次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2009-12-29 今年の1年

     今年は『学び合い』に出会って今,3年目です。1年目は,年度途中からの導入でした。その年度の最後に転任し,新しい勤務校で2年目です。

     前任校では,長いこといたので,『学び合い』を導入しても特に私が分かる範囲では問題はありませんでした。3年生ということもあり,子どもたちはもちろんすぐ慣れましたし,保護者からも「いいね!」と言われることはあっても,問題を指摘されたことはありませんでした。従来とはまったく異なる「授業パターン」のため,おそらく不安に感じた保護者もいたと思いますが,「まあ,○○のやることだから」とある程度じっくり見ていてくださったのだと思います。

     新しい赴任校では,信頼関係は1からのスタートでした。それで,4月からフル『学び合い』でスタートしたので,子どもたちよりも,その他ことでなかなか苦労もしました。じっくり理解を得ていくということの大切さ,難しさを痛感しました。従来通りのことをするのであれば,それはある面必要ありませんが,『学び合い』のように今までの「常識」とは異なること,それも授業でとなると。実際に毎日授業をしている子どもたちはその意義や目的,よさがストレートに分かってもらえますが,そうではない保護者や周囲にはなかなか伝わりにくいものです。それは,仕方のないことで,対話やその他の方法で時間をかけ,ゆっくり理解していただくしかありません。その努力を私の方でももっともっとする必要が在ります。

     今年はそんな中で,いろいろと逆風もありました。しかし,その中で,応援して支えてくださる方にも多く出会いました。目の前の,とくに学習が苦手な子が「勉強楽しくなったよ」とか「分かるようになった!」とか休み時間に入っても,何人もで相談している姿をみると,そんな逆風でも何とか耐えねば,やってきました。『学び合い』は「教えない」学習ではないと説明してもそれは分かりづらいのは仕方がありません。

     教師が黒板の前に立って教える,という「普通の」授業の「当たり前」を「本当に当たり前?」とするところが最も大変な部分。そこに至るまでにはいろいろ逆風もあります。その中で,確実に保護者も含め理解してくれる方がぐんと増えました。もちろんまだ?の方もいらっしゃることでしょう。その方々の話も十分配慮しますが,少なくとも,私は毎日子どもたちの学習状況を見て,授業に付いても一応,何年も考えてやってきているわけですから,最後はあらゆる状況を判断した上で,自分の目を信じたいと思っています。

     ピンチはチャンスになります。今年はそういう意味で,じっくり自分の立ち位置を確かめられた1年でした。鍛えてもらいました。さて,来年はどんな1年になるでしょうか。楽しみです。

    2009-12-21校内研究でワールドカフェに挑戦してみました

     大人の学びだって,みんなで取り組みたいことを取り組んで,そしてみんなであれこれ話したほうがよく学べるはず。と思って,校内研究の話し合いもなるべくリラックスしたなかで行えるように工夫している。

     近頃,みなさんの記事のなかに出てくる「ワールドカフェ」。なんか面白そう!と思って本も読んでみました。

     今日は12月の校内研究ワークショップの日。中身はそれぞれが2学期の取り組みのまとめを報告するもの。面白そうなことはすぐやってきたくなるので,この会を「ワールドカフェ」(もどき?)でやってみました。

     テーマは「『生き生きと学ぶ子ども』について考えよう」。そして問いは2つ。①今までの取組でできたこと,まだ足りないことは何だったか②『 生き生きと学ぶ子ども』に育てるために,授業に求められているものは何か」。第1,第2ラウンドで問いの①について,第3ラウンドで問いの②についてみんなでおしゃべり。そして,全員が振り返りを短時間でかいて,発表。これを全体セッションとしました。

     時間の都合上,各ラウンドは15分と短くなってしまい,話し合いを深めるにはちょっと至らなかったと思いますが,みんなでわいわい授業や子どもについて話すというのは,とってもいい時間でした。

     今までは,校内研究の話し合い,というとすご~く堅い雰囲気の中で,一人が話してはし~ん…,そして最後に指導助言,みたいな感じみたいだったのですが,今年の校内研究の話し合いはみんながしゃべって,最後はみんなが振り返りを発表して終わりという流れ。いわゆる「まとめ」はありません。みんながそれぞれの思いやもやもや感をもって終わります。でもそれがあるから,次はどうするかなって思いも生まれる気もします。

     大人がこうやってごちゃごちゃ話す中で学べる経験を積んでいけば,学びに対する捉え方だって柔軟になる気がします。いろんな学び方があっていいじゃないってことで。

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    皆さんの振り返りも。

    ○生き生きと学ぶ子どもへのキーワードは「クラス作り・人間関係作り」。クラスの安心感,だと思いました。それから,子どもの「分かりたい」を支える支援や手立てをどうするかを考えられました。できれば,クラス全員が生き生きと学ぶ子どもであることを実現したい!

