次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2010-11-15『学び合い』とは(   )である。理由は…

     先日の「宮城の会」,参加してくださった方々,ありがとうございました。主催者側も多くを学ぶことができました。

     『学び合い』体験では,「『学び合い』とは(   )である。理由は…」と,自分なりの考えが持てるように,みんあで話し合う」という課題でした。皆さんが書いてくださったものを,私たちだけで独占しては申し訳ないので,ここに,ご紹介します。

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    ◆ 「学び合い」とは,【子どもたちの学習の質を高める活動】である。

    一人一人子どもたちのつまずきや,分からない理由は様々である。

    それに担任一人が対応していくのは無理。

    子どもたち同士が疑問を聞き合い,やり方を教え合う中で,課題を少しずつ解決していくことが可能になる。

    その過程の中で,子どもたちの学習の質は深まっていくように思う。

    ◆「学び合い」とは,【アルコール】である。

    ・中毒になるとやめられない。

    ・味をしめるとやみつきになる。

    ・失敗してもう嫌だと思っても,次の日には飲みたくなる。

    ・あんまりつがれると飲みたくなる。

    ・アルコール(お酒)が飲めない人は一切うけつけてもらえない。

    ・思いあがってしまう。いい気になるがうちのめされてしまう。

    ・アルコールに頼ってばかりはダメになる。全能感を持ってしまう。

    ◆「学び合い」とは,【子どもの力を信じること】である。

    「うちのクラスの子どもたちは助け合ってお互いに学び合えるのだろうか」

    「本当に分かったのだろうか」など不安に感じることはたくさんあるだろうが,

    まずは子どもの自主性を尊重して学び合える場を作ってみることが大切だと考える。

    学び合える場を作れたことや,子どもが達成しようと最後まで頑張ったことを

    まずは教師が認めてステップアップしていくものだと思った。

    ◆「学び合い」とは,【人間観】である。

    わからないことがあったら,教えてもらえばいい

    わからなくても,誰かが助けてくれる

    自分の話したことはだれかの役に立つ

    人は人とつながり合って生きていくのだ

    人ってやさしいよ

    そういう人間観が持てるのが学び合いだと考えます

    ◆「学び合い」とは,【可能性】である。

    西川先生の話にあったように,一人の教師がクラス全体を見ることは不可能である。

    課題解決型と言われる,自力解決 - ペア・グループでの話し合い - 全体の練り合い

    も限界がある。

    学び合いでは,一人一人の脳みそは確実に働いている。

    ・従来型の指導 → 教師力の向上? 授業力の向上? 限界がある

    学び合い → 人に優しく,共に生きるという思想

    従来型の指導に疑問や限界を感じるものに,可能性を感じさせる。

    魅力的である。

    ◆「学び合い」とは,【対等に学習しあえる関係】である。

    ・できるようになりたいと思ったとき,人と対等と思ってなければ教え合ったり,

     助け合ったりできないと思うから。継続していかないと思う。

    ・教師自身も子どもと対等と思わなければ,子ども同士で学び合う関係が作れない

    と思うから。

    ◆「学び合い」とは,【こたえのないこたえを探す学習】である。

    子どもたち自身が,教師の持っている“答え”ではなく,課題に対しての自分の答えを探し求める学習なのではないか。

    学ぶとはどういうことかをみんなが追求することを目指しているのだと思います。

    主体的に学ぶということはどういうことか,楽しんで学ぶということはどういうことか,

    それをつみあげていく学習ではないか。

    ◆「学び合い」とは,【学級集団(人間関係)づくり)~助け合い・教え合い=学び合い~】である。

    教材を媒体として,クラスの子供達をつなぐ(=全員が課題を達成する)ために活動を仕組んでいる。

    その中で子ども達は,助け合い,教え合いを体感し,クラスへの帰属意識?(クラス集団を高めよう=自分たちの幸せ)をふかめていくのかなぁ?

    そういうことが,子ども達は学び合いと思い込むのだろう?

