Hatena::Groupmanabiai

演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ このページをアンテナに追加 RSSフィード

新潟県上越地区で小学校の教師をしています。演劇教育と『学び合い』の2つの視点から「一人も見捨てない」教育・「一人も見捨てない」社会の実現を目指します。メールアドレスは、matchyez8とgmail.comを@でつないでください。

2011-09-16

演劇クラブを『学び合い』で!(2) ~大切なのは目標設定~

| 14:08 | 演劇クラブを『学び合い』で!(2) ~大切なのは目標設定~ - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ を含むブックマーク 演劇クラブを『学び合い』で!(2) ~大切なのは目標設定~ - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ のブックマークコメント

 演劇クラブに続いて、他の小学校でも2年生の劇づくりに参加させていただくことになりました。うれしい!!

 小学生の劇の発表の場(ゴール)といえば、真っ先に「文化祭」が思いつくでしょう。でも、今年の演劇クラブの発表も2年生の発表も、ゴールは文化祭ではありません。12月にM市で開催される「演劇フェスティバル」で発表することを設定します。この「演劇フェスティバル」には、高校の演劇部や一般のアマチュア劇団が参加します。そんな大人と同じ土俵に子どもを置くのです。(そして、学校内の文化祭は、“中間発表”として位置づけます。)

 今日、2年生に「演劇フェスティバル」出場の話をし、次のような話をしました。

「みんなの劇を見たお客さんから『2年生の劇だからこんなもんか。大きな声がでてよくがんばったねえ』パチパチパチ・・・って言われたとしたら、うれしい?なんだか見下されている感じがして、嫌だよね。だから、大人が見ても『すごい!』と言われる、大人の劇団と同じレベルで認められる、そんな劇をつくろう!」

 演劇経験のある演劇クラブの子どもたちには、それに加えて「日本を元気にする劇をつくる」というミッションも掲げました。有名ミュージシャンほどは報道はされませんが、大震災で被災された方々のために一生懸命頑張っている演劇人(プロ・アマチュアを問わず。)が全国にたくさんいらっしゃいます。小学生にできることは微々たるものかもしれませんが、でも志はそんな全国の演劇人と同じくらい高くありたい。そう感じ、子どもたちに伝えています。

 子どもたちを信じ、子どもたちが高い志(目標)をもって活動できるようにすること、演劇指導でもここが一番大事です。 

2011-09-12

演劇クラブを『学び合い』で!(1) ~基本的な考え方~

| 10:29 | 演劇クラブを『学び合い』で!(1) ~基本的な考え方~ - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ を含むブックマーク 演劇クラブを『学び合い』で!(1) ~基本的な考え方~ - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ のブックマークコメント

 現在の小学校の教育課程において、何の反論もなく「演劇」に取り組めるのは、「クラブ活動」ということになるでしょう。

 演劇クラブの指導というと、どんな様子を思い浮かべるでしょうか。顧問の教師があーだ、こーだと子どもの動きにいちいち注文をつけ、時には灰皿を投げつけながら(?)、思い通りに動かす・・・こんな感じでしょうか。実際はそうではないのでしょうが、そんなイメージをもっている先生は多いように思います。

 また、そんなイメージとともに、演劇の指導に関して「私は演劇の経験や専門性がないからできない」と考えている先生方が多いのが実情です。

 演劇活動で、子どものコミュニケーション力が存分に発揮される場は、発表当日ではありません。そこに至るまでの、子ども同士が濃密にかかわり合って練習に打ち込むプロセスにあります。そう考えると、教師が「子どもの一つ一つの動きに注文をつけていく」という指導スタイルは、せっかくのコミュニケーション育成の場を奪っていると言えます。逆に言うと、教師の口出しは最小限に抑え,子ども同士のかかわり合う時間を最大限に保障すること、これが「演劇によるコミュニケーション力育成」の効果を最大限発揮させることになると考えます。そうです。『学び合い』の考え方です。

 現在、小学校で、演劇クラブの指導(年間5回)を『学び合い』でやらせていただいています。今回、教師の口出しを究極にまで減らすことで、「活動を子どもたちに委ねることでここまでできる!」ということを証明し、多くの先生が感じる演劇への“敷居の高さ”(という意識)を取り除いていきたいと思います。

2011-09-05

演劇によるコミュニケーション力の育成

| 18:06 | 演劇によるコミュニケーション力の育成 - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ を含むブックマーク 演劇によるコミュニケーション力の育成 - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ のブックマークコメント

