十人十色・宮城

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 今年度からは全校児童5人の学校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでみたいと思います。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを計画中です。
  • 2017-02-18

    08:26

     昨日は春を思わせる暖かい一日。

    朝会での校長先生の話も「季節の変化」についてのもの。それを聞きながら

    「ああ,今日が絶好だな…」

    と思いついたので,その日の2名の4年生の理科は,予定を変更,というか前倒しして外で

    「冬から春に向かって季節が変わってきているなあ,と感じるのを見付けて校長先生に報告する」

    というものに。


     ちょうど「算数検定」というお疲れの後だったので,さらにちょうどよい(笑)

     外に出るなり,子どもたちは

    「わー,あったかーい!」

    と言いながら

    「この空気も,そうですよね!」

    と。うんうん,そうだね~。

     3人で校庭やその周辺をうろうろしていると

    オオイヌノフグリ,タンポポ,ふきのとう,ナナホシテントウ,キタテハ…

    私もびっくり。もうこんなに春に近づいているんだあ,と。


     がらんとした校庭で,ちょっとすべり台をしたりブランコをしたりしながらも「春の空気」を感じます。

     新しい統合校校舎の完成が遅れ,来年度の1学期は今の校舎を使うことになりました。全校5人の本校校舎も4月には久々にたくさんの子どもたちが集まることになります。校舎にも校庭にも子どもの声が溢れることでしょう。

     校長室の窓を外から「とんとん」して,

    「ほら,こんなに春を見付けました!」

    と話す子どもたちの様子を見ながら

    いろんな「春」を思いました。

    2017-02-15

    一緒,じゃなくても「一緒」なんだよね

    22:14

    6年生は,学校統合の過程がどのように進んだのか,震災当時の町づくり協議会の方からと,当時の行政側の代表の方からの両方から取材をしました。

     大人の願いもそれぞれいろいろだし,様々な事情があってのことだから,一概にこうであるとはなかなか言えません。

     学校統合の直接の当事者であるはずの子どもが,その経緯を「大人の当事者」から直接話を聞き,やりとりするっていうのは意味があったのではないかと思っています。

     その話とはまた別に…。

     今日は,その「新小学校建設物語」で調べたこととそれに対する自分の考えを報告・発表の日。

    「Mちゃんさ,先生たちに発表したいんだよね?じゃ,3時間目に職員室でやる?いる先生に声を掛けて集まってもらうからさ。」

    と伝えると

    「あ,小学校の職員室はちょっとまだハードルが高い…」

    「ん?じゃあ,どうする?」

    「中学校の職員室でやります。」

    「え?中学校の方がいいの?そっちの方が高くないの?」

    と尋ねました。だって,普段慣れ親しんでいる小学校の先生たちのほうが,しやすいのでは?と思ったからです。

    「中学校の職員室では前にもやったことあるし。」

    とのこと。

     そういうわけで,中学校の職員室の後のテーブルで発表会。中学校の先生方5,6人に向かって,発表と意見交換。Mさんにとっても中学校の教員にとってもリアルな問題だけに,そのやりとりがなかなか面白い,

     それが終わって,図書室に戻ると(いつも図書室で勉強・授業をしているので),そこには担任の先生とクラスメートの5年生がパソコンで調べ物。

     担任の先生が

    「Mさん,せっかくだから,先生とK君も教えてよ~」

    というふうに言ってくれたので,急遽,その二人にも「震災から,学校統合までの流れ」と「それに対する自分の考え」を発表。

    「へえ~,そうなんだあ!そんなふうになっていたんだ~。知らなかった!」

    (そうそう,実は学校の統合なんていう,ある意味自分たちにとってリアルな問題も調べようとしない当事者もよく分からないことってあるんだよね~)

     傍らでは,プロジェクト結のお二方が,図書整理を一生懸命してくださっている,みたいな感じ。でしばらくすると4時間目の理科をしに,4年生が

    「しっつれいしまーす!」

    なんて,図書室にやってくる,みたいな感じ。

     で,そのままゆるやかに理科が始まる,という。

     結局何が書きたかったのか分からなくなってきましたが…

     図書室で大人も子ども,

    「へー,そうなんだ~」

    とか

    「それは何でだろ?」

    とか思ったり,

    同じ図書室という空間で,仕事を一生懸命する大人がいたりする,そんなのってなんかいいよな~,こういうの好きだな~って思ったんだろうなあ,ということ。


     やっていることや,年齢や,大人とか子どもとか,別に一緒じゃなくてもいいだよねーってこと。

     やっていることは「一緒」だから。

    山下恵美山下恵美2017/02/16 09:28本川先生、Mちゃんの発表私も聞きたいです。
    音楽療法士をしてる妹から、オーリンクハウスのコーラス愛好会で統合雄勝小中学校の校歌を練習して、何かの機会にお披露目したいと提案がありました。妹は元雄勝中学校の音楽教師で、統廃合で無くなる小中学校の校歌をオーケストラの伴奏に地域の人々の歌を入れて残す活動にも関わっています。今回、開校する学校にも強い思い入れがあります。校歌の楽譜の入手方法も含めて、どこに申し入れをしたら良いかご指導ください。宜しくお願い致します。

    motoryoumotoryou2017/02/18 08:08コメントありがとうございます。うれしいです。Mちゃんの発表についてはまずはMちゃんにきいてみますね。子どもの感覚をあらためて感じ,聞いていた大人は「うーむ,なるほど。そういう考えもあるかあ。」と思いました。

     楽譜等については,総合支所かO小学校に連絡してみてはどうでしょう。私からも伝えてみますか?