    ◆「学び合い」とは,【生き方】である。

    どう生きたいか,どう他者(自己内他者も含む)とかかわっていけばいいか,

    どのようなコミュニティに属したいか,どのように今いるコミュニティを変えていこうとするかを考えていけば,おのずと『学び合い』となる。

    学び合い」とは,【誰とでも協力し,みんなで成長すること】である。

    時代は競争して自分だけが一番になるという時代から,協力してみんなで一番を目指す時代へとかたむいている気がする。

    自分一人では限界があり,教師一人でも限界がある。

    大切なことは,人を選ばず,誰にでも教え,誰からでも教えてもらう気持ちを持たせること,そういう雰囲気を作り出していくことである。

    ◆「学び合い」とは,【だれにとってもいごこちのいいもの】である。

    どんな子にとっても,教師にとっても,見捨てられない,助け合える場となる。

    その考え方を教師自身も心から信じ,できるようにさせたいという熱意を持ち続けることができれば,実現できるような気はするけど,まだそこには至らず,実現できたら理想だなと思っている現状。自分次第。

    ◆「学び合い」とは,【社会的存在であり,異質な人間の人間性あふれる行為】である。

    子どもを見ていると,それぞれが違っている。その違いの中で人間の文化,共通する文化を獲得していき人間社会をつくっていく。

    そこに生じる現象が学び合いではないか。

    ※しかし,それができにくくなっているものは,今の「教育」,教師の都合ではないか。

    わかった子,できた子は他の子に教えたがっている。

    ◆「学び合い」とは,【前向きな学び】である。

    授けるのではなく,子ども達が進んで調べ,語り合い,力をつけていく。

    本来の学びの姿である。

    子どもたちが課題を中心につながり,満足感を得られるところに前向きな雰囲気を感じる。

    ◆「学び合い」とは,【教師も含めた教育】である。

    生徒の学び合いの中で教師も多くのことを吸収して,共に学んでいく効果がある。

    他 モチベーションUPになる

      Communicationが取れる

    ◆「学び合い」とは,【信頼へとつながるモノ】である。

    学び合いを通して,子ども同士がお互いを見つめ直す。

    勉強にしても,生活面にしても,学び合う。

    1人1人が学び,教えることで成長していく。

    互いに学び合い,課題を解決することで,相手への信頼,団結へとつながっていくと思うからです。

    ◆「学び合い」とは,【教育】である。

    学び合いは,人と人とのかかわりを大切にし,その大切にする心が社会を,今よりも暮らしやすくする可能性を秘めていると思った。

    今はまだ,教育現場で自分が新卒採用で入った時に周囲に学び合いの大切さや素晴らしさを話すことができるかわかりませんが,私の理想の姿の一つに「学び合い」のような姿があるように思います。