 「演劇を通してコミュニケーション力がつく」ということは、実証的な研究は少ないものの、演劇教育に携わる多くの方々が述べています。ここで言うコミュニケーション力とは、「自分の気持ちを大きな声できちんと伝える」という一方通行のものではなく、「いかなる状況であろうとも、相手の気持ちを慮って、自分の意思をうまく伝え、折り合いをつけて課題を解決していく」力のことです。

 ではなぜ、演劇を通してコミュニケーション力が育つのでしょう。その要因の一つは、演劇は他の芸術・表現活動と違って、「他者とのコミュニケーション」の中でしか生み出せないという特異性にあると考えます。子どもは集団というるつぼの中にどっぷり浸かり、お互いの思いを確かめ合い、時には衝突したり我慢したりしながら、人とのかかわりを学んでいくのです。

2011-09-04

演劇を中核とした学級経営

| 11:43 | 演劇を中核とした学級経営 - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ を含むブックマーク 演劇を中核とした学級経営 - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ のブックマークコメント

 私はここ3年間、演劇を中核とした学級づくりを実践してきました。活動の大体の流れはこんな感じです。

【1学期】

 「表現遊び」を定常的に行い、子どもが「表現することの楽しさ」を味わったり、(他者の表現を見て)「多様な表現の仕方があることのおもしろさ」を実感したりできるようにします。また、慣れてきたら、台本を用いて簡単な劇づくりの体験をします。そこでは、演じる際のポイント「相手をよく見て、相手の気持ちを受け止めてから台詞を言う」を繰り返します。

【2学期】

 本格的な劇づくりを行います。発表の場は、(一般の劇団が参加する)地方の「演劇フェスティバル」に出場することを設定します。大人と同じ土俵に乗せ、のっぴきならない状況に子どもを置くのです。(そして、学校内の文化祭は、“中間発表”として位置づけます。)劇づくりの要となる「演出」も子どもたちにゆだねます。(子どもたちの話し合いで「演出係」5、6人を選出させる。)「小道具づくり」や「ポスター」「テレビcМ(地元ケーブルTVで放映)」、「パンフレットづくり」も子どもたちで分担して行っていきます。そして本番を迎える・・・!!劇づくりの活動を通して、子どもたちは「耳の痛いことではあっても、意見を伝え合うことの大切さ」や「全員の力を合わせれば、こんなすごいことができる!」といった、自信・クラスの仲間への信頼が育まれます。

【3学期】

 演劇を通して学んだことを各教科や道徳の授業に生かしていきます。また、これまでの学びの集大成として、「○○小学校演劇フェスティバル」を子どもたちが企画・運営・上演します。

 こんな1年の流れです。演劇を「イベント」の一つではなく、理念としてとらえる。「演劇を教える」のではなく、「演劇で教える」。そこを大切にしています。

2011-09-03

演劇活動を通したコミュニケーション教育の在り方

| 08:57 | 演劇活動を通したコミュニケーション教育の在り方 - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ を含むブックマーク 演劇活動を通したコミュニケーション教育の在り方 - 演劇と教育と『学び合い』 ~matchy-ez8の日記~ のブックマークコメント

 私が今研究していることは、今後コミュニケーション教育の有力な鍵となる演劇を、学校現場に円滑に導入するための、学校内外両面からの体制づくりです。

 平成22年5月、子どもたちのコミュニケーション力の育成を図るための具体的な方策や普及の在り方について調査・検討を行う「コミュニケーション教育推進会議」が文科省に設置されました。ここでは、平田オリザさん(劇作家・演出家)が座長となり、「新学習指導要領における言語活動の充実に資する効果の検証」や「演劇、ダンス等の芸術表現を用いた学習プログラムの開発」等が調査・検討事項として挙げられています。

 文科省がコミュニケーション教育の鍵だと掲げている演劇だが、演劇を教育現場に持ち込むに当たって、クリアしなければならないハードルが3つあると考えます。

(1)演劇を、教育課程のどこに位置づけるのかという問題

(2)演劇に関する教師の指導力(専門性)の問題

(3)演劇を行う際の人的物的な環境づくり(バックアップ体制)の問題

 この3つの課題をどのように乗り越え、学校現場において演劇を効果的に活用していくのか・・・これから探究していきます。

o4dao4da2011/09/03 11:02興味はあれど、なかなかうまく結果・指導を残せない者としては2がほしいです。それは指導者であり、語り合える仲間なのかもしれません。

matchy-ez8matchy-ez82011/09/03 12:28o4daさん
現在、演劇クラブを『学び合い』で指導中です。ここから2についての手がかりが得られそうです。日記に書いていきます。