「中学生になると,人まで話すことも大切になるので,このように練習していていいと思いました。」

    「2年生でも,原稿をみないで話せていて,すごいと思いました。」

    「友達が話してときは,よそ見をしないで聞いた方がいいよ。」

    などなどのコメント・アドバイスもしていってくれました。

     小学生の時,人前で話すことが苦手だったD君が

    「人前で話すのは,たいへんなことだけど,今からこうやって練習していけば大丈夫だと思うよ。がんばってください。」

    などというコメントも。

     中学生との,楽しい合同授業になりました。