次の場所へ行こう(旧 十人十色・宮城)

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 小中併設極小規模校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでいます。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを白石で実施。2018年は11/23女川町まちなか交流館で実施。その後は、学校と地域コミュニティの間を行ったり来たりしながらの毎日を創りたい、と思っています。
  • 2008-06-12「みんなで支えよう」

    勉強の苦手なA君がいます。今のところ他の子と大きく差がありすぎて,『学び合い』でも苦労しています。子どもたちはA君に関わって何とか教えようとするのですが,そのA君に何ともやる気が感じられません。(教師の私から見れば,余りにも分からなすぎてそのせいもあるだろうなあ)とは思うのですが,子どもから見たら

    「やる気あんの?」

    と思われるのは必至なA君です。

    そんな彼ですから,最近,友達もあまりいかなくなってしまいました。

    学級がA君を切り出したように思えて,何とかせねばと「みんな」を語ってもあまり効果無し。どうしたものかと考えていました。

    「A君に教えなさい。」

    とは言えないなあ,と思いながら。

    先日,F君のお母さんが私に話があると学校に見えました。何かと思ってお話を伺うと

    「Fが学校に行きたくないと言っています。『学び合い』をやめてくれませんか」

    と言います。びっくりして事情を聞いてみると…。

    F君は今までもちょくちょくA君のところにいって丁寧に教えていてくれた子でした。F君は学習中一人になりがちなA君が気になって仕方がない,だれもA君の所に行かないから自分が行くんだけど,いくら教えてもA君は分かってくれないし,やる気も感じられない…もうA君に教えるだけで疲れてしまうし,A君の所には行きたくない…。でも私に「みんな」と言われるとA君を放っておいているような気になる…という悩みを抱えていたようです。

    私が「みんな」を強調すればするほどF君を追い込んでいたようです。F君だけにA君を背負わせたつもりはなかったのですが,結果的にF君が背負っていました。うかつでした。

    今日,もう一度,昨日の○長先生の評価の件も合わせて,学校教育の目的について熱く語りました。F君の思いについても話しました。F君の思いをみんなも一緒に背負うことの意味を話しました。そしてA君にも

    「出来る出来ないでなく,出来るようになりたいという意志を示せ。そうでないとみんなは君を支えきれない」

    と強い指導を入れました。

    今日の『学び合い』は全体的に和やかな雰囲気で進みました。F君も他の友達4人とA君について学習していました。この状態が長続きし,学級の当たり前になるように配慮するのが私の役目ですね。

    A君は今日自分から

    「かけ算プリントやっていきます」

    と言って放課後30分,勉強して行きました。がんばれA君!