次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2012-08-17「教室の悪魔」

    教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために

    教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために

     著者の山脇さんは,4,5年前にある会で直接お話を伺ったことがあります。その時は,時代が,いわゆる「モンスターペアレント」なる言葉がはやり言葉になっていたときであったので,学校との間に立って様々な相談活動を行っていた山脇さんに「保護者と協同しての子育て」について講演していただいたのでした。

     この本も,その時すでに執筆されていたので,内容的には,5,6年またはそれ以前になるのでしょう。

     大津の件があって,いままた「いじめ」の報道が大きく扱われています。教師に,教師だからこそ分からない(見えない)ことが,当たり前のようにあるのだ,という認識を持つことが必要だと感じます。それは,親にとっても同じ事だと思います。

     いじめに直面したときに,大人の覚悟が問われます。「『被害者』としての『共犯者』」、という感覚はともすると理解に苦しむかもしれませんが,読んでいるとなるほど,そういう気持ちにもなるだろう,と思います。親向けに書かれてある本だと思いますが、教師も読んだ方がよいと思います。「いじめの本質は被害者にしか分からない」は、大切な視点。「いじめの事実調査の無意味さは、かえって事の本質を見えにくくする」,も納得。重松清の「ナイフ」と合わせて読みたい。 いじめが起きる背景について,山脇さんの分析をもっと聞きたい気がするが,親向けの本と言うことでそれにはあまり触れてはいません。

     

     以前の講演の時に,いじめに関する話もあったので,私のそのときのメモを掘り起こしてみました。あくまで「私の」メモです。

    @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


    ■ 子どもたちが置かれている現状

     ○いじめはウィルス。あっという間に感染する。集団ヒステリー状態。子どもはそれに対して無力。いじめの解決に乗り出すのは大人

     ○→心と心のつながりを失った子どもたちは,自らの安全を守るために,権力争いに発展する。加害者にならなければ自分が被害者になる。(一晩で立場が逆転する怖さ)実は加害者も必死。

     ○いじめに傍観者はいない。傍観者でいられる「期間」の長短はあっても。

     ○傍観者は密告者になる→踏み絵

    ○インターネットと携帯でいじめは24時間,匿名でできるようになった。

    ○出会い系サイトの問題…なぜ会いに行くのか

                 続く関係の怖さ

    「親友だからいえない」

    ■ 大人たちの現状と子どもに与える影響

     日本の大人 全体が疲れている。みんながぐちを言っている状態

     未来を悲観している空気~悪いことが怒る予感 その末の「勝ち組」

     自分だけは助かろうとする心理

    ■ 大人のすべきこと

     ○子どもに尊敬されあこがれられる存在に

     ○お互いのコミュニケーションを円滑に

     ○人生は「勝ち負け」ではない

     ○楽しいことをつくっていく

     ○まず自分がやってみる。

     ○元気でいるのは大人の責任

     ○幸せになること,信じることが大切

    @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


     このような現状を打開するのも,やっぱり『学び合い』の考え方が理にかなっていると思うのである。