次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2012-02-13思い出したこと

    http://manabiai.g.hatena.ne.jp/furu-t/20120212

    私は何で,『学び合い』にたどり着いたのか。

     はっきりこれ,とはいえないけれど,思い出すのは…。

     今から,かれこれ7,8年まえくらいになるであろうか。当時,5年生を受け持っていた。算数のテストを返却し,子どもたちには

    「間違ったところを直すんだよ。間違ったところをもう一度考え直してみることが,大事だからね。友達とやってもいいからさ。」

    と指示を出した。

     すると,ある子,その子は勉強があまり得意でないおとなしい女の子だったのだが,テストの得点の部分を三角に折って,さっと机の中に入れたのだ。そいれを見た私は,今考えればあろうことか,

    「こら,そんなんだから,だめなんだって。間違ったっていいんだから。そこをもう一度考えないで,どうすの!」

    と叱責したのだった。その子は,うつむいて,固まったまま。

     勉強が苦手な子は,聞けないのだ。分からないといえないのだ。ほかの友達が分かって自分が分からないことを,「恥じて」いるのだ。授業中は「石ころ帽子」をかぶったようにひっそりと,その時間気配をなくす,そんな子に,私はひどいことをいったものだ。

     その子のことがあったから,『学び合い』になったのか,それは分からない。しかし,

    「なんで『学び合い』になったのかな?」

    と自問自答すれば,その子のことが頭に浮かぶ。

     どの子も,笑顔で学べるように。

     相手を笑顔にするあいさつができることと,友達にすなおに「ごめんね」といえることと算数が得意なことを同列で誇れるようなクラスにするために,教師も子どもも立場は違えど,同じ「学ぶ仲間」として関われるような,そして,分からないことは堂々と「分からないから教えて!」「ありがとう!」「今度は力になるよ!」といい合えるクラスなら,みんなが伸びていけるはず。

     「みんなができる」ことがゴールじゃなかったんだ。「みんなで前に進み続けること」そういう自分,そういうクラス,そういう学校。ちょっと疲れたり,気持ちが萎えたりしたら,寄り添ってくれる仲間や先生がいる。そして,また進み始める。そうそうそんなイメージ。

     「石ころ帽子」のあの子のことを忘れちゃいけない。