    ○先生方のレポート,話し合いを読み聞きして,生き生きと学ぶ子どもの姿やその手立てが見えてきたというか広がってきたように感じます。いろいろ印象的な言葉はありましたが,中でも子どものよさ,がんばりを認めるということが生き生きにつながるということをあらためて思いました。今まで自分は「もっと」を要求して認めるということが少なかったかなと反省です。3学期は,自分の手立ての工夫と共に意識改革も必要かと思います。

    授業に付いて,子どもについて,職員間でああだこうだとリラックスしたなかでたくさん話し合う(対話する)事が必要だと思います。本当は月1回の時間では本当は足りません。ワールドカフェも見よう見まねでやってみたわけで,十分なものではきっとありませんが,職員からは「けっこう話せていいよね!」「いっぱいしゃべれた!」「聞くだけじゃないのがいい」と好印象を頂きました。何度かチャレンジしていくうちにだんだん活用できるようになるかもしれません。

     こういう学校では一番大事なことに,どう時間をとるか。そこなんですよね。優先順位は何?と問い続けないと。

    2009-12-20通知表がない学校もあるんだ…

     通信票のない学校も,世の中にはあるようだ。今頃そんなこと言うのは,きっと私の勉強不足ですね。

    http://www.ina-ngn.ed.jp/~inasho/

     通信票を渡すと,

    「『よくできた』が○個だった」

    「おれは○個」

    なんて会話はよく聞かれること。

    「う~ん,違うんだけどな~」

    と思っていても,実際に通信票にそう評価されれば,それは無理の無いこと。テストにしても同じ。結局は「○点」ということになってしまいがち。

     それは決して,できなくてもいいんだ,点数が低くてもいいんだと言うことではなくて,そこが最終ゴールかのようなイメージとなってしまうのが問題と言うこと。

     その学校では通知表がない代わりに,「期末懇談会」というものがあるらしい。そこで,子どもたち一人一人の成長や今後の課題について父母と話し合うらしい。そうすれば,子どもの学校での姿を直接はなせるし,また父母の思いも直接対話を通してつかむことが出来る。

     本校でも,

    「通知表,無くしてみませんか?」

    って提案してみようかな。きっと

    「はっ????」

    と言われて,

    「また妙なこと言い出した」

    と思われるかな~。

    でも,教育目標があったり,目指す児童像があったりしても,それについて直接評価したり話し合ったりする場面ってほとんど無い。それはやっぱり「評価」の方法に問題があるんだと思う。最後が通知表だったりテストだったりすると,どんなに立派な教育目標でもお飾りになってしまわないかな,と思う。

     うちのクラスでは,テストの時は

    「もし,考えても分からないものがあったら,教科書を見たり,友達に聞いたりしなさい。分からない時が,一番学べるときだからね。でも,その時には,☆マークつけて『ここは調べました』ってわかるようにしてね」

    といってやり,テストが絶対と思われないようにはしている。でも,通知表となると,どうしても無味乾燥な「○」印で表され,それを具体的に説明する時間はとれない。

     通知表でなく「期末懇談会」。う~ん,いいかも。その学校は長野県伊那市立伊那小学校。2月6日(土)に公開研究会をするらしい。行ってみたくなってきた。

    ※ところで,よく皆さんのブログでは,記述のところをクリックすると別なページにジャンプするようになっていますよね。(トラックバックって言うのですか????)あれってどうやって設定するんでしょうか???

