五蘊皆空 このページをアンテナに追加 RSSフィード

群馬県の小学校教員のkuro106raです。mailはgan.son.desu☆gmail.com(☆を@に)にお願いします。

2017-09-23

昨日の衝撃

12:22 | 昨日の衝撃 - 五蘊皆空 を含むブックマーク

前提として、今年度は叱ることが例年に比べて多いと感じていたことがありました。

どうしても言わなければいけない場面はあります。でも、冷静に分析していくと、そうでない場面でまで、いわゆる「怒る」指導に頼りがちだったように思います。一応付け加えておくと、それでも平均よりも「怒る」頻度は少ないとは思いますが、「怒る」と自己嫌悪に陥り、結局いい方向には運びません。一度入り込んでしまうと、なかなか意識しても修正に時間がかかります。

2学期の課題として、「怒らない練習」を自己課題にしました。

その矢先、火曜日に見に行った南アルプス子どもの村小学校・中学校の穏やかな雰囲気を見ました。子どもたちと一緒にクラスや学校を作っている姿は、私にとってとても魅力的でしたし、一緒に作っていくならば、怒る必要もなく、話し合っていけばいいのだと感じられました。安心感のある、素敵な姿でした。

今週は、まず朝のサークルを入れ、クラスの課題や行事の目標などを彼らとともに話し合えるようにしていこうと提案しました。

水曜、木曜はとても穏やかでいい感じ。子どもたちは自分たちで動き、問題解決していこうとしています。私の方も、穏やかに見守りながら、気が付いたことを話していく。そんな感じです。

ところが、昨日は隣のクラスと合同で授業をする機会がありました。となりの方はバリバリの体育会系(?)の先生。きびきびと行動する子たちを見て、僕の中のおかしなスイッチが入ってしまいました。

昨日までは牧場で過ごしていた子たちに、いきなりキビキビ動くことを求めてしまいました。もちろんいきなり動くはずはありません。それでも、午前中は、なんとか自分の中の変な気持ちと折り合いをつけて過ごしました。

5時間目は算数。クラスの授業でリズムを取り戻そう!と思っていた矢先、授業開始直後に昨日の下校中の生徒指導で廊下で指導。リズムを作る間もなく、大した指示もせず、廊下に出てしまいました。廊下で話している間、隣のクラスは静かに読書。うちのクラスはワイワイガヤガヤ。しかも、指示が中途半端だったせいもあり、いつもより余計にワイワイしております。私の中の変なスイッチは最高潮。

廊下での指導が終わった後、教室に戻ると、子どもたちに「お説教」をしてしまいました。いま考えると恥ずかしい。間違ったことを言ったとは思っていないけれど、それ以前にこちらができることをやっていないからなあ。

ところで、クラスにはいわゆる「多動」の子がいます。とても心優しい子で、なおかつ賢い子です。詳しくは書けないけれど、私も多動ですので、気持ちはよく分かります。私が「お説教」をしている間、その子はソワソワしていました。私の背中にくっついたり、テレビの下に行ったり。それを見て思わず「怒って」しまいました。心の中で「やってしまった~…」と思いながらも、「お説教」を終わりにして、その子と話しました。

「前で誰かが話しているときは、迷惑にならないように話を聞くのもお勉強だよ」

などと、知ったようなことを言いました。

すると、その子は真剣な目でいいました。

「先生、ぼくも言いたいことがあります」

「大人は、怖くすれば言うことを聞くって思っている人が多いけど、それではちがうと思います。怖いからやるっていうのは、本当の解決ではないと思います。」

小学2年生です。くらくらしました。頭を思い切りたたかれたような衝撃を受けました。くらくらしながら、

「そうだね。言ってくれてありがとう」

と返しました。

「先生が、そういうことを、もっと大人の人に広めていけば、もっと学校はよくなると思います」

とも。もう、どうしていいかわからず、残りの時間、教室の隅でただただ考えこんでいました。

帰りの会で、やっとの思いで子どもたちに謝りました。

「本当にAくんのいう通りだと思う。ごめんね」

初任で初めて『学び合い』に出会った時には、こうした子どもたちの言葉に何度も頭をたたかれてきました。そのたびに、優しい気持ちで子どもたちに接するチャンスをもらってきました。

でも、いつからかこういう言葉が聞こえなくなっていました。

久しぶりに、こんな感覚になりました。こんな初任みたいなことをやっていていいのか、とも思いますが。

来週、また再スタートです。