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2015-07-09

読みの方略。

| 読みの方略。 - 幸福論 を含むブックマーク

今、教職大学院のグループ学習で、ある探求課題に取り組んでいます。

その大きなテーマが、「読みの学習とは何か?」です。


以前、kota_02さんの書かれていたblogにも読みのことについてありました。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/kota_02/20150606/p1

わたしはずーっとここに書かれてある本のことで、引っ掛かりを感じていました。

そして、うまくその引っ掛かりを言葉にできず、もやもやとしていたのです。


昨日、課題を出してくださった先生のところへ、グループの人たちとお話を聞きにいって、ちょっとそのもやもやが晴れた気がします。

その先生は、読み手が「あ、この本を書いた人って、こう思って書いたんじゃないかな?」と本の内容を解釈していくことを、読みの方略、とおっしゃっていました。

ただし、それは自分ひとりで読んでいるうちには、はっきりと意識されないことが多いのだそうです。

でも、別な方略を持った人と話し合うことによって、

「ん?自分はこう読んだんだけど。こっちの方が正しいんじゃない?」

という気持ちが出てきて、もやもやとします。

このとき、「こっちの方が正しいんじゃない?」を強く思ったり、言語化したりすることで、霧がかかって全貌の見えなかった自分の「読みの方略」が、少しずつ見えてきます。


実際、『白いぼうし』というあまんきみこさんの短編集の一部を読んで、

他の人と話し合いをしているときに、同じようなことが起こりました。

ある人が「これは現実にはあり得ない話だから、結局は全部主人公の夢でしょ」と言ったのです。

わたしはファンタジーのお話を読むのが好きで、現実にはない世界に入り込んだところで楽しさを感じながら読んでいたので、

(ええーっ。それを言っちゃったら、ファンタジーの面白味がなくなるのに……。というか、そんなことを言うんだったら、そもそもこの主人公もいないし。)

と思って、なんだかいやーな気持ちになりました。


でも、と思います。

わたしが思うファンタジーの面白味ってなんだろう?

これまでは意識もしなかったことですが、その人の一言から自分がそのお話をどう読んでいるのかを考えるきっかけができました。

自分の読みの方略と他人の読みの方略がぶつかったとき、自分の読みの方略がより強く見えてきたのです。

これは、とても大切なことのような気がします。

読みの方略を、そのままその人の価値観に置き換えてみると、ああ、なるほど。そういうこともあるよな。と感じました。

ゲスト



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