十人十色・宮城

  • 宮城県石巻市の小学校教員です。 今年度からは全校児童5人の学校で,「地域とともにある学校」について考えながら日々の仕事を取り組んでみたいと思います。 2016年の「教室『学び合い』フォーラム」 は宮城県・東松島市コミュニティセンターを 会場に行いました。2017年は,その後をつないでのミニフォーラムを計画中です。
  • 2017-04-30

    『学び合い』仙南の会

    06:45

    ■『学び合い』仙南の会

     学校教員だけでなく,多様な人が集まるのが,この『学び合い』仙南の会。そういう位置づけが固まってきたなあ,という印象。

     『学び合い』のシステムは社会全体に広がるもの,というどなたかの言葉に,

    「まさに」

    と思った。

     今回は教員も小,中,高,大,専門学校,社会教育関係。加えて,地域のお母さん(小学校で読み聞かせもなさっているとのこと),介護職,行政職,図書館職員の方々,など多様。多様な方々と「よりよい社会の実現に向けて」話すと,自然に視座が上がっていくよね,というのを実感する。自分のエリアだけでなんとかできることではないから。

     異業種の方々の話や問題意識は,私に気がつかない視点を与えてくれる。

    うん,外の世界は,面白い。なんだかよく分からないことがなんだか面白い。

     介護職の方の話から。

    「学校は,子どもが成長していく,いわば右肩上がりに向けて働きかけていける。介護の仕事は,いわば緩やかに死に向かう。その中でどうしていくか。」

    みたいなことだったと思うし,その話題で話していたグループもあったようだ。

     理学療法士の方は

    「生まれてから死ぬまでをカバーします。」

    とおっしゃっていた。

     生まれてから死ぬまで。そこまでの範囲を3時間も語り合える,教室・学校から端を発した教育の考え方が『学び合い』。「一人も見捨てない」というシンプルな考え方のなせることだなあ,と思う。

    2017-04-29

    焦った,焦った…。みなさん,ありがとう!

    10:41

     来週地域の山,硯上山(けんじょうさん)に行こうと計画し,市にバスの申請もし,職員会議でも伝え,さあ,来週はいくぞ~ってなっていたのですが…。


    「え?そこまでの道が工事中で通行止め!?えええええーーーー,いけないじゃん…」

    ってことが直前に判明…。どうする…,となって急遽計画変更,もしくは中止…を余儀なくされました。

    「あの…,誠に言いにくいのですが,カミングアウトすると…」

    と皆さんに打ち明け(当たり前ですが),作戦会議(というか,立ち話)。

    「学校の近くの別な山にすっか。」

    「トイレが心配だよねー」

    「いっそ,山やめてさ…」

    「あー,灯台いいじゃん。歩いて行けるし,海がすごく見える!」

    「あー,いいかもー。」

    「大須の集落を歩きながらさー」

    「んで,縦割り班で探検!!」

    「トイレは,いざとなったら貸してくれる家がたくさんあるよね!」

    「雄勝地区の子が大須を歩くのに良い機会になるね!」

    などなど,急遽作戦変更!


     大須地区の探検マップも,大須の調査をしている東京のNさんが原型となる大須地図データを送ってくれ,たまたま学校に訪れたKさんというおじいさんは,

    「んで,地区の老人会にしらせっからさ~」

    と言ってくれ。

     本当に皆さん感謝です!


     度重なる学校統合により,全校児童が通学バスによる登校。学校のある地区に実際に住んでいる子どもはごくわずか。全校5人の大須小も今春雄勝小と統合して全校20人に。子どもたちが大須地区をあるきながら地区の方々にご挨拶する機会にもなりそうです。

     大浜に建設中の新校舎に2学期から移ることになるので,だからこそ,いまのうちに大須三区の方々とつながりをつくれるチャンスに生まれ変わりました。

     縦割りグループ毎にウォークラリーin大須。子どもたちには「ブラタモリ」×「鶴瓶の家族に乾杯」みたいなかんじで楽しんでほしいです。ゴールは大須崎灯台!


     なんとかなりそうで良かったけど,でも,焦ったなあ…。皆さんのおかげで,助かりましたー。普通なら,責められるところ,サポートいただき感謝です。

    2017-04-28

    スタート,その( )

    06:39

     モリウミアスとの総合的な学習がスタート。http://moriumius.jp/

    「森と,海と,明日へ」。

    森や海に触れて,明日を創る,未来を創る学びの場所として開設された複合体験施設。そこは,元雄勝町立桑浜小学校。震災前に閉校になった校舎を,震災後支援に入ってくださった多くの方々の手で生まれ変わりました。

     ここは,雄勝地区にとって,一般的な体験施設とはちょっと違うと考えています。

     ①あの震災を経ての今,ということ。

     ②地元の旧校舎を使っていること

     ③旧校舎の改装までに多くの地元の方がかかわっていること

     ④スタッフにも,地元の方がいること。

     ⑤体験活動プログラム講師に地元の方々も加わっていること

     ⑥都会でも普通はなかなか交流数するチャンスがない方々と出会い学び合える機会がある。

     ⑦民間の教育施設と学校が地元の子どもたちの成長に向けて,同じ子どもたちを目の前にして,協働的継続的にカリキュラムを考えることができる。

     ⑧雄勝地域の課題解決と再生を目指す,ことを通して日本や世界の課題解決まで視野に入っている。

     ⑨その他,続く…

     