    2009-12-19学校教育活動に関するアンケート

    「学校教育活動に関するアンケート」。どこの県の学校でもやっているのでしょうか?この当たりではどこもやっています。内容は学校によって違うようですが。

     これについては,う~ん。どうなんでしょう。ねらいとしては「学校教育活動が適切に計画・運営なされるためのもの」であり「子どもたちにとって楽しい学校になるため」に「保護者の皆様から意見を」いただき,「よりよい学校づくりに生かす」とあります。

     保護者の意見を集約するためのアンケートも必要だとは思いますが,それが実際によりよい学校づくりに生かされるものなくてはなりません。その為には,あらかじめ何を目指し,どうしていくのかをはっきり明示しておくことが必要だと思うし,なにより保護者が評価可能なことでなくてはなりません。どうこたえていいか分からないことを答えていただいて,「よい」が何%,「改善」が何%では,どうなんでしょう。大事なのは,どの点で改善が必要なのか,そしてその意見は学校全体として妥当なものなのかということだと思います。

     ただ無記名の選択式では,あまりにも分からない事が多すぎです。学校は保護者と教員のお互いに対話ができることをベースにした信頼関係があってこそはじめて「よりよく」なると思います。直接かかわり合っている間柄で,紙1枚で○とか×を付けられる関係で,いいんでしょうか。大事なのはその×がついた原因が何で,どうすればより良くなるかであるはずです。そこにつながらないアンケートであれば,学校をよくする方向には働かず,かえって逆効果だと思っています。

     私の授業については,4月の懇談時には私の説明不足もあり,かなり意見・質問を受けましたが,だいぶ理解していただたようです。しかし,まだ不安を感じている保護者もいます。例えば,『学び合い』を3学期も続けて,中学校に進学してから,中学校の授業にすぐ対応できるかという問題です。このような不安は当然です。真摯に受け止める必要があります。とりあえず,通信で現在の自分の考えと今後について説明することにしました。これで終わりではなく,様々な場面で対話を重ねていきたいものです。学校に直接意見できない,という雰囲気があるとすればそれから払拭しないといけませんよね。

    2009-12-15対話から

    学校って子どもたちとは日常的に話す機会がもちろんあるんだけど,親とは,話す機会はけっこう限られている。

     学期に1回くらい,体育館に全職員と全学年の親が,集まって2時間くらい出入り自由で,お茶やお菓子付きでただしゃべる機会があればいいんじゃないかな,と思います。

    「子どもにとっていい学校ってどんな学校?」

    とかってテーマくらいは設定して。そうすれば,みんな話したい人と,話したいように話せるし,校長先生はあっちこっちの話に聞き耳たてて,それで親の願いなども判断できる部分も増えるんじゃないかな?

    学校外部評価だって,紙切れ1枚でするんじゃなくて,本当に学校を改善しようとすれば,できるだけ多くの親とリラックスした対話をする時間と場が必要になりますよね。

    あ,PTA総会じゃ言えないことだって,きっとそこでは言えるはず。一人が話してその他のみんなが聞く,って図だけが当たり前じゃないですから。対話からわかり合うことは『学び合い』と同じ。

    2009-12-14やっとこさ

    本当は11月29日のPTA祭りでやるはずだった,6年生の出し物「おばけやしき」。ところが新型インフルエンザの影響で延期し,12月9日に児童だけの開催に。ところがまたもやインフルエンザで…。そんなわけで,結局その祭り自体は今年度中止になってしまったんだけど,あそこまで準備したものをこのままお流れではもったいない,てな訳でなんとか,部分開催の道を探ってきました。この間,日をまたいで,低学年だったり中学年だったりでインフルエンザがはやりだし,休み時間に開催できるか,と思っていたらまた延期,となっていました。

     そして,やっとついに明日,20分休みに1年生を招待!!できることに漕ぎつけました。

     しかし,それにしても,この長きの間,少々のモデルチェンジをくり返しながら,よく待ったものです。

    「1年生を泣かすぞ~」

    などと,

    (おいおいやめてくれ…)

    と思うような発言もあるんですけど。

    明日,体育館ステージ内です。幕をしめるとかなり暗いし,照明が赤くぼ~っと。音響なんかもあるんですよ~。そういえば真冬なのにお化け屋敷ですね。世の中クリスマスだけど。

    2009-12-13またもやぶれだした,か?

