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2015-06-23

オルタナティブ1。

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土日で、長野県伊那市にある、伊那谷まあるい学校というオルタナティブスクールの代表の方(Hちゃん)にお話をうかがってきました。

4月末頃からお会いしたいとお願いして、やっと、です。

でも、グループワーク課題で、公教育とはの構造とは?義務教育とは?ということを勉強している最中で、フリースクールについてもっと知りたい!と思っていたところだったので、時期的にはぴったり。

どんな経緯で自分の学校をつくりたい、と思い、実行されたのか。

学校を作ってからの苦労。

様々なことを知ることができました。


それから、Hちゃんの開催する会に参加して、箕面こどもの森学園、というユネスコスクールとして認定されたオルタナティブスクールの校長先生(Mさん)のお話もうかがうことができました。

Mさんが、NPO法人の学校運営についてのお話されていたことが、わたしの中ではかなり印象深かったです。

それは、「働いているけれど、生活面でどうしても苦しくなり、もっとお給料の良い仕事へ転身される方が多いのでは?」という話題になったときのこと。

Mさんがおっしゃるには、箕面こどもの森では、学園の理念とその人の考えが合わなくて辞めていく例は過去にあったけれど、そういった理由で辞めていく人はなかなかいない、と。

では、それはなぜ?となりましたが、

「理由はなんだろう、分からない」と前置きされた上で、

もしかしたら、学園の立ち上げに携わってきた人たちが、今学園で働いていてこれから学園を動かしていくだろう人たちのために「この人たちがもっと仕事をしやすくなるためには……?」と考えて各方面で動いていて、

これからの人たちも、それをしっかりと見て、自分たちのためにどれだけ頑張ってくれているかを実感し、応えようという思いで動けているからかもしれない。

とおっしゃっていました。


確かに、それも、とても大切なことのひとつだと思います。

でも、わたしは、もっと根本的なところに、そのこたえがあるように感じました。

それは、設立からずっと同じ理念をそこで働くみんなが共感し、共有し続けている、ということです。

やっぱり、理念に共感して集まった人は、その理念がブレない限りは離れていくことは少ないのでしょう。


この、理念をブレさせないことには、秘訣があるそうです。

それは、「発言の重みは、その物事に対して責任が取れるかどうかで異なる」という考え方。

経営について何かを言う人がいても、同じような立場で経営している人と、それに関して全く責任をおう必要がない人とでは、その発言の重みが違うのだそうです。

この考え方で、その人のたち位置を理解しておくことで、様々な人の意見を取り入れすぎて理念がわからなくなってしまう、といったことを防いでいるそうです。


発言は、みんな平等に大切で、と思っていたけれど、そういう考え方もあったのか!

自分にとって本当に重要な考えを守るためにはこんな秘訣もあるんだなあ、と大きな収穫でした。




そして、不思議に思ったことがひとつ。

そんな自分で学校を作ってこられたHちゃんや、Mさんは、元は公立の学校に勤めていました。

辞めてから気付いた公立の学校の良いところは、一年で担任がかわること、だそうです。

へえ、となんだか意外な気持ちになりました。

一年で一新されるこの制度ってよくできているよなあ、とお二人はおっしゃっていました。

例えば、途中で学校の仕組みをこういうふうに変えたい、と思っても、ずっと同じメンバーなら一年で心機一転、切り替え、ということがしづらい。

対応の難しい人とも一年で関係が切れるというわけではない。


確かに、よくできている制度だな、と思います。

こんなにたくさんの考えをもった先生が全国にいて、それでも教育が成り立っているのは、この制度が当たり前のように享受されているからというのもひとつの理由かも、と。


でも、と思います。

仕組みを変えたくなって、次の年の子どもたちから新しい仕組みで運営したとします。次の年の子どもたちには、なぜ変えたのか、なんて理由をしっかりと説明しなくてもいい(というか、する必要もない)ので、その点便利です。

が、途中で仕組みを変えたくなっても、そのままで一年を過ごし、結局説明しないまま次の年を迎え、それを繰り返していくことが、なんとなく、わたし、耐えられるのか?と疑問に思うのです。

もやもやするけど、なんと言い表していいのかわからないもやもやが、漠然とあります。

これは、もうちょっと考えをまとめる必要のあることなので、保留しとくことにします。



それにしても、とてもとても貴重な体験でした。

まあるい学校の見学や、出会った人たちのメモは、また今度します。