     一つ一つに物語あり,です。「物語」は,前に進む大きなエネルギーになります。


     モリウミアスの設立にかかわった立花さんが,その著書の中で

    「震災地の問題は,実は震災前からあった日本の地域課題なのかもしれない。この地は課題解決の先進地なのかもしれない。」

    と言っています。

     「震災地の課題は,日本の課題でもある」

     なるほど,です。

     震災もあり,過疎化もありで,かつては多数あった地区内の学校が今春1つになり,新しくスタートしました。

     ピンチをチャンスに。まだまだ,本当に始まったばかりだし,いや,まだ始まってもいないかもしれません。でも,ここまでも物語,ここからも物語。

     震災地に支援をしてくださっているのは,もちろんモリウミアスだけではありません。震災直後の緊急支援から始まり,その後の,本当に本当に多くの方々の様々な助けによって今があります。こと学校サポート,ということに限って考えても,私の思うことだけで山ほど数え切れないくらいあります。そこをぜんぶつなげて考えての今。

     そして,震災で命を失った多くの方々の犠牲の先にある今,でもあります。

     だからこそ,次につなげたい。

     地域の方々,子どもたち,今までもこれからも支援してくださったたくさんの方々の物語を次につなげていく,そんな気持ちでやっていきたいです。私ができることなんて,ほんとほんとほとんどない。だから,できることを少しずつやり続けて,多くの方々の力を発揮してもらいながら一緒にやるしかないのです。考えてみれば,今までやってきた「教室」づくりと根っこは同じです。

     「妄想がすぎる」と笑われるかも知れません。(笑)

    でも,案外,妄想も,し続けると現実に近づくものです。また一つのスタートを切ります。スタート,その( )です。

    2017-04-26

    「運動会の本番も楽しかったけど,それ以上に練習が楽しかった!」そんな感じかな

    06:38

     「学校教育目標を絵に描いた餅にしないように」

    とは,職員会議での校長先生の話。

     そこに向けて,具体的にどう動いていくかは,私たちの役目。

     教育目標の具体のイメージをお互いに共有し,目の前の事実と照らし合わせながら,次は…,とやっていく。その繰り返し。それを教員同士でも子どもたち同士でも。教員と子どもたちと一緒に。


     それが達成されたときのイメージをもちながら。達成させる,達成しなくては,でなく「達成したいなあ」に。


     「達成するプロセスが楽しかった」だといいな。


     運動会も,

    「運動会の本番も楽しかったけど,それ以上に練習が楽しかった!」

    だとすてき。

     きっと学校教育目標への道のりもそんな感じになるはずだよね。


     教務主任の仕事もなかなか楽しいことに気付ける。


     

    2017-04-24

    ミニフォーラムin白石?

    09:19

     昨年度,教室『学び合い』フォーラム2016in宮城を東松島市で行いました。テーマは「『学び合い』から描こう,これからの学校」。

     教室や学校は社会とつながっている,『学び合い』の「一人も見捨てない」という考え方は,教室から地域へと広がっていく(その逆もあるし)という発信をこめたテーマでもあったと理解しています。

     だから,継続的に何かをし続けないと,どうにもなりません。なので昨年度の『学び合い』フォーラム2016in宮城実行委員会は,そのフォーラムをきっかに今後もテーマにそって自分たちのペースで動き続けることにしています。

     11月には,会場を東松島市から今度は白石市に変えて『学び合い』ミニフォーラム2017in白石(仮称)を行います。

     で,昨日は第3回実行委員会。実行委員会自体が『学び合い』の会になります。

     ミニフォーラムのイメージをもう少し深めたい,という提案もあり,しばらく発散というか放談(笑)。

    「教育×地域」っていうけど,実際のイメージは「学校(教師)×地域」みたいなことって多い。そういうことに気が付くのもまた面白かった。

     誰かをとか組織をとか,習慣をとか「変えよう」,なんてことは難しいし,無理。そう思ってしまうと対立も生まれます。人にはそれぞれ事情ってものがあるから。だから,それぞれが思い描く「変わりたい」(もしくは「変わりたくない」)「もっと良くしたい」「もっと楽しくしたい」という思いを確認し合い,お互いがお互いの願いをサポートする,そんな関係性の種ができればいいんだなあ,と思う。チャレンジの幅や内容の選択は,こちらが決める事ではなくて各々が決めることだから。

     だから,楽しいことをやりたい人が先に楽しいことをはじめる,それで良いんじゃない,と思う。一緒にやりたい人はどうぞ!一緒にやりましょーって感じ。

    「なんだ,楽しいって思うことをやっていんだー」

    って人に感じてもらえばそれでいいってこと。

     「自由の相互承認」ってそういうことじゃないのかな?

     じゃ,楽しいってなんだ?ってこと。

    楽しく無いってどういうこと?ってこと。

     その両方を考えていくことは大事にしたい。

     でもどーせ,考えるなら「楽しくなく,なければいい」だけだと,やっぱりつまんないんだよなあ,そこは最低ラインだよね。やっぱり,人に元気を与えるのは「楽しいこと,やっていいよ,やってみよう!」だと思う。「楽しいことをしなくてはならない」では,もちろん,ない。

     だから,11月のミニフォーラムは,「学校と地域でもっと楽しいこと,しよう!どんなことしたい??できそう?どうやってやる?まずここからやるかー」そんな思いをもっている人が集まって,よい悪巧みをする,そんな場になるといいんじゃないの~って思う。


     午後からはishinomaki2.0のSさんをお招きして,その活動方針と内容についてお話していただき,またみんなでフリートーク。

     ここでの話も,すごーーーーく面白かったんだけど,それはいずれ。

    http://ishinomaki2.com/