     『学び合い』では,基本的に,個に拘らず個を見捨てない集団作りに拘るといいます。だから,子どもたちには「みんなができる」ことを求めます。本当は?「個を見捨てない集団作り」,つまり「一人も切らない」をクラスの文化にすることだと理解しています。ただ,はっきりとした結果がでないと,そこへの取り組みにどうしても甘さが出てしまうから,あくまで結果「みんなができる」を求めるのだと思います。

    しかし(といっていいのかどうか)最後までできない子もいます。問題なのは,その最後までできない子にも,クラスとして全力を尽くしたかどうかが問われることと思います。「みんなができることを求め続ける集団」を目指すと言うことだと解釈しています。だからこその「みんなができる」という結果なのだとも思います。実際にはできることもできないこともあります。そこのところをつなぐのは…。

    「個を見捨てない集団を目指すこと」と「みんなができる」こと。その間をつなぐ考えがうまく整理できずに,またもやスランプに入りかけています。う~む。悩むほどに前進する,と信じるしかないです。まだまだ,自分の中の信念が固まっていない証拠ですね~。このことって,もしかしたら以前N先生ととんたんさんが「みんなが」と「みんなで」の件で議論していたことにつながる?かなと今,思いました。もう一度,読み返したいですが,いつ頃だったでしょうか…。

    2009-12-10子どもたちより

    我が校の校内研究のテーマは「生き生きと学ぶ子どもの育成」。統一テーマで方法は自由,なので私の取り組みの柱は『学び合い』です。

     2学期も終わりとなり,節目になるので,子どもたちに2学期の学習について振り返ってもらいました。

    ○勉強は前より好きになりました。前は「次,国語だ~,やだな~」とか思っていたけど

    ,今はけっこう楽しいです。

    ○最初,この勉強の仕方をして少し戸惑ったこともありました。でも,1学期がすぎて2学期,と時間が経つにつれてでだんだんとなれていき,もうこのやり方あが私たちの勉強の仕方にと変わりました。私は少なくても,このやり方になって楽しくなったと思います。クラスのみんなとふれ合うことによってもっと仲良くなったと思います。なので,いいと思います。

    ○私は今の授業がいいです。前の授業は「分かりましたか?」ってきかれて「分かりません!」と言えないので,分かったふりをしていました。テストの点もまずまずでした。でも6年生になって先生の授業のなってから授業が楽しくなりました。テストの点もアップ!!お母さんにも褒められるようになりました!

    ○ぼくはむしろこのやり方の法がみんなとコミュニケーションがとれるのでいいと思います。とくに国語と算数はぼくの嫌いな教科でした。でも,みんなと考えることによってより分かりやすくなりました。10%国語と算数が好きになりました。

    ○はい!とても楽しく学ぶことができました。勉強やりかたを変えるとテストでも100点をとれる確率がふえました。授業でも今までと違って,最初は不安になりましたが,友達と学べるということで,勉強がとても楽しくなりました。近頃「遊びの会」も増えたので,とっても楽しいです。道徳も去年までは嫌いでしたが,今はとっても大好きです。

    ○前は嫌な教科があって,始まる前は「いやだ~」と思っていたけど,今は楽しめるようになって,授業が始まる前は「次は○○だ~,やった~」と思えるようになりました。それに去年のテストよりいい点数がとれたので良かったです。

     主体的に学べる,共同して学べるということの魅力ですね。全ての子どもから肯定的な意見をもらいました。

     中学校でも,こんな風に学ばせてあげたいなあ…。

    2009-12-09嬉しい

    我がクラスは,交流学級があるので,私を含め2人で担任しているようなものです。帰りの会には,そのもう一人の先生にもお話し頂いています。

    その先生が

    「このクラスは,すごいね。一人も残らず,一生懸命学習するよね。テストにもがんばってみんな寸前までチャレンジするよね。こんなクラスは初めて!」

    と子どもたちに声をかけてくれました。

    もちろんテストのために学習しているわけでは無いけれど,子どもたちのことを褒めてもらえると,やっぱり嬉しいです!

    2009-12-08ね,楽しいでしょ!

     今日は養護教諭の先生と保健のTT。生活習慣病の予防の学習。前半10分は,養護教諭の先生の生活習慣病についての説明。そのあとは,生活習慣病を予防するための生活習慣についての『学び合い』。

    食生活のこと,睡眠のこと,飲酒や喫煙。運動,ストレスなどなど。子どもたちはメンバーをかえ,あれこれと話します。一斉授業ではおそら聞けない本音トークも(笑)

     放課後,養護の先生と簡単な振り返り。一番嬉しかったのは

    「授業をしていて楽しかった!」

    の言葉。ね,楽しいでしょ。授業って!

