次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2009-11-30語る言葉としなやかさ

     今までも,子どもたちの『学び合い』の様子を見ていて,

    「う~ん,なんか違うなあ,学習はしているんだけど,確かにやるべきことはやって,それなりに結果はだしてはいるんだけど,なんかな~」

    と思うことはありました。

     子どもたちは,学び合ってはいる。でも「何か」が足りない。その何かは何だろう???と思っていたのですが,その答え(応え)かもしれないものを1つ見つけることができたのが,この間の赤木小です。

     子どもたちの声のトーン。とんたんさんは,ご自身のブログにこう解説してくださいました。

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    学び合い」の状態がよいときには、子どもの声は非常に穏やかです。そして柔らかい。耳に心地よいのです。

     

    なぜでしょう?

     

    それは当たり前なのです。「その人に合わせる」からなのです。相手に合わせるときに人は語気を強くしたりはしません。語気が強くなるのは「分かってくれ!」っていう圧力があります。大勢で、全体に訴えかけるには

    圧力が必要でしょうが、対個人には必要ありません。だから声は優しく、穏やかになります。

     

    子どもの声にしなやかさがないときには、何か原因があります。

     

    その一つは課題が簡単すぎること。

    その一つは相手を説得出来ないこと。

    その一つは学びが固定化していること。

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    こうして,言葉になると,すっきりします。

    赤木小の4校時。4年生の子どもたちと参加教員,保護者とのスーパー『学び合い』の時間で4年生のSさんが

    「分からない人の頭の中にす~と入っていって,どこが分からないのか考えてから説明すると,自分も勉強になるし…」

    と話してくれました。まさにここなんですね。子どもたちも声のトーンの変化を聞き分けられるんだろう,そしてその違和感をきっと仲間にも伝えることができるんだろうと思いました。

     今までは,「何か違う…」と感じても,それを語る言葉を持ちませんでした。言葉として認識するって必要だなあと思いました。あとは,このとんたんさんの言葉を,自分の中で消化して,自分の言葉でも語れるようになることです。当然「みんなが」「みんなで」のを語ることも同様です。

     そういえば,N先生が講演の中で

    「それを目指したいとする集団が,その姿を語れなくて,達成できると思いますか?」

    と話していました。(「みなさん『ふんだらべっちゃを目指しましょう!『ふんだらべっちゃ』です!!』の話…)

     やっぱり語る言葉を持つと言うことですね。語る言葉を持とうとあれこれ悩むことだと思いました。分かってもらうためには相手に合わせることも必要,この声のトーンのことから,子どもたちの『学び合い』を越えて,大人の会議や議論,そういうことにまで考えが広がり,私は自分の姿も顧みながら,また学ばせて頂いたのでした。

     やっぱり,まだまだ修行が足りません。