次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2012-08-03「山がっこう」の先生から学んだこと

     

    今日は地区の生活科部会の夏季研修会でした。

    「植物を教材とする授業作り」と題されていたので,

    「植物に詳しい人が,植物の話をずとするんだろうな。」

    と思って,正直言うと,あまり期待していませんでした。

    「でも,生活科の部員だし,出なくてはね。」

    という,消極的な理由で参加したのですが,

    「よかった!」

    です。

     講師の先生は,この地域で教員を長らくされていたS先生。現在も,地域の植物研究を続けておられるそうです。お話から類推すると,たぶんお年は75位でしょうか?

    「いやいや,わたしが勤めていた頃なんて,ほんと,のんきなもんで,することないからしゃ,ほれ,いわゆる“山がっこう”ばっかりやっていたわけっしゃ。いや,今じゃ,わしゃたぶん勤まらんね~。んだから,せんせたづに教える事なんて,あっかわがんねんだけっども…。」

    というスタート。

    「だがらさ,本ばかりで勉強するのは,苦手なわけ。まず見てみる,やってみるから始めるタイプだから。」

    といって,お話はそこそこに,近くの北上川河川敷へと出かけたのでした。

     その後は,河川敷に生えている草花を手に取りながた,お話を伺ったり自分たちでも実際に活動したりして過ごしました。印象に残ったことは…。

    ○「珍しいもの,派手なもの,に目が向くかもしれないけれど,そこにたくさんあるものがそこの自然をもっともよく表しているんだよ。」

    ○「植物を,集団として見るの。」

    ○「ここだって,生えているものの半分くらいは外来種だよ。でもね,それは,ほら,こうやって人間がコンクリートで固めたりして人工的な環境を作って,環境が変わったから,そうなっているわけで,日本の元々の環境のままだったら増えないわけさ。外来種が増えてけしからん,っていって人為的に草刈り機で刈ったところで,人が作った環境であることには代わりがないから,無駄なわけ。手を加えないで,ず~っとほっとけば,戻るんだけどね。でも,待てないんだよね~,人は。自然は時間がかかるもんなんだよ。」

    ○「名前は大事だよ。名前が分からなければ何も分からない。正式な分からなければ,自分用の名前を付ければいいんだよ。その名前が,みんながいいね,ってなれば,方言名とかになっているんだから。」

    ○「いろんな見方ができるようにね。」

    ○「子どもに教えるっていうよりも,一緒に同じ目線で考えることだね。いい考えが出てきたらうんとほめてあげるといいよ。」

    ○「先生よりも詳しい子が出れば,それが成功。」

    ○「やるときは,楽しくね。」

    ○「自然が好きな子,植物が好きな子になればいいの。」

     S先生は,植物を介して語ってくださったけれど,様々に置き換えながら,考えました。

     いろんな持ち味の「植物」が調和して伸びる,それが「自然」だね。自然に逆らうと,無理がでる,ということ。


    いい時間を過ごしました。