    2009-12-07ピンチはチャンス

     近頃,私のなかのアンテナがなんかうずいていました。いつ話をだすか,そのタイミングを計っていたけど,ついに切り出すことにしました。今日の給食の時,子どもたちの会話を聞きながら,ついにそのアンテナが反応し,黄色信号を出しましからです。

     「ごちそうさま」の時,子どもたちに言いました。

    「(5時間目は理科専科なので)ちょっと私のアンテナの黄色信号がついているんだよ。5時間目が終わったら話したいことがあるんだ。」

    といいました。

     で,5時間目終了後,集まってきた子どもたちに黒板の前に座ってもらって話しました。

    「あのさ,クラスで一番大切にしていることは,誰もが平等に大切にされることだよね。難しい言葉で尊重されるっていうんだけど。学習で言う,一人も切らないっていうことも,実は同じことなんだよ。ここにちょっとわずかな狂いが出ている気がするんだよ。これを放っておくことはクラスの危機になると思って,みんなに話したいんだ。具体的に言うね。みんなのA君に対するものの言い方や接し方を見たり聞いたりしていると,そこにA君を大事にする気持ちが感じられない。軽いからかいや軽い冗談。そりゃあ,A君は優しいし言われても起こった素振りは見せない。だからまあいいや,なんておもっちゃいない?私がA君の気持ちを聞いた訳じゃあないし,本当はA君は怒っていないのかもしれない。でも,私は,このことを放っておいてはならないと思うから言わせてもらうよ。問題とおもうのは,まず,その「軽い」からかいや「軽い」冗談。それがA君に集まりつつあるということ。それが一方通行なこと。さらに困ったことは一人が言うと,2人目,3人目が後追いすること。もっと困ったことは,周囲のみんなが無神経になりつつあるということだよ。2人目,3人目の後追いの人が入るってことはね,実はその後追いの人は心の中で,今自分が言わなきゃつぎにからかわれるのは自分だ…って無意識に思っている人だよ。っていうことはクラスの中で不安を感じる部分があるってことだ。それは何でかっていうと,そんな不平等な関係が生まれても,周囲のみんなが反応しないからだよ。つまり心の中では「何かおかしい…」と感じながらも,無意識に,言葉は悪いけど,「まあ,ね…」と一人を切り出したからだよ。だから一気に不安感が生まれる。実はこれはこのA君のことだけの問題じゃあないんだ。だって,このこと放っておくと今回のA君の立場になる人は,次は君かもしれないよね?あなたかもよ?うん,君かも?ってことだよね。結局は「誰もが平等に大事にされること」をみんなが守っていくことでしか自分が大切にされる方法はないってことだよ。なぜなら,一人を大事にしないクラスは誰も大事にしないからね。

     4月にいったよね。このビーイングの輪の外にあるようなことが出てきたら,一度立ち止まって考えようと。起こること自体は悪いことじゃあない。悪いのは立ち止まらないで行ってしまうことだから。もう一度「誰もが平等に大切にされる」ってことを考えて行こうね。」

    と話しました。

     今日のジャーナル。そのA君は

    ○今日5時間目理科が終わったあと,言われて,僕もがまんしていたからちょっと悪いのかなと思いました。ぼくは正直ちょっとつらかったから,先生に言われてもう言われなかったらいいなと思いました。でも,はっきりいわないから言われることもあるから,今度からは言いたいことを言うことにしました。

    ある子は

    ○今日,掃除の前話し合いました。それで,ぼくは2人目,3人目に入っているかもしれないなあと思いました。ぼくは2人目,3人目のほうに入りたくないです。

    と。

    私の入るタイミングの遅れがA君につらい思いをさせてしまいました。申し訳ない気持ちでいっぱいです。今回はクラスの問題点が在る面,見えたおかげで,クラスとしても立ち止まることができた,と捉えたいと思います。この子たちなら,このことを踏まえてさらに前進していくことができるはずです。つまずきを大切に,それを次に活かすようにすることが,次へのジャンプのきっかけになります。子どもたちへの信頼は揺るがないので,また明日から,張り切っていきます。今回のことは飛躍へのいいチャンス,ととらえます。

    2009-12-06例会にて

     昨日は,私が所属しているサークル(『学び合い』の会とは別)の例会でした。

     体育のバスケットボールの実践報告。パスの流れやシュート率などバスケットボールを科学的に分析し,子どもたちに考えさせると同時に,子どもたち同士のかかわりを重視した,実践でした。報告した先生の思いが伝わる素晴らしい取組だと思いました。

