次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2010-03-10テスト

     子どもたちに,

    「明日,社会科の1年間のまとめテストやるよ~」

    と言ったら

    「え~,先生,歴史とか忘れてるかも~」

    と言う。

    「あ,そう?じゃあ,確かめてみて」

    と,明日やる「テスト」を,ほい,とみせた。子どもたちは,みんな集まってきて,そこから,みんなで考え出す。

    「あ,ここは分かる分かる!」

    「あれ?浦賀って長崎??」

    「え~,ちがうよ。ほらペリーが…」

    なんて,言いながら,教科書や資料集を持ってきて,わいわいとやっている。

    それでいいと思っている。知りたいときが学べるとき。だいたい,歴史の知識なんて半年やそれ以上前に覚えた事なんて,今の段階で半分も覚えていればたいしたもんだと思う。忘れたら,もう一度覚えればいいだけの話。大事なのは大人からの「覚えろ」ではなく,子どもたちの内からでてくる「何だったっけ?」の方。「何だったっけ?」が何度でてきたっていい。それが子どもの内から出てくるのであれば,その子たちは学ぶことを嫌いにならない。「何だったけ?」を認めない大人が多かったり,学び直すことをよしとしない環境の中に置かれれば,子どもは学ぶことを嫌いになるだろう。そして「正解」を出すことがよいこと,正解を出すことが学ぶ目的,と考えてしまうだろう。自分の考えを出すまでの過程にこそ,学ぶ楽しさがあるのにね。

    小学校における「テスト」なんて,たいしたものじゃあない。

    「はい,隣と机を1m以上離して!」

    なんて言う必要なんか無い。

    「やっていて,『あ,忘れた…』とか『う~ん,分からん』と思ったら,調べていいよ~,友達にたずねてもいいよ~。そういうところは自分の弱点だから☆マーク付けて起きなよ。また学び直しできるようにね。」

    そういう感じで私は言っています。そう言っても,子どもたちは,ぎりぎりまで自力でやろうとするし,納得するまで考えようとする。その方が,テストで学べる。自分で自分の学びを評価できるようになる。その方が,教師が「はい,○点です。合格!」

    とか

    「こら,○点。がんばれ」

    なんていうより,いい。

    うちのクラスの,いわゆる「テスト」は,自己評価シートの一つみたいな扱い。テスト様,にはなっていない。

    あ,でも,子どもたちには,こうも言っている。

    「入試は別だよ。テストの目的が違うからね。」

    と。