    ◆「学び合い」とは,【みんなを意識し,自分の考えを深めるもの】である。

    みんなの話を聞くこと,自分の考えがこれでよいか確かめることができる。

    ◆「学び合い」とは,【主体的に学ぶ力をつけること】である。

    自分の授業を振り返ると,教師が主導的な立場で,子どもたちの学習活動を管理している部分が大きいと感じる。

    子どもたちはおそらく常に勉強を「やらされている」感を少なからず抱いているのではないかと考える。

    自分たちでやる,教える,教わる。分かるという活動は,自ら学ぶということのおもしろさ,大切さを大いに高めると思ったから。

    ◆「学び合い」とは,【友だちの助けを借りて,自分の新しい考えを持つこと】である。

    一人では,また,一方的に話をされるだけでは,新しい自分の考えを持つことはできません。

    新しい自分と出会うことはができません。

    けれども,学び合いという安心の世界においては,語り合い,聞き合い,自分の考えを表明したり,発展させたりできます。

    ◆「学び合い」とは,【みんなで達成感を共有すること】である。

    みんなで一つの課題に挑戦し,お互いの意見(考え)を出し合いながら,みんなで課題を達成していくものだから。

    ◆「学び合い」とは,【教師も生徒も元気になること】である。

    教師も生徒も共通の目標(課題)に向けて,協力し合い,その目標を達成することで生き生きとした授業ができる。

    その結果,みんなが元気に明るい学校生活を送ることができ,未来への希望を持てるようになるから。

    ◆「学び合い」とは,【学ぶ力】である。

    生徒一人一人が,目標に向かって,どういう行動を行うかが大切だと感じたからである。

    目標達成が大事だが,それにいくまでの過程が最も大切で,環境づくりも必要だと感じた。

    ◆「学び合い」とは,【成長】である。

    学び合い」をしてコミュニケーションを取ることにより,信頼関係がつくられる。

    この信頼関係は,「~君は・・・ができる」といったものにつながり,自分に自信がつく。

    また聞いた方は,不得意としたことができるようになり,自信がつく。自信がつくとまたやっていきたいと考えるようになる。

    こうして向上力が身についていくからである。

    ◆「学び合い」とは,【(人間)関係づくり】である。

    自分の学級のことを振り返ってみると,少人数で課題を与えた時に,普段なら最後までかかっても解くことができない児童のグループが,一番初めに課題を達成した,ということがあった。

    また個人差がかなりあるので,ドリル等が早く終わった子に,他の子に教えてと投げかけたところ,「○○君(いつも最後までかかる子)に教えてあげる」と進んで取り組んでいくという行動があり,「これか」と感じました。

    お互いに協力して,一つの目標を目指す,それが学び合いだと感じました。

    ◆「学び合い」とは,【授業を変え職場を考えるキーワード】である。

    子ども達一人ひとりの発言や考えが尊重される授業。

    子ども達が他の考えを知り,自らを変えていく,そして自ら学んでいく授業。

    そんな授業が今求められている。今進められている「学力テスト」とは正に逆の立場だと思います。

    また,教師の「学び合い」の面から言えば,職場で職場で自由に発言し,学び合えない職場は,学校としての機能が失われていると思います。

    ◆「学び合い」とは,【世界を平和にするための考え方】である。

    学び合い」とは単に課題を解決したり,できるようになったりするために行う作業ではなく,人間が本能的に持っているかかわりの欲求や高まりの欲求を満たすためのものであると感じた。

    優越感や劣等感を感じるなどというレベルから,弱者を助ける,誰かのためになる,自分の役割と責任を果たすという人間のあるべき姿を具体的に学ばせる。大人が示すということだというイメージをもちました。

    ◆「学び合い」とは,【人間の本能】である。

    私は,「教え合いなさい」「分かったら他の人に」と言うのをやめました。

    ・自分にとって居心地のいいクラスを作りましょう

    ・みんなが幸せになれるクラスがいいよね。

    と投げかけています。そのためには,何やってもOK!というのがルールです。

    それだけでも,子ども達は『学び合い』ます。それは人間は,他者と関わって学ぶ本能を持っているから。それが幸せだとわかっているからだと,日々感じているのです。

    故に私は,子ども達を信じきることができています。

    ◆「学び合い」とは,【みんなで助け合いながら課題を達成したり,課題を解決したりすること】である。

    人間は社会的動物であり,ひとりでは何も成り立たない。自分だけわかったり,できたりしても,それは薄っぺらなものでしかないのかもしれない。

    よりよく生き,よりよい社会を作っていくためには,多くの仲間と力を合わせるための技や姿勢(考え方)が必要であると思う。それを達成する考え方が「学び合い」ではないだろうか。

    ◆「学び合い」とは,【目的意識】である。

    子ども達が自分から,自分たちが「勉強したい!」「学びたい!」と思い,授業を進めていくものだと思います。

    子ども達が受け身ではなく,学習の主体者として,それぞれ目的意識をもって授業に取り組むものと感じます。


    ◆「学び合い」とは,【心触れ合う学級集団作り】である。

    1人も見捨てることなく。互いに学び合える環境が作れるということを学び,新たな決意が生まれました。