     討議の時に,ある先生が

    「で,体育って何のためにするの?」

    なんて話を出しました。そうなんですよね~,「体育」で「バスケットボール」をする意味は何か。(そこを考えると,私の『学び合い』のスイッチが点灯しちゃうんですが…)バスケットボールをすることを通して○○,ってことなんですよね。

    さらに,

    「体育部の中学校の先生たちは,もっと正式なルールなんかを徹底して教えた方がいいと言っていたけど…。生涯スポーツとして,将来的にバスケットボールをするときに生きる…」

    (ん?将来,バスケットボールをするとき?学校を卒業してからいったい何人がバスケットボールを本式にするんだ?チームにでも入らないとしないよなあ…。だいたい私だって,学校で勤めているからバスケットボールにはさわるけど,そうじゃなかったら,たぶんさわることなんてめったにないよな…)

    そのあと,私も加わってごちゃごちゃと話しました。で,結論?「運動することが好きになること!少なくとも嫌いにしないこと!」そのために体育をする,ってことかな?ってことに,“なんとなく”落ち着きました。

     多分,他の教科でもそう。学ぶことが好きになること。少なくとも学ぶことを嫌いにしないこと。

     そのあと,その先生たちと,2学期の納会として居酒屋へ。そのなかで

    「結局,みんなで支え合わなければ,みんなが満足する学習は成立しないんだよな~」

     やっぱり,全ての子どもの学習を保障しようとすればここに行き着きますよね。

    2009-12-04全然まとまっていませんが

    6年生の理科は教務主任の先生が受け持ってくれている。普段は,私は教室(といっても理科室の隣)で

    「いってらっしゃ~い!」

    とかいって子どもたちを送り,その時間の間,雑務をすることが多いのであるが,今日は,ちょっと授業に参加してみた。

    今は,多くの友達ともっともっと交流を深めようキャンペーン?みたいな感じで毎日わりばしくじで席替えを行っているので,理科での実験グループも日替わりとなるわけです。

     のぞいてみて,安心しました。どのグループもみんなが実験に参加し,楽しそうにやっています。4人なら4人でうまく役割分担をしています。見ていてる私も楽しいです。

     子どもたちの2学期中間の反省で,「もっと男女関係なく学び合ったほうがいい」という課題が出されていたので,この「毎日席替えキャンペーン」となった訳ですが,実験の様子をみるかぎり,そんなことはあまり関係ないかも…と思いました。

     とは言え,学習の課題について真剣に話せる相手が,自分以外のみんなすべてか,というとそうではないので,子どもたちには,

    「クラスのみんなが勉強友達になると楽しいよね~。もっとよく学べるしね~」

    「クラスが一つのチームみたいになったらステキでしょ?中学校にもつながるよ」

    としつこく?話すようにしています。その意味が分かってくれて動いてくれる子は出てきていますから,けっこう楽観視しています。

     関係ない?ですがインフルエンザで伸びてしまった南中ソーランの発表(参観日ではやったんですが)に向けて,その意味でも,みんなとやりきりたいですね。

     学習指導とクラス経営が感覚的に同じ土俵でやれるって,『学び合い』の強みですよね。

     2学期もあと少し。みんなと楽しみたいです。

    2009-12-03ファイト!

    算数の体積のテスト。「全員135点以上をめざそう」で学習を進めてきて,今日。18人(2名欠席)中16人が135点をクリア。目標達成はおしくもならず!

    残念ながら135点を逃してしまったY君は,

    「ただ勉強しているんじゃあだめなんだと思った。後悔した。」とジャーナルに書いていた。あと一息,みんなの力を発揮して,この目標を越えていきたい。大丈夫,大丈夫Y君。次こそいけるよ。

     学年当初,算数が苦手だった子たちがこの半年あまり常にドリルを先,先と行い予習もばっちりの状態で授業に臨んでいる。2学期すぎはコンスタントに130点はクリアしている。今日も,テストを採点し,渡すときに

    「この半年,がんばっている成果でてるよね!」

    と声をかけたら,

    「イェイ!」

    とVサイン。いいぞいいぞ。こんな子たちに刺激されてみんなもスイッチが入るんだよな~。ファイト,ファイト,みんな!!