    2017-02-14

    テストは楽しい

    06:26

    「今の2月,3月の勉強ってさ,パズルの空いたところを一つ一つ埋めていく,そんな時期になると思うんだよね。」

    「だからさ,一つのピースを埋められると,絵が完成にぐんと近づくんだよな-」

    「勉強でいうと,ぐんと力がつくってこと。テストプリント(カラープリント)とかしながら,ここ分からない,とかってところがあるとするじゃない?やった~!って思っていいよ。だって,そこが空いていたピースだから。空いていたピースを発見できて埋められたらぐんと力がつくチャンスでしょ。」

    「反対にさ,全部分かった!なんて言うときは自分の勉強がちょっと甘いかもしれないよ。なんでそうか,そう考えたかが説明できるようになっている?そう自分に問いかけてね。お互いに確かめ合うのも大切。二人で一緒に成長していこうよ。楽しいでしょ?」

     そんなことを言いながら,テストプリントもします。

     自分たちの今を知って,さらに前に進む,そのためのテストプリント。

    「テストって楽しいよね~」

    なんていいながら,やっているYくん。

    2017-02-12

    教育シンポジウムin石巻

    09:44

    教育シンポジウムin石巻「地域と学校で連携して若者を育てよう」に参加してきました。https://www.facebook.com/events/1163357343712715/

    https://drive.google.com/file/d/0B95KCw9c3fFDX2xNLWdJaFBfQzg/view


     「石巻地域は,学校や子どもたちにこんなにたくさんの頼もしいサポーターがいるじゃないか!」

    と感じました。

     昨年「第12回『学び合い』フォーラム2016in宮城~『学び合い』から描こう,これからの学校~」を宮城石巻地域で行いましたが,子どもたちを学校を含めた地域全体でサポートしていこう,という方向性はこのシンポジウムも同じだなあ,と思います。これからも,今回出会うことができた方々のお力もお借りしながらやっていけたら,この地域の学校もまたぐんと前に進んでいけそうです。

     基調講演あり,事例発表あり,そしてグループワークありとインプットとアウトプットの時間も十分あり,頭も使ったのですごく疲れました…(いい意味で)。

     「今の教育の動向,教育と地域産業の連携を図るにあたって」というタイトルでの生重幸恵氏(キャリア教育コーディネーターネットワーク・中央教育審議会委員)の講演。

    「今回の教育改革は一大改革です。」

    と。

     日本社会の課題(少子高齢化,格差の拡大,地域や家庭の変化,グローバル化など)に向けて,教育も大きく変わっていく,ということ。鍵となるのは

    ①実社会とつなぐ

    ②企業のリソースを生かす

    ③学習意欲・学習習慣の形成につなげる

    ④地域ならでは

     納得。でも私がもっと

    (おお!)

    と思ったのは,その後。

    「これからの教育の方向はキャリア教育の方向になっていきますが,職業体験はいわば“ハレ”の活動。その前後が大切。」

     日常の学習,つまり国語や算数だったり体育だったり,それを学ぶことが実社会とどうつながっているのかを実感すること,教師サイドからみればそう感じられるような場,環境を提供するかってことなんだと私は感じました。

     それは各教科の内容が社会とどうつながるか,ももちろんそうなんですが,もう一方で「協働的に学ぶ(役割を果たす)」「支え合いながら学ぶ(働く)」ことの意味を体験を通して掴んだり,そういう体験を通して自分の強みを自分や他者のために生かすことや,反対に弱みを受け止めてサポートをもらえるようにする,とかそういう体験を積み上げることだと思いました。教室や学校で社会にでる「練習」をするっていうイメージ。協働的な学習を一人も置いていかないようにお互いにサポートし尊重し合う環境(学校,クラス,そして職員室も)の中で。教師はその環境を「保持する」ファシリテーター。そんなイメージ。

     自分の強みを生かして他者に貢献する,っていうことはそのまま社会で働くことと同じ。仕事は最終的には「人に喜んでもらう」が目的になるから,毎日の国語や算数,体育だって,「自分もうれしい,友達もうれしい」そんな時間をみんなでつくることが何よりの練習。もちろん,いつもうまくいかないから,うまくいかなかったら,

    「じゃ,こんどはどうするかな?」

    ってみんなで考えられたらいい。そんな教室,学校。


     雄勝地域の方々は

    「学校を支えるよ!」

    って言ってくれています。

    「子どもは地域の宝だっちゃ!」

    と。条件は整っています。

     へき地少人数の学校ですが,それが「強み」にもなりますね。  

    2017-02-11

    さかいめ

    08:29

    理科で「空気の温まり方」を調べるのに,脚立を理科室に持ち込もうと運んでいたら,養護の先生が

    「それ,どうするんですか?」

    と。

    「理科で使うんだ~。温まった空気は上にいくか確かめるの。」

    と言うと

    「へー,おもしろそう!私も行っていいですか~」

    と。

     もちろん!

     そして私と4年生2人と養護の先生で,理科。とびいり。


     いろんな人が,いろんな場面にひょっこり入ってくれるのがうれしい。

    打合せとか計画とか,それも大切なときもあるんだけど,私は「おもしろい」とか「楽しい」という感覚で始まる,続く緩やかな感じが好きなんだな~。


     最近「境目」を低くするとか,つくらないとか,そんな感覚について,ちょっと考えているんです。