次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2009-02-02箏教室で

    地域の箏の先生が,そのお弟子さんたち数人と学校に来てくださり,子どもたちに箏の授業をしてくださった。

    箏の鑑賞や実技の指導も素晴らしかったが,その先生の語りも非常に興味深かった。お師匠さんだけに,「先生」と「生徒(弟子)」という関係を明確にしてお話しされていた。

    初めの3分で,その先生は

    「先生から教わると言うことは」

    という内容でお話しをされたのだが,その凛とした語り口に子どもたちはそれだけで,ビッとなっていた。

    「人の話を聞くときに下を向くことなどありえません。そんなことでは何も学べません。そのような人は教わる気がないものとして,出て行ってもらいます。」

    「目に力を入れなさい。見るとはにらみつけるように見るのです!そうでなくてはなにが学べるものですか!」

    「人生で大事なのは人に好かれることです。あいさつ,姿勢,表情。一つ一つが大事なのです。すべて心のありようです。」

    「生徒が先生に合わせるのです。そうでなければどうして上達するのですか!」

    「因果応報という言葉があります…」

    一つ一つの言葉に力があり,子どもたちは,先生の教えに必死に付いていこうと真剣な表情で2時間を過ごした。集中力高く取り組んでいたように見えた,学習後の感想にも,多くの子どもが満足した様子が伺えた。

    師匠さんの厳しい言葉や,間に挟める褒め言葉にある面,引っ張っていただいて子どもたちは2時間という長い時間を集中力を保って学習することができた。それで,自分の中で「集中してやりきった」という満足感を味わえたことは子どもたちにとって価値ある体験となった。

     他者でなく,自分で自分にスイッチをいれ,あれだけの集中力でやれるようになればもう無敵だなあ~。そこを目指したい。

    師匠さんのお話しの中で

    「鑑賞のやり方というのがあるのです。鑑賞は『いいなあ』と思って聴くのです。それが大事なんです。」

    とおっしゃっていた。受け入れて,楽しむ気持ちがないと何も入っていかないという意味か。何事もそこから何かを得よう,得たいという気持ちで取り組まなければ,進歩はないものである。いやいややっては,出るのは文句と愚痴ばかりになるなあ。私も毎日が勉強だ。今日もたくさん学べていい一日だった。

    付け足し。お師匠さんの語りには,「何としてもこの中身を伝えたい」という強い思いが感じられた。やっぱり,どれだけ本気で語るかなんだなあと思う。どんな言葉を使うかというよりも,どんな思いで語るかだ。