次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2012-05-15「遊び」は「お遊び」じゃない

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    通信№21より)

    「陣取り」という遊びをしっていますか?地域や年代によって,約束事に違いはあるかもしれませんが,クラスでやっているのは,こういう感じです。

     二つのチームに分かれ,それぞれ「陣地」があります。(クラスではその陣地はマットを使っています。)自分の陣地を出発して,相手の陣地を相手につかまらずに,先に味方が踏めば,勝ちです。自分の陣地は,エネルギーの補給場所みたいな役割があり,自分の陣地を離れてからの時間が長いほど,そのエネルギーは減っていきます。エネルギーが多い(つまり,“新しい”方が,少ない(つまり“古い”相手より強いことになっているので,後から陣地を出発した方が相手を捕まえることができます。エネルギーが減っても,一度自分の陣地に戻ってマットを踏めば,またエネルギーが補給されて“新しく”なります。ですから,自分の陣地と相手の陣地の間を行ったり来たりしながら,誰が自分より“新しい”か“古い”か(つまり強いか弱いか)を判断しながら,すきをみて相手陣地攻めに行くという遊びです。

     この遊びのおもしろいところは,明確な「審判」がいないところです。つまり,遊んでいる当人同士が,“新しい”“古い”を判断しながらゲームを進めていくところです。こういう遊びは,「大人」が決めたルールに従って行動したり遊んだりすることが多い子どもたちは,最初,なかなかうまく遊べません。もめたりすると,すぐに大人に「審判」を求めます。でも,私が言うのは,

    「そんなの,自分たちで決めれば?」

     そうこうやっているうちに,そんなにいちいち大人の審判を求めていては,おもしろくないこと,そして,実は自分たちでうまく折り合いを付けながらやっていけることに気がつきます。そして,その方が楽しいことも。

     そして,さらに何回かやっているうちに,一人がおとりになって相手をおびき寄せているうちに攻めるとか,3人,4人でコンビネーションを組みながら攻めるということも,やり出します。または,作戦タイムで,チームのみんなで攻め方を相談したり。だんだん進化,深化していきます。

     子どもにとっての「遊び」は決して「お遊び」ではありません。仲間と目的を共有しながら,コミュニケーションを図り,ミッション?を果たしていくこと。まさにこれは,社会に出てから我々大人が必要としている力です。もちろん,トラブルの解決方法もその中で体験的に学ぶことができます。

    「お,頭を使ってやりだしたね~!さすが」

    「あ,おとり作戦かな~(笑)」

    「どっちが新しいか古いか分からなくなったときの,解決,○○君たち,とってもうまくやったよな~,さすがだね!」

    なんて言いながら,子どもたちの様子をじっと見ています。